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2008年1月29日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!224

今回の本は、実は、少々時期ハズレになるのですが(笑)。とても絵とお話が可愛いので、取り上げてみました。

ふたごのこねずみ、ティモシーとサラが主人公の「ふゆのよるのおくりもの (えほんとなかよし―ティモシーとサラのえほん)」です。

このシリーズは、何冊もあるようです。

絵が細かくて、色もとてもきれいです。子どもが喜ぶ絵ですね。お話だけではなく、絵も楽しめる絵本です。娘も、一目で気に入りました(笑)。細部まで丁寧に描かれていますので、いろんなものを見つけるという楽しみもあります♪

クリスマスを前にして(時期ハズレで申し訳ありません 汗)、ティモシーとサラはお父さん、お母さんと街へお買い物。ツリーにするもみの木も買って、家に戻りました。

みんなクリスマスの準備に大忙し。でも、とても楽しそうです♪

最後に、クッキーをたくさん焼きました。イブには、おじいちゃん、おばあちゃんの家へ行くので、そのおみやげにするのです。

イブの朝、ティモシーとサラは留守中にサンタさんが来たら、「誰もいないから…」とプレゼントを置かないで帰ってしまわないかと心配になり、お手紙とクッキーとミルクを置いて出かけます。サンタさんは来てくれるのでしょうか?

おじいちゃん、おばあちゃんの家での様子も、とても素敵です(絵もお話も)。クリスマスらしく、にぎやかで楽しそうで…。おばあちゃんに、ティモシーとサラが自分たちが生まれた頃の様子を聞く場面が特に良いです♪

小さな子どもは、クリスマスをとても楽しみにしていますね。「サンタさんは絶対に来る!」なんて信じている子が多いみたいです(特に男の子はそうらしいです 笑)。

家の娘は…多分、真実に気がついているのでしょう。でも、気がつかないフリをしていますね(笑)。親に気を使っているのでしょうか?

それにしても、どうしてお父さんはおみやげのクッキーを忘れて、取りに帰ったのでしょうね。大人なら、気がつきますが(笑)。気がつく子どもはどのくらいいるのでしょうか?この答えの内容次第で、子どもがサンタさんを信じているかどうかが分かるのではないでしょうか(笑)。

家の娘はどうでしょう?これは聞けませんね~。娘も答えたくないでしょう。答えによっては、「サンタさんを信じているかどうか」が親にバレますからね(笑)。

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2008年1月28日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!223

懐かしい本を思い出したので、それについて書いてみたいと思います。

小学校3年生くらいだったでしょうか、「ワーシャとまほうのもくば」を読んだ事があります(この本は、今も実家にあります)。

今の季節にピッタリな(?)、寒い冬のロシアが舞台です。

ワーシャという元気な男の子が、お母さんとけんかをしてしまいます。「ごめんなさい」と言いたくないワーシャは、家を飛び出してしまいます。

真冬のロシア。しかも、お母さんとけんかした人がいると、街に「おおさむ」という、冬の嵐がやってくるというのです…。本人は、自分が原因でそんな大変な事になっているとは知りません。

ワーシャは魔法使いのおじいさんと出会いますが、その魔法使いにも「お母さんとは仲直りしない!他所の家の子になる!!」なんて強がりを言います。そして、自分の新しいお母さんになってくれる人を探しに街へと出て行くのですが…。

魔法使いが登場するだけに(笑)、いろんな人(生き物)がワーシャの新しいお母さんになろうと言ってくれます。果たしてうまくいくのでしょうか?ロシアの厳しい自然が効果的に書かれていて、読んでいるほうも寒くなってしまいます(笑)。

物語の初めと最後にワーシャのとる行動は、自分(子どもたち)にも現実に起こる可能性が高い事(誰にでもある事、でもいいかもしれませんね)です。でも、物語の半ばは…空想の世界、ですね。楽しいような、少し怖いような…。ワーシャの空想だったのかも?

やはり子どもは、空想の世界が好きなのでしょう。そろそろ現実が見えてくる年齢だったはずの私も、十分にこの本を楽しんだ記憶があります。

だから、この本のことを思い出したのでしょう。

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2008年1月24日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!222

「鬼退治」と聞くと、「桃太郎」なんかを思い出しますし、「弱いものを苛める悪を倒しに行く」なんてイメージしたりもします。

でも、これが「やどかり」たちの「鬼たいじ」なら…。

やどかりどんのおにたいじ (どうわがいっぱい)」は、題名の通り、「やどかり」たちの鬼退治です。

やどかりは、ご存知の通り、貝を自分の宿として(貝で身を守って)生きています。

ある浜辺に打ち上げられた、「やどかりどん」という名前のやどかり。のんびり空を見上げていると、もの凄い地響きとともに、大きなやどかりが!力の違いから、「やどかりどん」は、あっさり自分の宿である貝を取り上げられてしまいます。

