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2006年12月25日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!162

今日はクリスマスですね。

雪が積もっている地域もあれば、「雪なんてまだまだ…」なんて地域もあるかと思います。ちなみに、私の住んでいる地域が、「ホワイトクリスマス」になる事は、まず無いのですが…。

私の場合、寒いのはあまり好きではありませんし、雪が降ると、「寒~~い!!」なんて感じてしまうだけなのですが、そんな雪に魅せられ、雪の結晶の写真を撮り続ける事に生涯を捧げた方のお話が、「雪の写真家ベントレー」です。

子供の頃から、雪に対して人一倍、興味と愛着をもっていた、ベントレーさん。子供の頃から雪を観察し、天候に関する記録を取り、水分についての様々な実験を行います。

まだ少年だったベントレーは、母親から古い顕微鏡を譲り受けて観察するうちに、雪の結晶には、同じものが無いことに気がつきます。

雪だけに、あっと言う間に消えてしまう…。でも、この美しい形を他の人にも見せてあげたい…。ベントレーは、そう考えるようになります。そんなある日、顕微鏡つきのカメラがある事を知るのです…。

顕微鏡つきのカメラはとても高額。でも、両親は、ベントレーの願いをかなえてあげたいと、大変なのを承知で購入してあげます。ここから、ベントレーの「雪の写真家」としての人生が始まるのですー。

純粋に、自分の大好きなものを追い求め、努力し続けるベントレー。そんなベントレーを暖かく見守り、できる限り、力を貸してあげようとする両親ー。

自分の大好きなものに、ここまで夢中になれる、というのも限りなく羨ましい事ですが、何よりも、自分を理解し、見守ってくれる家族がいるーこのベントレーという人は、本当に幸せだったのではないかと思います。

初めは、ベントレーの研究をや写真を認めようとしなかった周囲も、次第に彼の熱意と純粋さ、そして、その内容の素晴らしさに心を打たれ、認めていくようになるー。本当に素敵なことですし、実際にはなかなか無い事だと思います。

ベントレーが、「いかにして美しい雪の結晶の写真を作り上げていくことができるようになったのか」、というのが、この絵本のメインテーマではあるのでしょうが、家族の愛情も大切なテーマだと思います。

この暖かい内容に合った、版画の絵もとても素敵です。

ベントレーさんの美しい雪の結晶の写真集は、今も世界中の人に愛され、大切にされています。

実は、私も購入を考えています(笑)。雪の結晶の美しさだけでなく、ベントレーさんに惹かれて…。

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2006年12月22日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!161

子供の本で、未来のお話が書かれたものがありました。

月の上のつよがりロボット」。以前このブログでも紹介した、「大きい1年生と小さな2年生」や「おしいれのぼうけん」の作者の古田 足日さんが書かれた本です。

人が地球だけでなく、月でも暮らすようになった未来。「月の上の町」で暮らす旧式(一番古いかた!)のロボットは「空気せいぞう工場」に勤めていました。

このロボットはお酒が大好き。酔っ払って、口に含んだお酒を噴水のように噴出してみたり、つよがって見せたり(お酒を飲まなくてもつよがるのですが 笑)。

そんなある日、空気せいぞう装置に近づく猫を見つけ、猫を危険を感じたロボットは機械を止めてしまいます。でも、猫はいつの間にかいなくなり…。

「猫なんかいないじゃないか!いないものが見えてしまうような旧式ロボットはクビだ!」と、ロボットは追い出されてしまいます。

つよがりロボットはつよがり、言い伝えにある、「月の兎村」を探しに出かける決心をするのですー。

途中でいろんな生き物(?普通の生き物じゃないものも登場します 笑)出会い、一緒に旅をするロボット。いろいろ大変な目に遭うのですが、なぜか「つよがる」事で、どんどん切り抜けていきます。ロボットは、「月の兎村」を見つけることができるのでしょうか?

