子供を本好きにするには大人が楽しむ!166
昨日が「かみさま」がテーマの本だったからだというわけではありませんが(笑)、本日は、「悪魔」がテーマの本を…。
「地獄の悪魔アスモデウス」です。地獄が描かれているはずなのに、なんとなく暖かくユーモラスに感じる絵と、題名に惹かれて読んでみました。
題名の通り、アスモデウスは地獄の悪魔。地獄の支配者の息子ですが、悪魔らしからぬ性格です。
いとこたちや兄弟たちをいじめたりしない、暴れたことも無い、おこりんぼうでもない、お行儀も良い、なので、地獄では褒められた性格ではありません(笑)。
「こんな性格では、りっぱな(?)悪魔になれない…」と心配したパパは、「地上の人間を騙して、夜中の12時までに魂を一つ地獄に持ち帰る」よう命令します。
途方にくれるアスモデウス。地上は、とても怖いと聞いていたからです。
でも、命令に逆らえるわけは無くて…。
地上で、いろんな生き物や人間に出会ったアスモデウス。パパの言うとおり、魂を奪うよう努力をするのですが(好きなものをあげるから、魂をちょうだい!とお願いするのです。笑)、失敗ばかり。逆に、人間の子供に苛められてしまいます(地上も悪魔の社会と変わりませんね)。
諦めかけた時、「魂をあげる!」という人が!それは…。
アスモデウスは、人間に生まれていれば、おそらく、「優しくて良い子」だと褒められたのでしょう。素直で一生懸命。「パパを喜ばせたい!」と健気に頑張る。でも、不器用。とてもかわいいです。
あらすじからも想像できるように何となくユーモラスなお話なのですが、人間社会を鋭く風刺しているように感じます。実は、冷たくて意地悪なのは、人間では?
アスモデウスの優しさ、アスモデウスが出会った、本当に優しい人たち…。意外に掟に忠実で、優しさが感じられる悪魔たち…。
地獄の支配者であるアスモデウスのパパがとっても良いです。冷酷無比な悪魔のはずなのに(?)、妙なところが優しくて、律儀で…。私は好きです(笑)。
とっても楽しめる内容でしたが、この本は、考えさせられることも多いです。大人も子供も、です。
スウェーデンのウルフ・スタルクという作家によるお話ですが、人気作家のようです。絵もユーモラスでストーリーによくあっています。
「読み直したい本」の1冊になりました…。
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コメント
優しさは 仇(あだ)となりたる 町に生(あ)れ
猶も優しさ 忘れぬ友や
私の生まれた町には、悪魔も多く存在したけれども天使もいました。
損得抜きどころか損をすると分かっていて友の為に行動出来る人がいたのですから!
ウルトラマンAの最終回を知っていますか?
サイモン星人は醜い姿で登場します!
それを苛めている子供達!
主人公北斗は「外見だけで判断してはいけない!」「弱い者苛めは卑怯者のする事!」
子供達を叱ります!
子供達とサイモン星人の間に友情が芽生えた時に宇宙人は主人公にだけ心の声で話しかけます!
「地球を侵略に来た!」
サイモン星人をAが倒せば、子供達とAの信頼関係は、壊れる!
そして人は、もう誰も信じられなくなる!
子供心に重過ぎる話でした!
投稿: 鵺娘 | 2007年1月24日 (水) 15時05分
こんばんは~!
神の次は悪魔ですね。
神は居ない!と思っていますが、理由はさておき、悪魔は居て欲しいと思わなくも無いのです。
神同様に、現実に存在しないとは思っているんですけどね。
神も悪魔も目に見えるものではなく、心に棲む者・・とも言えるでしょうか。
鵺娘さんの所に出入りするようになって、「悪」というものを強く感じるようになりました。
悲しい思いをした事はありますが、どこか人間とは善人のカタマリなんだという気持ちがあったのですが・・。
温い環境で育ったので、まだ警戒心は足りないと思いますけど、認識は変わりつつあります。
俺は「絶対神」「唯一神」というものがどうにも好きではありません。
宗教は戦争を起こし、人を殺し、また国内では・・これはまずいかなw
その点、原始宗教とも言うべき太陽崇拝(?)なら、誰にとってもほぼ平等で、人種も肌の色も関係ありません。
だから、俺は「お天道様~」でいいと思うんです。
何も小難しい教義を並べ立てなくても。
お子さんも、いずれ何かを感じる日が来るのではないでしょうか?
