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2008年7月30日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!242

タイトルは、「小さなコックさん (講談社文学の扉)」とありふれた?感じがしたのですが、表紙の絵に不思議な雰囲気が漂っていて、娘だけではなく、私も何となく惹かれて読んでみました。

明日から夏休み。小学5年生のシゲオは荷物を纏めて家に帰る途中で、見たことも無い黒い階段とその踊り場に貼られた紙を見つけます。

そこは、二階なんてあるはずのない、一階建ての屋根のある商店街の中。

不思議に思ったシゲオは一度家に戻り、そこへ向かいます。

貼紙には、「小学生だけのためのレストラン」と書かれていて、自分のお小遣いでご飯が食べられると説明してあるのです。

両親がいないシゲオはおばあさんと二人暮らし。仕事で忙しいおばあさんは、シゲオと一緒にご飯を食べられない事が多いのです。

今日も一人でご飯を食べなければならないシゲオは、このレストランに足を踏み入れます。そこでシゲオを待っていたのはー。

出てくる食事がどれも美味しそうです。読んでいると食べたくなります(笑)。いろんな国のいろんな食べ物が出てきます。この小さなコックさんが料理の説明をしてくれますが、これがまた、料理を更に美味しそうに感じさせます(笑)。

物語の中で、シゲオが「お料理世界旅行だ!」なんて言っていますが、正にそうです。

でも、やっぱり、店の中にもコックさんにも不思議な雰囲気が漂っています。その秘密はなかなか掴めませんし、読んでいるほうもなかなか想像できないと思います。

このコックさんの正体は思わぬところから判明するのですが、その正体には、悲しく悲惨な過去が隠されています。

コックさんがどんな気持ちでこのレストランを開いたのか…。想像すると本当に悲しくなってしまう結末ですが、忘れられないお話だと思います。

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コメント

 「おばあちゃんと二人で暮らそうか?
おばあちゃんじゃ何にも出来ないけど、ちゃんと毎日ご飯を食べさせてあげるし、●美を毎日ほめてあげるよ!」
その話を壊したのも母と次姉(あね)でした。
おばあちゃんの死んだ後は、施設に入りたかったなあ・・
何のしがらみもない世界なら私は、そこで王となる事だって可能だったと思います。
そんな望みは、持っていませんでしたが・・

 「マッチ売りの少女」は、幸せな時代を知っていたからこそ不幸が、より一層身に染みたのでは、ないでしょうか?
 やがては両親よりおばあちゃんを憎む様になったかもしれません。
「途中で死んじゃうくらいなら何で優しくしたのよ!」

 ひとりぼち 夕餉取る友 羨まし
 愛さぬ家族 針の筵や

 私は、誕生日が、一番遅かったのに小学生以下限定というイベントには、参加を禁じられました。
中学生でも参加していたのに!

投稿: 鵺娘 | 2008年7月31日 (木) 07時35分

こんばんは~!
今日の本はなかなか興味を引かれますね。
最近少し食事制限をしている俺には酷な内容ですがw
でも結末を知りたいし、読んでみようと思います^^
先日の「おとうさんがいっぱい」ですが、
やっぱりありましたw
近いうちに読んでみます。

そういえば豆乳にも色々ありまして、
全く豆腐と同じ味のものから、ココア味のものまで。
俺も豆腐は好きなのですが、豆腐味の豆乳はちょっとorz
ココア味なんて普通のミルクココアと同じ味がしますよ^^
今日は昼間豆乳を飲んだのですが、
なにせ暑いので効果が分かりませんでしたorz
でも寒い時なら、飲めば震えが止まらなくなるので効果が実感できますw

昔からそうなのか、戦後教育の賜物なのか、
政治の話を嫌がる人はたくさんおられます。
趣旨が違うのであまり書きませんが、
これから数年間で日本の未来が決まるんじゃないかと思っています。
好ましくない方へ向かう可能性が高いです。

河童のクゥ、ぜひw
俺がもうちょっと本を読んでいれば、
「こんな感じ」と説明できるのですがorz

ここんとこ、また腰やら首やら悪くなってきたので、
早めに失礼しますm(_)m

投稿: はなび | 2008年7月31日 (木) 23時38分

>鵺娘さん
このお話のおばあさんは、たった一人になったシゲオをどうしても
引き取りたくて、懸命に説得したようです。
確かに忙しいおばあさんのようですが、シゲオを可愛がっていると
いうのは、よく分かりますし、シゲオもおばあさんをとても慕っているようです。

鵺娘さんもおばあさまに引き取られたら、全く違う生活を
送る事ができたでしょうね?
この時の、たけとエルネスの言動が許せません!!!
鵺娘さんを苛め抜いているくせに、こういう鵺娘さんのためになるような
話を壊してしまうなんて!!
そんなに鵺娘さんを邪魔者扱いするのであれば、おばあさまの
所へ行かせてあげれば良いのに!
鵺娘さんからお聞きしている二人の性格を考えると、
何となく理由は想像がつきますが…。

投稿: リーヴル | 2008年8月 1日 (金) 11時04分

>はなびさん
こういう本を読むとおなかが空いてしまうのは私だけ!?なんて
思っていましたが、はなびさんにも似たようなところがおありなようで
安心しました(笑)。

>豆乳
そうですか。そんなにいろんな種類があるのですね…。
豆乳が苦手になったのは、多分、「豆乳そのもの!」なんて
味のものを最初に飲んでしまったからかもしれませんね…。

>政治の話
嫌いじゃないです。ま、はなびさんの仰るとおり、一応、
本のブログなのでそういう話を私自身も控えているのですが…。
でも、今の政治…文句を言い出すとキリがありませんし、
政治のせいばかりにしていると自分自身で身を滅ぼしそうなので、
「当てにしていない」部分も多々あります。
「自分の身を守るのは、自分しかいない!」とより一層感じる事が
できるので、良いかもしれないですけどね(笑)

お体は大丈夫でしょうか?暑いですしね~。
8月は、猛暑らしいです。
くれぐれも、ムリはなさいませんように…。

投稿: リーヴル | 2008年8月 1日 (金) 11時12分

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