この旅の途中の出来事の中に、今の私たちも抱えている「環境の問題」や「古いものを大切にしなくなってしまった悪習」、そして、「感謝する気持ちを大切にする事」などが巧みに織り込まれています。

なかなか、考えるべき事が多い本でした。子供の本だからと言って侮れません(笑)。「大切なものは何か?」を改めて考える事になる本です。

つよがりのロボットですが、決して、高慢で意地悪な性格ではありません。困っている人(生き物や自然も)を助け、「生き物の命は大切!」という気持ちを持ち合わせている、愛すべき性格です。人間ですら、こんな気持ちを無くしつつあるというのに…。

題名からは想像もできない(笑)、いろんな問題を投げかけている本でした。

で、この本を選んできたのは、私の娘です。予想以上に面白かったので、娘に感謝!です(笑)。

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2006年12月20日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!160

子供は、たくさんの夢を持っています。

「○○になりたい!」「××にもなりたい!!」なんて…。

でも、大人になっていくにしたがって現実が見えてきて、挫折もして…。いずれ味わうことになるものでしょうが、今は、まだ夢をたくさん持っていて欲しいものです。

りっぱなおおかみになりたい屋」に出てくるおおかみくん。ある日出会った、「世界のごりっぱなおおかみたち」を読んで、考え込んでしまいます。

「ぼくもりっぱなおおかみになって、この本に載せてもらえるようになりたい!!」

おおかみくんの試行錯誤が始まります。

で、思いついたのが、「自分にぴったりの仕事を見つけて働くこと」。

その場の思いつきで(おおかみくんは、そうは思っていませんが 笑)、いろんなお店を開いてみます。「コロッケ屋さん」だの、「お花屋さん」だの、「本屋さん」だの…。

でも、どれもうまくいかなくてー。そんな時、「困りごと」を相談に来たきつねくんのお願いを聞いていあげることによって、ある仕事がひらめきます。それは?そしてうまくいくの?

単純で、その場限りで、ちょっといい加減にみえてしまうおおかみくん。でも、「自分の夢」に向かって一生懸命でかわいいですし、どこか憎めません。

うまくいかなくても頭を使い、自分なりに努力する。だからと言って、自分の事だけを考えているのではなく、人の事も気遣ってあげられるー。多少、おせっかいにも見えますが、それもおおかみくんの良さではないでしょうか。

こんなおおかみくんだから、森に住むおおかみくんの友達も冷やかしで見ているようで、実はおおかみくんの事を本当に考え、心配してあげているのです。

単純なお話のようですが、この本には、子供に読ませてあげたくなる、大切な要素がたくさん含まれているー私はそう感じました。

自分で考えること。まず、試してみること(例え、思い付きでも)。うまくいかなければ、新しい方法を試してみること。そして、友達を大切にし、気遣ってあげる事。大変なときは、手を貸してあげる!と言ってあげる事。などなど…。

子供の本ならではの分かりやすい文章で書かれていますし、大人の私が読んでも考えさせられる部分が多かったです。

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2006年12月19日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!159

以前もこのブログで書いた「マドレーヌ」シリーズ。娘のお気に入りのこのシリーズの中の、「マドレーヌといぬ」もとても素敵なお話です。

マドレーヌの勇敢で子供らしくて、かわいらしいのも見どころですが、今回は、このマドレーヌたちが暮らす、寄宿舎のクラベル先生の優しさと頼もしさが目に付きます。

寄宿舎の子供たちの習慣である散歩の最中に、マドレーヌは川に落ちてしまいます。溺れそうなマドレーヌを、一匹の犬が川に飛び込んで助け出します。

みんなは、その勇敢な犬を連れて帰り、寄宿舎で飼うようになるのですが…。

ただでさえ、にぎやかでいろんな事が起こる、マドレーヌたちの寄宿舎。そこに、犬が1匹加わったことで、毎日大騒ぎに(笑)。その様子がかわいらしくて可笑しいです(笑)。

でも、そんな楽しい寄宿舎に、学校検査で評議員達が訪れ、「犬は飼ってはならない!こんな雑種の犬を可愛がると、よい娘さんたちのおひんが下がる!」などと、信じられないような言葉を発し、犬を追い出してしまうのですー。

犬はどうなってしまう?そして、みんなは、クラベル先生は、どんな行動を取るのでしょう?

評議員達のような発言をする人は、いつの時代も存在するものです。でも、子供たちの気持ちを一番に考えて自分から行動する(よく考えて行動している!と感じました)クラベル先生は本当に素敵ですし、羨ましくなります。かと言って、子供たちと「馴れ合い」の関係ではなく、けじめをつける部分は、きちんとしている。

こんな先生がたくさんいると、子供たちは幸せでしょうね。

そして、強く優しい子供たち!純粋で、本当の「優しさ」や「責任感」みたいなものすら感じました。クラベル先生のような良い先生の影響なのでしょうか?

