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2008年3月10日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!230

娘が、「キツネとタヌキのばけばけ話 (日本のおばけ話・わらい話)」を読んでいました。

最近の娘は、「日本の昔話」の類がお気に入りの様子です。怖い話、笑い話などなど…。「昔話」に興味を持つのは、とても良い事だと思っています。

この本の、イマイチ軽薄な!?題名と表紙に、「う~ん。どうかな??」なんて思っていた私ですが、読んでみると、結構楽しかったです(笑)。当たり前ですよね。日本人には昔から馴染みがある、キツネやタヌキに化かされた、という話なのですから…。

題名の通り、「キツネに化かされた!」、「タヌキに化かされた!」というお話や、逆にキツネやタヌキが人間に一杯食わされるといったお話を集めたものです。

化かされてしまった人間のお話に共通しているのは、「自分は、キツネやタヌキに化かされるような愚かな人間じゃない!絶対化かされないぞ!!」なんて思っている人が、いとも簡単に騙されてしまうという事(笑)。

いたずらなキツネやタヌキを退治に行くつもりだったり、誰かの仇うちのはずだったりするのに、結局、酷い目に遭ってしまう…。これって、キツネやタヌキのほうが一枚上手と言う事になるのでしょうか?「人間の考える事なんて、お見通し!!」なんでしょうかね~(爆)。

もちろん、人間が逆襲した場合もあったようです。人間を化かすつもりで人前に現れたタヌキやキツネが、罠にかかってしまいます。でも、この場合、何となくキツネやタヌキが気の毒に思えてしまうのは、私だけでしょうか(笑)。

他に、人間の手助けをしたタヌキのお話や、キツネとタヌキの化かしあい、なんてお話もありました。

ありきたりかもしれませんが、こういう昔話は、大人になってからでも十分楽しめるものですよね♪

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2008年3月 7日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!229

例えばアンデルセンやグリムなど、一度読んだ事があるお話でも、自分が見かけたことが無い種類の絵本や本であれば、手にとってみます。

で、「絵がきれい!」とか、「自分が以前読んだものと比べて、少しストーリーが違う…」などなど、気がつくことがたくさんあります。

特に海外の童話などは、翻訳される方によって細かい部分が違ってきたりしますよね。英語なら「原書を自分で何とか頑張って読んでみような~」(ただし、辞書の力は必要です 笑)なんて思えるのですが、そうではない原語だとなかなかそうはいきませんよね(笑)。どうしても翻訳家の方のお力にすがる事に!?なってしまいます。

私の場合、こういうのも本の楽しみ方の一つではないかと思っています。

今回は、アンデルセンの「ナイチンゲール―こんなアンデルセン知ってた?」。

アンデルセンの「ナイチンゲール」は、以前、別の絵本について書いた事があるのですが、今回も絵の美しさに惹かれて書かせていただきます。丹地陽子さんが描かれています。

この「ナイチンゲール」は中国のお話。そんな中国の奥行きの深い美しさがよく出ている、とてもきれいな絵本です。

色鮮やかだけど、落ち着きのある、そんな特徴の絵本だと思います。

ちなみに、文は赤木かん子さんです。

この「ナイチンゲール」は、アンデルセンの中でも、大好きなお話の一つです。

題名の「ナイチンゲール」は、小鳥の事です。とても美しい声で歌う鳥なのです。

中国の皇帝が、自分が読んだ本の中に、ナイチンゲールという鳥に関する記述を見つけます。

ナイチンゲールの存在を知らなかった皇帝。どうしても、ナイチンゲールの声が聞きたくなります。

皇帝は方々を探させて漸くナイチンゲールを見つけ、その声を聞くことができます。感動した皇帝は、ナイチンゲールを自分のお城に住まわせるのですが…。

絵と同じく、お話も美しいです。だけど、人間の醜さや身勝手さも出ていて…。考えさせられる部分が多いですね。子どもの頃に初めて読んだとき、いろんな事を考えてしまった記憶があります。

それは、大人になった今も変わりません。私には忘れがたいお話です。

以前ご紹介した絵本もとてもきれいだったのですが、今回の絵本もとても素敵です。どちらも引けをとらないのではないでしょうか。

後は、「ご自分の好み」ではないかと思います(笑)。

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2008年3月 6日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!228

娘が懐かしい本を読んでいました。

私も子供の頃に読んだ、「長くつ下のピッピ―世界一つよい女の子 (リンドグレーン作品集 (1))」。

私は大好きな本でした。

でも、このピッピという女の子に関しては、賛否両論ではないかと思います。

両親がいない、まだ9歳のピッピは、お父さんにプレゼントされた小さなサルの「ニルソン氏」と自分で買った馬と一緒に「ごたごた荘」に引っ越してきます。

すぐに仲良くなったトミーとアンニカは、隣に住むお行儀の良い子供たち。二人は、今まで出会った事の無いピッピにびっくりさせられたり、ワクワクさせられたり…。毎日、いろんな事件が起こります。

その行動は型破り。自由奔放で力持ち。弱いものには手を差し伸べ、強いものには臆することなく挑んでいきます。料理だってできるし、やり方が特殊ではありますが(笑)、家の掃除もやっています。確かに自由奔放なのですが、「自分自身」というものをしっかり持っていて、それは変わることはありません。でも、「反省する心」も一応、持ってはいるようですね(笑)。

この型に当てはまらない子供を、周囲はどう思うかーはっきり言って、大人は良くは思わないでしょうね。「扱いづらい性格」だと思ってしまう大人もいるでしょう。「この子のこういう言動は問題だ!」なんて思ってしまうかもしれませんしね。

大人になった私も、少し同じ事を感じました…。これは当たり前の事なのかもしれませんが、それは何だか悲しかったです。

ピッピに憧れるのは、やっぱり子供。「ピッピのような友だちがいたら!」子供の頃の私はそう思っていました。ピッピのように強くなりたい!なんて事も思いましたし。

大人になっていろんな事が見えてきてしまって、物の見方が変わってしまったのは、残念です。

でも、自分には出来ない事や、こんな人になりたいなんて憧れる気持ち…。それは忘れる事はありませんけどね(笑)。

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