なにせこれだけしっかりした親御さんの娘さんですからねw
>卵醤
なかなか飲めるモンじゃないですよねw
効果はどうでした?
とりあえず3日程続けていただけるとありがたいです。
卵醤は緊急時の塩分補給食らしいので、それ以降は毎日ごま塩(ごま8:自然塩2)を小さじ一杯、味噌汁三杯で塩分を補給してみてください。
で、月に数回、体調と相談して卵醤・・と。
本のコピーを直接お送りさせてもらってもこちらは構わないのですが、さすがに心配もあろうかと思いますので、できれば鵺娘さんに・・という事で^^
今日は親父が珍しくダウンしました。
生涯二度目の風邪・・だと思います。
普段元気な人程、病気になると不安も大きい物かもしれませんね。
おかげで何とも言えず気分が重苦しいです・・。
投稿: はなび | 2007年1月24日 (水) 23時21分
>鵺娘さん
>私の生まれた町には、悪魔も多く存在したけれども天使もいました。
この本を読んだとき、鵺娘さんのことを考えてしまいました。
でも、此処に出てくる悪魔は、鵺娘さんが過去に出会ったものと比べると…。
>ウルトラマンAの最終回を知っていますか?
ウルトラマンシリーズは見たことはあるのですが、記憶が曖昧なのですよ。
弟は欠かさず見ていましたが…。私は当時から既に「絵本」と
「お絵かき」だったようで、テレビにはあまり興味がなかったそうです(笑)。
なんて可愛くない子供なんだ!!
それにしても、最終回のお話、なんだか切ないですね。とても子供向けの番組とは
思えない…。
投稿: リーヴル | 2007年1月25日 (木) 09時27分
>はなびさん
私も、本当は、悪魔は存在して欲しくないです。
でも、鵺娘さんに出会ってから、「この世に悪魔が存在している!?」
と思うようになりました。私も、親の庇護を受けていた頃は比較的
「ぬるま湯」でしたからね。なので、社会に出てから、苦労しました(笑)。
おそらく、性格も変わってしまったのでしょう。
>宗教は戦争を起こし、人を殺し、
宗教を否定しているわけではありませんが、宗教と名乗るのが
恥ずかしくならないの?と思うものが多すぎます。
なので、現代に存在する宗教は、信じられません。
はなびさんの仰るとおり、原始宗教の方が今と比べて、はるかに
純粋で、今より宗教らしい(!?)のではないかと思います。
昔の人は、本当に純粋な気持ちで、何かを「崇拝」し、「祈り」、
「大切に」していたはずですから!!
>卵醤
一応、夕べも飲みました。が、本日のはなびさんのコメントを見たので、
3日過ぎたら、毎日は止めておきます(笑)。
でも、夕べ、いつもほど、手足が冷たくなかったのですよ!私は
体温こそ上昇してきましたが、末端冷え性が完全に解消された
わけではないですから…。10月頃から、お風呂上りに「毛糸の靴下」
を愛用しているような人間なので(笑)。
後は、足に塩をすり込んでみようかな?
いつもアドバイス、ありがとうございます!!
>今日は親父が珍しくダウンしました。
生涯二度目の風邪・・だと思います。
ご心配ですね。それにしても、かなりご丈夫なのですね。
凄いです!
でも、健康な方ほど、「自分は大丈夫!」と思い、
なかなか病院に行かれない方が多いようですね。
逆に心配になってしまいます…。お大事になさってください!
投稿: リーヴル | 2007年1月25日 (木) 09時40分