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2006年11月29日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!153

マーティン・ルーサー・キング牧師。彼の名前をご存知の方は多いでしょうし、伝記もたくさんあるようなので、読まれた方も多いでしょう。

「黒人の解放運動」だけでなく、世界中の、虐げられた苦しむ人々にも目を向けた、偉大な方です。

キング牧師の力づよいことば―マーティン・ルーサー・キングの生涯」は子供向けの絵本なのでしょうが、大人も一度は目を通したほうが良いのでは?と思わせるものでした。

簡潔で力づよい言葉でのみ表現された文章。そして、その文章と見事に調和した、力づよい、大胆なコラージュ。これほど強烈でインパクトの強い絵本に出会ったことはありませんでした!

宗教色が強いと感じるのは否めませんが(キング氏は牧師ですから、当たり前でしょうが)、キング牧師の残した言葉に共感するものは、多かったです。

現在、世界中で殺伐とした、悲しい出来事がたくさん起こっています。人を憎み、自分の事しか考えない。自分の望むものを手に入れるために、暴力を行使してもかまわない…。本当に、それが正しいのでしょうか?

これは、何もグローバルな視点で見る必要は無いと思います。自分の身近な人々に目を向け、考える際でも、十分当てはまるのでは?自分の身近な事から考えるのが、実は大切なのでは?身近な人の事すら考えられないようでは、「世界中の虐げられた人々」について語る資格は無いのでは?

各々がそう考えれば、世界中の悲劇が、少しは改善されていくのでは?人間一人ひとりでは、できることは限られていますから!私も、「自分が世の中を変えられる」、なんて爪の先ほども思っていません!

こういう簡潔な言葉でのみ構成されている絵本というのは、逆に強く印象に残るものです。この絵本から、子供はどういう事を感じるのでしょうか?

一人ひとりの判断や行動は違っても良いと思っています。それをいかに生かすか、どうやって周囲と接していくかー。子ども自身の判断も大切ですが、こういう絵本を読みながら、親も一緒に考え、自身の行動についても考えていくべきだと思います。

更に、この絵本に書かれている、キング牧師のご両親の言葉にも、深い感銘を受けました。黒人として、差別を感じている子供の頃のキング牧師に、母親はこういう言葉をかけたそうです。

「あなたはいい子よ。だれにもまけないくらい」

こういう言葉を、子供には、出来るだけかけてあげたいものです…。

通常の「偉人伝」とは、かなり毛色が違います。私にとっては、とても新鮮で、鮮烈な絵本でした。

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2006年11月28日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!152

今の子供に、昔の文化や生活を教える、というのは、結構大切なことだと思います。

自分の子供の頃のものでも、今はもう、めずらしくなってしまったがありますよね?電話(黒電話など。プッシュホンじゃないですよ!)、テレビ(リモコンがなくて、ガチャガチャとチャンネルを変えるもの)、レコードなどなど…。

これらのものを、子供に絵や写真なしに解説するのは難しいーなんて感じています(笑)。

では、自分が子供の頃はどうでしたか?おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんやお母さんの子供の頃の様子を聞いたりしませんでしたか?私は、こういう話を聞くのが結構好きでした!

海外の様子となると、一体、どうだったのでしょう?今はいろんな方法でいろんな情報が入ってきますから、昔の、それも海外の文化を勉強する、というのは、以前より簡単になっているかもしれませんね…。

みんなぼうしをかぶってた」は、20世紀初頭のニューヨークの下町の様子を、書いた絵本です。絵がとてもかわいらしく、子供に親しみやすい、素敵な絵本です。

この絵本の作者である、スタイグが8歳の頃だそうです。

スタイグの家族はどんな生い立ちか、町にはどんな人がいたか、どんな帽子をかぶっていたか、どんな生活をしていたかなど、とても楽しく、理解しやすいです。言葉も簡潔でテンポがよく、大人も何度でも読んでみたくなるのではないでしょうか?

