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2006年12月 4日 (月)

久しぶりに…12

久しぶりに、ノンフィクションを読みました。好きなジャンルなんですが…。じっくりと腰を落ち着けて読みたいので、逆になかなか読む機会がなくて、悲しいです…。

「プロファイリング」という言葉は、日本でも知名度は高くなっていると思います。いろいろな本も出ていますし、それに関係する映画もありましたから。

今回は、「犯罪分析の父」と言われている、ロジャー・L・デピューが書いた、「善と悪―犯罪心理分析の父、その凄絶なる冒険」を読みました。

流石、この分野での父といわれる人が書いただけあって、冷静で落ち着いた、分かりやすい文章でした。読むのを止めらませんでしたね。人を強く惹きつける文章、と言えば良いでしょうか。

まず、デピューの生い立ちから語られるのですが、この部分からしてすでに興味深く、読者をいきなり引きずりこんでしまいます。

デピューは、学生の頃から文才があったようですが、彼の分析力と見事に調和して、非常に興味深い読み物となっています。

ノンフィクションに関して、「つまらない」という印象を持っている方が多いようですが(私の周囲の人たちだけ?)、この本に関しては、はっきり「違う!!」と言えると思います。

凶悪犯罪の現場を描写する際、おどろおどろしい表現を使い、ホラー映画のように書いている本がありますが、この本は明らかに違います。

犯罪現場に携わった捜査官の冷静な目で、冷静な分析がされている文章でのみ表現されています。

そして、犯罪者の心理分析!その理論、観察力に圧倒されます。しかも、読者をたいくつさせません。

もちろん、あの、「犯罪者へのインタビュー」についても語られています。そこには、どんな試行錯誤があったのか、どんな苦労があったのかなどなど、スリリングで緊張すら覚える場面でした。

なぜ、人は凶悪犯罪に手を染めてしまうのか、その背景にはどんな過去が隠されているのか、その犯罪現場に残されているものから、犯罪者の「何が」見えてくるのか…。

こうして、デピューの優れた才能が如何なく発揮されていくわけですが、その彼を取り巻く部下たちも優秀なプロファイラーであることが、明かされていきます。こうして、「FBIプロファイリングチーム」のシステムと重要性が確立されていったのです。

しかし、デピューは、妻の死によって、一転、全く違う世界を経験することとなります。一見、プロファイリングの世界とは全く関係の無いように見えますが、この経験も現在の彼の考え方や活動に大きな影響を及ぼしているのは間違いないと思います。

それだけでなく、彼の考え方や心理状態にも大きな変化が訪れます…。デピューは、こういった、自分自身の心理も冷静に分析し、的確に表現しています。

私は元々、犯罪心理学に興味があったために、この本に強く惹かれてしまったのかもしれませんが、そうでない方も、一読の価値があるのでは?と感じさせられるものでした。

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コメント

 マーダー・ケースブックって買っていましたか?
 外国の犯罪者ばかりで今ひとつ面白くなかったのですが・・・
 大学時代は『犯罪研究会』というサークルに入っていました!
 「女子大生が馬鹿だ!」と言われた時代ですが、私はお洒落にもコンパにも縁がなくひたすらアルバイトと古本巡りとこれだけの人生でした!
 (肝心の勉強の方は・・・)
 実は、私は小学生の時から死刑囚と文通してその往復書簡を自由研究に出す様な子供でした!

投稿: 鵺娘 | 2006年12月 4日 (月) 14時50分

こんばんは~。仕事に育児に大忙しのリーヴルさんが、いつ本を読んでおられるのかという疑問はさておき、今日は犯罪心理ですかw
人の心理を考えるという事は結構好きなのですが、いかんせん鈍い俺の事ですから、全くアテになりませんw
この本を読んで参考にしたいものですね(何の?w)
何はともあれマークさせていただきました^^

やっぱり熱が出てましたか。
それでも頑張っておられるのですね。
「無理をしないで」というのは簡単ですけど、実際は無理しなけりゃならない毎日なんでしょうし、食べ物で健康な体を手に入れていただくしかないですねw

>塩
晩御飯を食べない事も多々ありますから、せめておにぎりだけでも食べようかな^^;
まずは塩を買いに行ってみます。
話を振った俺がまだ買っていないという、このいい加減さw
食べ物を変えて背骨のズレも治ったらいいのにな・・・無理かな^^;

石塚氏の本は色々出ているようなので、求める答えが書いていそうな物をお選びください^^
>子煩悩
人の子の親であるいじょう、これは仕方がないですよ^^;
むしろ無い方がおそろしいかと・・。
だからきっと大丈夫です^^

投稿: はなび | 2006年12月 4日 (月) 21時28分

>鵺娘さん
>マーダー・ケースブック
買っていません。犯罪だけを羅列されても…と私は思っています。
もっと踏み込んで欲しいです。
洋書で、「True Crime」のジャンルの本をいくつか購入しました。
一つの犯罪者に絞って、背景や心理を書いたノンフィクションです。
まだ、読破していませんが(笑)

>小学生の時から死刑囚と文通してその往復書簡を自由研究に出す様な子供でした!
これは、凄いですよね!そこまでした事がありません。さすが…。
でも、私もいつかは…。自分で研究したい分野でもあるので…。

投稿: リーヴル | 2006年12月 5日 (火) 09時26分

>はなびさん
>いつ本を読んでおられるのかという疑問
ど~しても読みたい本が出てきてしまった場合、睡眠時間をむりやり1時間
削ったり(笑)、料理の合間(煮込み料理、オーブン料理なら手の空く時間が
ありますから)に読んだりしています。
ただ、続けて読めないのが悲しいです…。
それでもやっぱり、以前より、読書量は減っています(泣)。

>やっぱり熱が出てましたか。
ありがとうございます。熱は何とかなったのですが、咳が相変わらず
止まりません。ま、でも、元気になったかな?

>塩&石塚氏の本
なるほど。ちょっといろいろ検索してみますね。
今まであまり踏み込んだことの無い分野ですし…。
結構面白そうですよね。自分の体のためにもなるでしょうし。
良い情報、ありがとうございます。

投稿: リーヴル | 2006年12月 5日 (火) 09時32分

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