そんな小さな貝に、大きなやどかりは入れないはず…。でも、その大きなやどかり(「やどどど」という名前です)は、他のやどかりの貝を取り上げて、集めるのが好きだと言うのです。

怒った「やどかりどん」、自分の大切な宿である貝を取り戻すために、「やどどど」の後を追います。「やるときはやる!」それがやどかりどんの考えなのです。その途中で、やっぱり宿を取り上げられたやどかりたちに何匹も出会い、一緒に行動する事になりますが…。

このお話での「鬼」は、ご想像通り、「やどどど」です。力が強く、いう事を聞かない相手は、力ずくでねじ伏せてしまう…。ま、「鬼」と言うより、「ガキ大将」に近い気もします(笑)。今も昔もこういうタイプ、結構いますよね。

で、こういうタイプがいると、必ず、「泣き寝入りしてしまいそうな力の弱いタイプ」も存在してしまいます…。この後者のようなタイプは、どう行動すれば良いのか…永遠のテーマのような気がします(笑)。

単純で、よくあるお話と言えばそうなのですが、小さな子どもにとっては大切な事がたくさん書かれているのは、実はこのタイプのお話なのかもしれません。

「弱いものを苛めたりしない」、「人のものを自分が欲しいからと言って奪わない」、「困難な時は、みんなで力を合わせる」などなど…。

分かっているようでできない、分かっているようで自分の我儘を通してしまう…。

だから、こういう本は繰り返し読む方が良いと思うのです。それだけ、こういう事に関して、考える時間が増えますから。考える時間が増えると、それだけ行動も変わってくるのではないでしょうか?(あくまでも私的な意見ですが)

余談ですが、最後に。この本に関してもう一つ。

海辺に落ちていそうな貝の名前が結構いろいろ出ていましたよ。「これはどんな貝かな~」なんて、子どもと図鑑を見ながら読んでみる、という楽しみもあります♪

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2008年1月23日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!221

いつの時代も、「学校の怪談」(子どもたちの間で広まっている怖い話)なんてあるみたいですね。

私が子供の頃も、もちろん、ありましたよ(笑)。

例えば…。

私の学校だけかもしれませんが、「トイレに『青い手』が出る!!」なんてものがありました。真偽の程は不明ですが…。

そんな子どもたちの怪談話を集めた、「塾の帰りはおばけ屋敷」を娘が読んでいました。

どうかな~なんて思った私は、初めは読まなかったのですが…やっぱり、読んでみました(笑)。

昔から言われている話もいくつか出ていましたね。もちろん、「聞いた事ない…」なんてものもありました。具体的に、「○○にある~」なんて地名を出しているお話もありました。

私的な感想になりますが、私が面白い(ちょっとこわい!)なんて思ったのが、なぜかネコが嫌いな男の子が遭遇したお話。

ネコが嫌いな男の子が、ネコに石を投げつけて首に怪我をさせてしまいます。ところが、そのネコの正体は!!というもの。ま、本当に『それ』がネコの正体だとはどこにも書かれていませんが、ネコと同じところを怪我していた、と言うのですから、そうなのでしょう(笑)。

ちょっと懐かしいような、ちょっと怖いような…。そんな本でした。思っていたよりも、面白かったです。

娘はもちろん、面白かった(怖かった!?)ようです。何度も読んでいましたし、「こんなお話が載っていてね~」なんて話してくれましたから。

ちなみに、娘には「霊感」というものは皆無ですね。「俗世の穢れ(?)」を知らない、3歳くらいまでは妙な事を言っていましたが…。時々、妙な体験をする私としては、その方が良いと思っています。

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2008年1月18日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!220

アンデルセンの「雪の女王」の絵本は、以前に書いたのですが…。

今回は、完訳版の「雪の女王」について、です。

私も子供の頃から、「雪の女王」はいろんな種類の日本語訳を読んできました。

絵が楽しめるもの、幼い子供向けに簡単にしてあるもの、逆に、原作以上に描写が細かいもの…などなど。

どれも面白かったです。(ただ、「何処の出版社の?」と聞かれると記憶が曖昧ですし、子どもの頃に接した本は絶版になっている可能性もありますので、詳細をお答えするのは難しいです)

「雪の女王」のお話の内容については、あまりにも有名なので、ここで改めて書きません。なので、この本自体の印象等を書かせていただきます。

完訳版ですが、子供向けの本なので、全体的に「子供向けに」翻訳し、表現している、という感じです。なので、比較的読みやすいと思います。原語で読んだ事が無いので、これは、あくまでも私の個人的な印象です。

