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2008年8月 1日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!243

懐かしい絵本を見つけました…。(久しぶりに『絵本』です 笑)。

40年近く前からある、「かさもっておむかえ (こどものとも傑作集 47) (こどものとも傑作集 47)」です。

つまり、携帯もパソコンも無かった、不便だけど暖かさを感じる時代の絵本です。

雨が急に降り出した夕方、かおるは傘を持って、駅までお父さんを迎えにいきます。

ドロップを舐めながら、「あめふりのうた」を歌いながら駅へ向かいます。駅は大混雑(ここは現代と変わりませんね 笑)。電車が次々と到着しますが、お父さんはなかなか現れません。外は暗くなり、とうとう、かおるは駅の中でたった一人になってしまいます。

そんなかおるの膝を、誰かがポンポンと叩きます。かおるがその誰かを見るとー!

前半は、雨が降ってお迎えに行く、というありふれたお話ですが、後半は、かおるが体験した「不思議な出来事」が可愛らしく書かれています。『お父さんがなかなか来なくて、不安になった』かおるが生み出した出来事なのでしょうが、どういうわけか、かおると一緒に読み手も、この不思議な世界にスッと入っていけます。

絵も懐かしくて、素朴な感じがするものですね。私が子供の頃に読んだ絵本は、こんな感じが多かったのでしょうか(笑)。最近の絵本は、色が鮮やかできれいですよね。なので、たまには、こういった絵本も良いかと思います。

絵と言えば、かおるの顔が正面から描かれているものが一つもありません。後ろ向きか、横顔くらいです。ここにも、作者の思いが隠れているー私はそう思っていますが、どうでしょう?

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