このシリーズは、「暖かさ」や「優しさ」を感じるものが多いのですが、この本は特に印象に残る、素敵なお話でした。

丁寧に描かれた、パリの様子も素敵です♪

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2006年12月14日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!158

夢のある、空想の世界を描いた本も良いのですが、なにげない日常の様子を書いた本というのも、私は好きです。なぜか癒されますし、ホッとしますね。

こぶたくんと妹のアマンダ、そして、おとうさんとおかあさんの家族の日常を書いた、「こぶたくん」も、そんな穏やかな優しさを感じる本です。

こぶたくんも、普通(?)の子供と同じように、妹に優しくしてみたり、逆に、意地悪してみたり…。でも、本当は仲が良くて…。これは子供にはよくある事。こうやって兄弟関係ははぐくまれていくものなのでしょう。

この本は、本当に何気ない日常を書いた、5つの短編から成り立っています。どのお話も、どこの家庭にでも起こりそうな事。

そんなお話の中に、おとうさんやおかあさんの子供を思う気持ちや優しさが感じられます。

どのお話も好きなのですが、特に、こぶたくんのおばあさんがやってくる、「おばあちゃん」のお話が良いです。

家にやってくるおばあちゃんを迎えるために、こぶたくんは一生懸命おかあさんのお手伝いをします。そして、おばあちゃんやみんなのために夕食を用意するおかあさんを見て、こぶたくんもおばあちゃんをおもてなしする方法を思いつき、自分の部屋で準備をします…。さて、何かな??

そんなこぶたくんがとてもかわいいです!おばあちゃんも優しくて暖かくて…。私も、自分の祖父母を思い出してしまいました。同じような事をした覚えがありますから!

そういえば、私の娘もおじいちゃん、おばあちゃん(私の両親ですが)が大好き!遊びに行くと決まると、何日も前から準備を始めますし(笑)、逆に家へ来る時は、「これをおばあちゃんにあげるの!」と言いながら、絵を描いたりしています。

他のお話も、自分の日常を感じさせる部分が多くて、子供は親近感を持つようです。おかあさんと一緒にお菓子を作ったり、おでかけの準備をしたり。「家にもこんなこと、あったよね~」なんて…。

大人も、優しく、暖かい絵と文章に癒されます♪

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2006年12月12日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!157

クリスマスが近い、と言う事で、今年もクリスマスの本を(笑)。私の子供は、なぜかこの時期、クリスマス絡みの本が読みたくなるようです(笑)。

以前、このブログでも書いた、「エロール・ル・カイン」が絵を描いた「1993年のクリスマス―びっくりぎょうてん・ふしぎなお話」。

(↑また、このリンク先には、表紙の絵がありませんね。見たい方は、ここをクリックしてください。)

ル・カインの美しくて、幻想的な絵がとても素敵。更に、登場するサンタさんやこびとたちがユーモラスでかわいいです♪

でも、このクリスマスの絵本、他のものとは少し違います。

一言で言うと、「現代の世の中に疲れ、失望してしまったサンタさんの気持ち」なのです。

昔は、確かに飛行機も無く、地球上の人口も少なく、「ブランド物」なんて欲しがる子供なんていませんでしたよね?

更に、ここに、いろんな国を行き来する際の、現代ならではの弊害が出てきている、とサンタさんは言うのです。ビザ、身分証明、入国許可などなど…。

確かに、現実にはこういう事になってしまうでしょうね(笑)。世界中を飛び回っているサンタさんは、こういった関係の書類作成に恐ろしく時間がかかってしまう…。

「みんなにあたたかい心をくばるために」飛び回っているはずなのに、行った先々の国では、駐車違反で捕まったり、「偽者のサンタだ!」と疑いをかけられたり、強盗に襲われたり、物を売りつけられそうになったり…。

一生懸命なサンタさん。でも、現実はうまくいかず…。

サンタさんは、悲しみます。世の中の進歩にあわせて、対応できるようにやってきたのに…。

クリスマスの本ではありますが、現代社会(文明社会)を痛烈に風刺しています。

一見、子供向けの絵本のように思えますが、大人に対しても強烈なメッセージを感じます。

こういうタイプの絵本は賛否両論あるかもしれませんが、私は好きですし、違う観点から、子供と話し合うことができるのではないかと思います。ちなみに、私の子供は、「サンタさん、かわいそう…。そんなに頑張らなくても良いのに…。みんな、わがままだからだよ!!」

??本心からの発言でしょうか?(笑)

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2006年12月11日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!156

先週は、ブログメンテナンスが絡み、2回しか記事を書いていませんでしたね…。申し訳ないです。

今回は、大好きな「昔話」の本についてー。

いろんな国に昔話がありますよね。「あれ?どこかで聞いたような??」と思えるものがあったり、「あまり無い展開(もしくは設定)よね。」なんてお話もあります。

どちらにしても、それぞれの国の特色が出ていますので、できるだけいろんな国の昔話は読むべきだと思っています。小学生のお子さんもなじみやすい分野ですし…。本があまり好きではないお子さんも、「昔話ならー」なんてケース、結構多いようです。