淡々と語られていますが、ユーモラスな絵とユーモラスな文章表現で、おもわず笑い出してしまう部分もあります。と同時に、「ああ、この頃は、○○はまだ無かったんだ」とか、「●●を動かすときは、こうしていたんだ」とかー。意外に知らなかったことがあるのに気づきました。

今と比べると、確かに豊かな生活ではなかったのかもしれないですが、のんびりしていて、時がゆっくり流れていたのでは?などと感じてしまいました。本当に幸せな時代はどちらなのでしょうね(笑)。

便利になると、能率が上がり、短時間で物事が片付くのかもしれないけれど、この時代の人たちのほうが、心にも時間にもゆとりがあったのでは?

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2006年11月24日 (金)

いつか子供に読ませたい!60

民話、昔話は大好きー何度もこのブログで書いてきました。

一度も行った事のない国、旅行、仕事等、どんな理由にせよ一度は行った事のある国ー。私は、もっといろんな国の民話や昔話を読んでみたいと思っています。

ハンガリーには、10年近く前、仕事で行った事があります。ハンガリーに関してあまり知識はありませんでしたので、行く前に、いろんな本を読み漁りましたが(笑)。

とても良い国でした!!何よりも、食べ物やワインが美味しい(笑)。ハンガリーの強いお酒、パリンカ(ウオッカと同じくらい強いです)も美味しかった!治安も良い!気さくな人が多い!

当時の東欧諸国は、まだまだ落ち着いていない国が多かったようですが、ハンガリーに関してはそうは感じませんでした。既に、西欧のような(?)開放的な雰囲気でした。

日本国民にとって、ハンガリーはあまり馴染みのない国なのかもしれませんが(私は今は違います!もう一度、行ってみたい国です!!)、ハンガリーの方々にとって、日本という国は親しみがあるようですし、とても優しく接してくれます。

仕事とは言え、とても楽しく、良い思いでとなっています。

そんな懐かしさから、「ハンガリー民話集」を見つけて、読みました…。

ハンガリーは、よく、「東洋と西洋の両文化が触れあい、複合している」なんていわれます。確かに、ハンガリーには、かすかにですが、何かアジア的なものも感じます。

ハンガリーも日本と同様、名前は「姓・名前」の順番なのだそうです。「日本人と繋がりがあるかも?」なんて、ハンガリーの現地ガイドの方は仰っていました。

この本は、ハンガリーの民俗学者、オルトゥタイという方が書いた民話集から43話を収録しています。

どこかで聞いたことのあるようなお話ももちろんありますが、世の中を痛烈に風刺しているお話が多いような気がします。それも、農民や貧しい階級の方々の目から見たと思われるものが多いのです。これも、ハンガリーという国の歴史事情と関係があるのではないでしょうか。

知恵があるものが、最後には欲しい物が手に入る!なんてお話が多いです。虐げられた階級の人々の願望が巧みに表現されていて、かなり面白いです。

ハンガリー人に敬愛されている、マーチャーシュ王にまつわる民話も収録されています。

ハンガリー独特の言い回しが多用されていて、新鮮でした。子供にもいつか読ませてあげたい本です。

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2006年11月22日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!151

最近のニュースで、「海の生き物」について、危機的な状況を耳にします。

陸の生き物と同様に、もっとしっかり考えていかなければならない問題となっているのでしょうね…。

がんばれちびくじら」も、海の生き物を愛し、海の恵みで生活している人たちとくじらとのお話です。

これは、イギリス(海峡諸島のオールダニー島というところだそうです)で実際にあったお話を基にして書かれているのだとか。

くじらの親子が、このオールダニー島の近くを仲良く一緒に泳いでいました。でも、好奇心旺盛なちびくじらは、あちらこちらに目を向けているうちにはぐれてしまいます。

漁船の出すエンジンの音を、お母さんの声と勘違いして、ついてきてしまったちびくじら。とうとう、浜辺に打ち上げられてしまいます…。

ちびくじらとは言え、やっぱり体は大きいもの。浜辺から無理に海へ引っ張って戻すと、くじらの体は傷だらけになってしまいます。

ジョシュ坊やとお父さんは、島の人たちに呼びかけ、みんなでちびくじらを何とか海へ返そうと力を合わせます…。

ありふれたお話のように見えますが、海とともに生きている、島の人たちの優しさや温かさが感じられるお話です。小さな子供も、自分にできる事を一生懸命にこなす姿が可愛いです。

