久しぶりに…26
明治初期に日本に滞在していたイギリス人、ゴードン・スミス。名前をお聞きになった事がある方も多いかもしれませんね。
彼も小泉八雲と同じように日本に魅せられ、日本の当時の世相や風俗、慣習を日記に書き留めました。その量は膨大。貴重な資料だと言われています。
また、日本の民間伝承にも関心が深く、怪談・奇談も収集しました。
その膨大な怪談・奇談のいくつかを取り上げたのが、「ゴードン・スミスの日本怪談集 (怪BOOKS)」です。
これらは、日本各地での口伝えによるもの。
そのせいか、文章としてはあまり完成度が高くないのですが、興味深く、面白いです。挿絵も美しく(この本にももちろん掲載されています)、それだけでも十分楽しめます。
北海道、沖縄、四国などなど。いろんな土地のいろんな話が出ていますし、私自身、見かけたことのないお話が多かったです。有名な歴史上の人物が登場するお話もあります。
日本らしい、おどろおどろしい雰囲気が漂うお話も多いですね。それにしても、民間伝承のお話の方が、より、迫力?を感じるのは私だけでしょうか。
ただの「怪談集」では片付けられないものではないでしょうか。これは、「ゴードン・スミスの飽くなき好奇心」によって生まれた、貴重な資料でもあるようです。
小泉八雲がお好きな方も楽しめると思います。
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