ロシアの昔話」は、表紙の絵に惹かれた(笑)娘にせがまれて購入しました。私自身も、「ロシア」のお話には興味があったのは事実ですが…。

この本、かなりボリュームがあります。なんと、33話も収められているのです!!読み応えあり!ですね。小学生(3年生くらいからでしょうか)のお子さんなら一人で読めますし、読み聞かせにも向いていると思います。

他のヨーロッパの国のお話と似ているもの、有名な「おおきなかぶ」や「マーシャとくま」など。どれも楽しめましたし、タイヤーナ・A・マブリナという、ロシアでも有名な挿絵画家の絵もたくさん使われていて、そちらでも楽しめました。個性的で、とてもきれいな絵です。

ロシアのお国柄なのでしょうか、「動物」が主人公のお話がとても多いです。動物と関わる事が多い、と言う事になるのでしょう。

そして、寒いロシアを象徴する「ペチカ」。これもよく出てきますね。「怠け者の●●がペチカの上に寝そべって…」なんて文章、よく出てきます(笑)。

更に、傾向として多いのは、「これをしては、いけません!!」という忠告を聞かないで、一度は失敗してしまう主人公が多いという事です。

ん?昔話だと、スムーズに事が運んでめでたし、めでたしが多いような気がしますが…。ロシアは、そうでは無いようですね。どちらかと言えば、「お話がすすむようにすいすいと、ものごとは進みません。」(実際に、こういう文章が書かれたお話があります)ですね(笑)。

ロシアの方々は、現実的だから?それとも、「幸福は、苦労して(努力して)勝ち取れ!」という考え方が根本にあるから??

いずれにしても、私にとっては、まだまだ知りたい国ですね。もちろん、「可能な限り手に入る本を通じて」ですが(笑)。

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2006年12月 5日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!155

子供が大好きな、「バムとケロ」のシリーズ。以前、このブログで取り上げた事があります。

実は私も大好きなシリーズです(笑)。お話の面白さ、微笑ましさは言うまでもありませんが、何と言っても、文章とマッチした、細かく丁寧に描かれた絵が素敵です!!何度見ても新しい発見があって、親子で楽しめます♪

「あ、こんな所に、こんなものが!!」とか、「○○は何処にいる?何をしている?」など。この本は、未だに親子一緒に楽しんでいます。

今回は、「バムとケロのおかいもの」です。

いつもはお寝坊さんのケロちゃんが、今日はなぜか早起き。牛乳を取りに行ったり、朝ごはんの準備をしたり。それは、今日は、月に一度のお買い物の日だから。

バムとケロちゃん、そしてお友達が車に乗って、揃って市場に出かけます。いろいろな面白いお店があって(特にハムスターのお店が爆笑です!かわいい!!)、買い物したり、お昼ご飯を食べたり。

で、最後に骨董屋さんでみんな気に入った物を一つずつ買って帰ることにしたのですが、ここでケロちゃんは、あるものを手に取り、「どうしても欲しい!」と譲らないのです…。それはとても高くて、手持ちのお金もあまり無いのに…。さて、心優しいバムはどうしたでしょう?

相変わらず、ケロちゃんにバムが振り回されているようにも見えますが、ケロちゃんだって、自分の事だけを考えているわけでは無いようです。ケロちゃんなりの優しさ、とでも言うのでしょうか。だから、2人(2匹?)は、ずっと一緒にいられるかもしれませんね。

私は、子供がいるからでしょうか、このケロちゃんが、甘えん坊の子供に見えて仕方が無いのです。いたずらしたり、暴走(笑)したり、甘えたり、我儘を言ったり、失敗したり…。でも、決して嫌いになんかなりませんし、むしろ、「かわいい!!」なんて思ってしまうのです。

この本も、シリーズの他の本と同様、どのページも楽しくて見逃せませんでした。最後のページは、思わず「羨ましい!!」なんて思ってしまって…どのページも大好きです。やっぱり、かわいいです!!

