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2007年11月12日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!212

鮮やかな色彩に惹かれて(娘も)、思わず、「おひさまいろのきもの (日本傑作絵本シリーズ)」を手に取りました。

日本的な、きれいな色使いの絵本です。

とは言え、お話は、決して明るさだけが感じられるものではありません…。

この絵本の主人公の女の子は、目が見えない「ふう」。小さな頃に病気をしてしまい、それ以来、全く見えないのです。お父さんもいません(なぜいないのか、理由は書かれていませんが)。

でも、お母さんは毎日一生懸命働き、「ふう」を育てています。

「ふう」も、自分にできるお手伝い(みずくみや洗濯)をして、お母さんを助けています。

あきまつりが近づきました。「ふう」の仲良しの友だちは、あきまつり用の着物を作ってもらうようです。羨ましくなる「ふう」。

でも、おかあさんが一生懸命働いても、着物を作ってもらえるような余裕がない事を「ふう」はよく知っています。でも、そこは子どもです。本当は、自分も新しい着物が欲しい…。

そんなある日、「ふう」はついにお母さんにお願いするのです…。

一度も何かが欲しい、と言ったことがない「ふう」。お母さんは、そんな「ふう」のために、より一生懸命働きます。

もちろん、「ふう」も黙って見ていたわけではありません。一生懸命手伝います。

こういった粗筋で、「ちょっと、暗く悲しいお話かな?」などと思われるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。寂しさ、悲しさを感じるのですが、登場人物たちの暖かさや優しさも感じる事ができますので、読み終わった後は、穏やかな気持ちになれます。これは、あくまでも、私がそう感じただけなのですが…。

「子どもの願いを叶えてあげたい」。私も、「ふう」のお母さんと同じ事をしたでしょう。特に、何かをお願いした事がない子どもであれば、余計にそう思ってしまいます。

二人きりの親子。だからこそ、気持ちがしっかり通じ合っているのかもしれませんね。「お互いを思う気持ち」というのは、子どもだけでなく、親も持ち続けていたいものです。

現代は、親子関係が希薄だとよく言われます。こういった本の内容が、「古臭い」とか、「ありえない」なんてならないような世の中であって欲しい…そう思っています。

この絵本の時代設定は、大正末期~昭和初期。町の市やあきまつりの様子が明るく、美しく描かれています。その中から、「ふう」を見つけ出すのも楽しいです。

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コメント

文盲の 母読み聞かす お話の
我の声さえ 嫌う母かな

 母は、字が、読めませんでした。
 私は、母に愛して欲しくて自分の作ったお話を語って聞かせました。
 でも彼女から返って来た言葉は
 「売れそうもない話だね?」
 「お前の声をクラスの女の子が嫌う理由が、分かったよ!」

 私は、服一つねだった事が、ありません。
 私の欲しいモノは、ただ一つ・・母の愛だけでした。

投稿: 鵺娘 | 2007年11月12日 (月) 17時20分

>鵺娘さん
お母様の対応が、悲しいですね…。

>私は、服一つねだった事が、ありません。
鵺娘さんは、ずっといろんな事を我慢してこられましたものね…。
これからは、もっと我儘で良いのではないでしょうか。
ちなみに、私は鵺娘さんに我儘言われても大丈夫ですよ。
安請け合いではないです。
出来ない場合は、ちゃんと言いますから(笑)。


でも、お母様の愛情だけは…。

投稿: リーヴル | 2007年11月13日 (火) 09時58分

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