子供を本好きにするには大人が楽しむ!233
(例えば力、家が貧しい等)弱い者が強い者に勝つためには、それなりに『知恵』が必要ーこれは、童話や言い伝えなんかに多いパターンですね。
子供向けの絵本にもよく見られます。
物事を解決する際には、『力』だけでは難しい。また、その『力』を必要以上に振り上げて、相手を屈服させてはならないー。私は、自分の子供には、そう教えてきたつもりです。
「わらむすめ」も、この典型的なタイプのお話だと思います。
貧しいけど、お父さん、お母さんと一生懸命働いて仲良く暮らす女の子。女の子の仕事は、一頭だけ飼っているめうしの世話です。
でも、ある夜、とうとう食料が底をつきます。
仕方なく、女の子は、たった一頭のめうしを売りに行く決心をします。
めうしを連れて家を出、森の抜けて市場へ行こうとしたのですが、そこで3人の泥棒に捕まってしまいます。
泥棒の身の回りの世話を強いられる女の子。
「家に帰りたいー」女の子は、そう願います。でも、相手は乱暴な泥棒です。正攻法で逃げられるわけがありません。そこで知恵を絞るのですー。
よくあるパターンのお話、と言えば、そうかもしれません。
でも、こういった、よく似たパターンのお話を繰り返し読むのも良い事だと私は思っています。
『知恵』を使って相手を打ち負かすのは、決して悪い事ではありませんよね?ただ、時と場合によりますけれど(笑)。
必要以上に、人と戦い、争ってはならないと思っています。でも、自分や自分の大切なものを守らなければならない時は、仕方が無いですよね?
こういうタイプのお話を繰り返し読むことによって、そういう『知恵』を使って戦う必要がある『時と場合』を考えるようになるのでは?なんて私は思っています(完全に私的な意見ですが 笑)。
この本は、淡々とした簡潔なお話ですし、女の子の心理状態もあまり詳しくは書かれていません。でも、それだけに、想像の余地があると思います。
*ランキングサイトに参加しています。いつもクリックありがとうございます。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
最近のコメント