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2006年12月 4日 (月)

久しぶりに…12

久しぶりに、ノンフィクションを読みました。好きなジャンルなんですが…。じっくりと腰を落ち着けて読みたいので、逆になかなか読む機会がなくて、悲しいです…。

「プロファイリング」という言葉は、日本でも知名度は高くなっていると思います。いろいろな本も出ていますし、それに関係する映画もありましたから。

今回は、「犯罪分析の父」と言われている、ロジャー・L・デピューが書いた、「善と悪―犯罪心理分析の父、その凄絶なる冒険」を読みました。

流石、この分野での父といわれる人が書いただけあって、冷静で落ち着いた、分かりやすい文章でした。読むのを止めらませんでしたね。人を強く惹きつける文章、と言えば良いでしょうか。

まず、デピューの生い立ちから語られるのですが、この部分からしてすでに興味深く、読者をいきなり引きずりこんでしまいます。

デピューは、学生の頃から文才があったようですが、彼の分析力と見事に調和して、非常に興味深い読み物となっています。

ノンフィクションに関して、「つまらない」という印象を持っている方が多いようですが(私の周囲の人たちだけ?)、この本に関しては、はっきり「違う!!」と言えると思います。

凶悪犯罪の現場を描写する際、おどろおどろしい表現を使い、ホラー映画のように書いている本がありますが、この本は明らかに違います。

犯罪現場に携わった捜査官の冷静な目で、冷静な分析がされている文章でのみ表現されています。

そして、犯罪者の心理分析!その理論、観察力に圧倒されます。しかも、読者をたいくつさせません。

もちろん、あの、「犯罪者へのインタビュー」についても語られています。そこには、どんな試行錯誤があったのか、どんな苦労があったのかなどなど、スリリングで緊張すら覚える場面でした。

なぜ、人は凶悪犯罪に手を染めてしまうのか、その背景にはどんな過去が隠されているのか、その犯罪現場に残されているものから、犯罪者の「何が」見えてくるのか…。

こうして、デピューの優れた才能が如何なく発揮されていくわけですが、その彼を取り巻く部下たちも優秀なプロファイラーであることが、明かされていきます。こうして、「FBIプロファイリングチーム」のシステムと重要性が確立されていったのです。

しかし、デピューは、妻の死によって、一転、全く違う世界を経験することとなります。一見、プロファイリングの世界とは全く関係の無いように見えますが、この経験も現在の彼の考え方や活動に大きな影響を及ぼしているのは間違いないと思います。

それだけでなく、彼の考え方や心理状態にも大きな変化が訪れます…。デピューは、こういった、自分自身の心理も冷静に分析し、的確に表現しています。

私は元々、犯罪心理学に興味があったために、この本に強く惹かれてしまったのかもしれませんが、そうでない方も、一読の価値があるのでは?と感じさせられるものでした。

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2006年12月 1日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!154

まだ、私の子供が2歳くらいの頃。字は読めませんでしたが、「絵本」が大好きになりつつある頃でした。

どんな絵本が良いのか、どんな本を好むのか、などなどー正直、まだまだ試行錯誤でした(笑)。この時、気がついたのは、「自分が本好きでも、子供にどんな本を与えて良いのかが簡単に分かるわけではない!」と言う事。当たり前かな?(笑)

この時期に読んであげた(見せてあげた?)、懐かしい絵本を、昨日、久しぶりに手に取りました。

かなり昔からある、ロングセラーの「げんきなマドレーヌ」です。60年以上も読み続けられているようですから、子供の頃に読まれた方も多いでしょう。ちなみに、私は子供の頃に読んだ記憶がありません(笑)。

お話はいたって単純。文章も簡潔。テンポがよい文章なので、2~3歳くらいのお子さんへ読んであげるのにとても良いと思いますし、字が読めるようになったら、自分で簡単に読めるようになると思います。

絵も子供が親しみやすく、分かりやすい、かわいらしいものです。何となく、懐かしさを感じるーそんなタイプの絵ですね。

12人の生徒がパリの寄宿学校にいっしょに暮らしていますが、その中でもマドレーヌは一番小さい女の子。でも、とても元気で勇敢(おてんば!?)で、スキーやスケートが得意です。そんなマドレーヌに、ある夜、異変が…。

元気でおてんばなマドレーヌが、とてもかわいらしいです。どんな状況でも「自分なりに楽しむ」術を既に知っているかのようなマドレーヌに、逆に感心する事も(それが、お行儀の良いことかどうかは別にして 笑)。そんなマドレーヌの言動には、大人も子供も思わずニッコリしてしまいます。

生徒たちの日常を描いたテンポの良い文章と絵がとてもかわいらしくて、ユーモラス。私は寄宿生活には縁がないのですが、何となく憧れてしまいました。バックに描かれた、パリの風景もとても素敵です。

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