子供を本好きにするには大人が楽しむ!147
巡業生活というのは、一体、どんなものなのでしょうか?時々、テレビなどでも見かけますよね。それでも、やっぱり、遠い、縁の無い世界…。
そんな生活の中に身を置く子どもたちは、何を考え、どう感じているのでしょうか…。
そんな経験を書いた絵本、「私が学校に行かなかったあの年」。
この本の著者、ジゼル・ポターは、7歳の時に両親と妹の4人家族で運営する人形劇団でイタリアを巡業しています。これは、正にその経験を書いたもの。
本の表紙の裏には、ジゼルがその当時に書いた日記や絵、果物を買った時の可愛らしい包装紙が(日記帳に貼り付けていたようです)そのまま印刷されています。ノートの染みまでそのままで、とても楽しいです。
本文の絵は、ジゼルがこの絵本のために描いたもののようですが…。
でも、文章はジゼルの経験や感じたことがそのまま素直に書かれていて、とても興味深いです。7歳の子どもの目から見た、異国の地、イタリア。
巡業での生活、食事、そして舞台…。学校へ行くことは確かに大切なのかもしれませんが、こういう生活での経験は本当に貴重でしょうし、一生忘れられないものになる事は間違いないでしょう。
逆に、学校での生活、というのは、細かいことは忘れてしまう場合が多いですから。
子どもの目線の絵本ではありますが、それだけに素直な目で物事を見ていて、子どもなりの批判のようなものも感じられます。そういう意味では、大人が読むと楽しい絵本です。
懐かしい気分になると同時に、「こういう生活も悪くない…」なんて考えてしまいました。
「できごとは忘れないようにぜーんぶ日記につけた」。こう考えられるような経験は、本当に素敵ですね。きっと、忘れられないでしょう。
今は、自分の気分で日記をつけている私の娘ですが、今後、どうなるやら(笑)。
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コメント
桜咲く 町を訪ねて 草枕
昼は疲れて テントで眠り
小学生の時に旅回りの一座の子が転校して来た事があります!
行く先々の町で桜の花が見られる!
そういう生活に憧れましたが、夜は公演があるし昼は寝ているだけだそうです!
その子とお友達になりたかったけど分かれが辛いから友達は作らないと決めているそうです!
二週間で転校して行ったその子に送った歌です!
ビタリス一座とかペッピーノの一座に憧れませんでしたか?
投稿: 鵺娘 | 2006年11月 7日 (火) 15時21分
こんばんは。お邪魔しますw
>家がどんどん狭くなる~
俺も同じですw
つい最近、結構大きめな本棚を買ったのですが、その日のうちに埋まってしまい、すでに溢れ出してしまい、部屋の中が凄い事になっております。平日はなかなか読む時間が取れないのですが、休日も掃除しなけりゃならないし、出かけたいし・・・もっと寒くなってきたら家にこもる日が増えるはずだし、一気に読み進めたいと思います。
俺の住処は田舎なもんで、劇団とかサーカスなんていうのはテレビの向こう側にしか無いものでした。土地ならいくらでも余ってるから、サーカスのテントぐらいどこででも張れるのにな~と思っていましたが、今考えれば田舎では商売になりませんねw
この本も読んでみたいと思います。
投稿: はなび | 2006年11月 7日 (火) 22時56分
>鵺娘さん
>桜咲く 町を訪ねて 草枕
昼は疲れて テントで眠り
素敵ですね。小学生で、こんな歌が作れるなんて…。やっぱり、鵺娘さんは凄いです。この場面が、頭に容易に浮かびます!!
>ビタリス一座とかペッピーノの一座に憧れませんでしたか?
そうですね。うらやましい…。本を読みながら、そう何度も思いました。そういえば、私の子供、まだ「家なき子」読んでいない…。
投稿: リーヴル | 2006年11月 9日 (木) 09時19分
>はなびさん
>結構大きめな本棚を買ったのですが、その日のうちに埋まってしまい、すでに溢れ出してしまい、部屋の中が凄い事になっております。
それは大変ですね。たくさん本があるんですね…。私も、どうしよう…と思いつつ、まだそのままです。本棚の置き場所も無くなってきたし(泣)。本は捨てたり、人にあげたりしたくないですしね。
>俺の住処は田舎なもんで
私も田舎で育ちました。なので、劇団やサーカスは、遠い世界でした。だから、余計に憧れた!?
投稿: リーヴル | 2006年11月 9日 (木) 09時22分