雪の女王の姿、自然の美しさ等、きれいな表現を使っていますので、大人も十分楽しめると思います。寒い地方の美しさが目に浮かぶと同時に、凍りつくような寒さも感じます(私だけでしょうか?笑)。

寒がりの私ですが、「雪の女王」の舞台となった、北の国の美しさを実際に見てみたい…。そんな気持ちにさせられました。

字が主体の本なので絵は少ないのですが、丁寧に描かれていて、好感が持てます。「モノクロの繊細な絵」ですね。色がきれいな絵も良いのですが、私はこういうタイプも好きです。

完訳版なので、山賊の娘のその後も、ちゃんと書かれていますよ。他の日本語訳は、省略されている場合が多いですから…。

「雪の女王」は好きなお話なので、やっぱり、いずれは原語で読んでみたいものです。そんな時間が作れるように、早くなりたいものです(笑)。

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2008年1月16日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!219

最近は、字の多い本を好むようになってきた娘ですが、やはり、絵本も大好きなようです。

そんな絵本好きな娘のハマッているものに、「バムとケロ」のシリーズがあります。

このシリーズはお話自体も面白いのですが、やっぱり、個性的で細部までこだわった絵が特徴でしょう。

お話に即して描かれた絵の中に、「あれ?こんなところにこんなものが!!」なんて発見できて、それだけでも楽しめます。絵を眺めるだけでも、かなり楽しめます。

かわいらしくて、色がきれいで…。大人の私も毎回楽しんでいます。

最近は、「バムとケロのさむいあさ」を読んでいました(もちろん私も 笑)。

とても寒い朝、バムとケロちゃんは、スケート靴と釣りの道具を持って、おうちの裏の池に出かけました。

とても寒いから、池の水は凍っています。その池には、なんと!池の水に凍り付いてしまって動けないあひるさんが!!

バムとケロちゃんは氷を切ってあひるさんを助け出し、家につれて帰って暖めてあげるのですが…。

相変わらず優しくておおらかなバム。無邪気で、好奇心の赴くままに(?)行動して、いろんな騒ぎを起こしてしまう、ケロちゃん。

助け出したあひるさんが気に入ったケロちゃんが、あひるさんを喜ばせようといろんな事をしたり、あちこちついて回るところがとてもかわいいです♪

そして…。

今回の最後のオチには、かなり笑いました(爆)。このあひるさんって、一体…。

やっぱり、面白い絵本です。

娘はいつもの通り、何度も読んでいました(笑)。

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2008年1月11日 (金)

久しぶりに…31

かなり遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。

昨年はかなり忙しくてブログの更新が途切れがちでしたが、今年は少し余裕ができそうです。またよろしくお付き合いくださいませ。

年末・年始と少しだけ時間に余裕がありましたので、少し読み応えのある本を読んでみました。

以前から気になっていた、「草原の覇王 チンギス・ハーン」です。

チンギス・ハーンはかなり有名ですし、学校の歴史の教科書にも必ず登場しますので、知らない方はいらっしゃらないと思います。

私は小学校6年生で「歴史」というものを習い始めてから、この教科にどっぷりとのめり込んでしまいました(笑)。どうしてここまで「歴史」にのめりこんでしまったのかー自分でもよく分かりません…。

ただ、小学校も中学校も高校も歴史の先生の授業がとても楽しく、その先生方のお陰であるのは間違いないと思っています。

なので、私にとって「歴史」はもはや「勉強」や「授業」では無かったのです(笑)。

話を元に戻しましてー。

この本は、チンギス・ハーンの両親の出会いから、年老いて亡くなった直後までをとりあげています。

かなり長い本なので、チンギス・ハーンについて詳細に分かりやすく書かれていますが、「歴史の本」というより小説のように感じられますので、かなり読みやすいと思います。

この時代の民族間の争いは、凄まじいほど真剣で、気を抜く暇が無いものだったようです。

おまけに、強いだけでは生きていけないー自分の持っているあらゆる能力をいかに有効に利用し、自分の望むものを手に入れるかー。ある意味、壮絶な「能力主義」であったと言えるのではないでしょうか。チンギス・ハーンも親から譲り受けたものだけで、絶大な権力を持つようになったわけでは無いようです。

現代に生きる自分がどれだけぬくぬくと、気の抜けた生活をしているかー改めて思い知らされたような気がしました…。

この時代のモンゴル草原の民族たちは、残虐であったと言われています。ただ、一概にそうは言えなかった部分があるようです。

相手を信頼する、大切なものを守る、例え敵であってもむやみに殺さない、など…。少なくとも、チンギス・ハーンはこのタイプの支配者だったようです。

歴史の本にはいろいろな種類がありますが、本日の本のように、ある特定の人物に絞って書かれているものは、比較的読みやすいと思います。

今回も楽しめました。

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