絵も親しみやすくて分かりやすく、小さなお子さんにも理解しやすいですね。自分と同じような小さな子供の一生懸命なようすが、丁寧に描かれています。

「動物を愛する気持ち」は、子供には持って欲しいもの。でも、自分でできることは何なのか、どんなことならできるのかー難しいかもしれませんが、徐々に理解して欲しいと思います。

個人でできることは限られていますから、中途半端な「動物愛護」という行動はとって欲しくありません。

私の場合、この絵本から「自分にできる事を一生懸命にこなし、困っている動物に手を差し伸べる」という大事なことを感じ取りました。

とは言え、まずは、「身近な人や生き物に優しく」から始めて欲しいものです…。

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2006年11月20日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!150

イメージの魔術師、と呼ばれる、「エロール・ル・カイン」をご存知の方は多いのではないかと思います。私は、つい最近知ったのですが(笑)。

この方の挿絵の絵本は、たくさん出ているようです。

今回は、「まほうつかいのむすめ」を読みました。ただし、左記のリンクでは、この本の表紙の絵をお見せできないのですが…。

なので、他で探してみたら、ここで見つけました!←気になる方は、見てくださいませ。

エキゾチックで、色鮮やかで、本文を読む前に絵に見とれてしまいます。子どもより、大人のほうが夢中になってしまうかも…。

でも、お話自体は、子供向けですね。小学校低学年くらいのお子さんから楽しめる内容だと思います。

魔法使いの父親と二人きりで暮らす、美しいむすめ。でも、このむすめには名前が無く、母親も兄弟も友達もいません。

父親は、部屋に閉じこもり、魔術の本に読みふけり、むすめをあまり相手にしません。

成長するに従い、次第に寂しさを覚えるむすめ。

「あるきっかけ」からいろんな疑問がわきあがってきたむすめは、その疑問を父親にぶつけてみます。「私の名前は?」「私のお母様は?」。

本当の事を知られたくなかった父親は、様々な方法で、むすめの疑問をはぐらかそうとするのですが…。

このあらすじで、むすめと父親が本当はどういう関係なのか、察しがつくと思います(笑)。比較的、単純ですね。

でも、風景やむすめ、父親の描写など、なかなか素敵です♪

あるきっかけで、「外の世界を見たい!」、「真実を知りたい!」と考え始めたむすめ。何も知らないでいられたら、それはそれで幸せだったのかもしれないのですが、一度開けてしまったパンドラの箱はー。

この「あるきっかけ」というのは、魔法使いの父親が魔術で出してしまった、知識を得る大きな手段である私達に馴染のもの(想像つきますよね?)に、むすめが触れてしまったため、です。

自分の事(魔術の本の研究)ばかり考えていて、とりあえず、自分に話しかけるむすめが鬱陶しくて、出したものなのですが(笑)。これが後に、「自業自得!」なんて結果を招きます。

エキゾチックな絵と、魔法使いの住む、不思議な世界。訳者が、巻末に「東洋と西洋の間に咲いた花」とこの絵本を評していますが、まさしくその通り!と私は感じた幻想的な世界でした。

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2006年11月16日 (木)

久しぶりに…11

久しぶりに、お気に入りの、G. ガルシア・マルケスの本を読みました。

ラテン・アメリカ文学へ目を向けるようになったのは、このマルケスの本を読むようになってからです。私にとっては、まだまだ未知の分野ですが。

愛その他の悪霊について」もマルケスらしく、孤独で寂しくて、描写が美しくて、残酷です。

私の場合、マルケスを読み始めると、引きずり込まれてしまい、途中で止められなくなります。この本も、もちろんそうでした。

物語は、背丈より長い髪を持つ少女、十二歳になる侯爵のひとり娘シエルバ・マリアが、市場で、額に白い斑点のある灰色の犬に咬まれたところから始まります。

この事実を本人を含め、周囲はたいしたことではない、と初めは考えます。

でも、その後「シエルバ・マリアを咬んだ犬は狂犬病!?」という事実が発覚。少しずつ、物語は動いていきます。

読み進むにつれて、少女の孤独で悲惨な境遇、少女の両親の荒れ果てた関係が浮かび上がります。そして、シエルバ・マリアは狂乱し、彼女の周囲が崩壊し始めます…。

悪霊にとり憑かれた?狂犬病?

この事件から、シエルバ・マリアだけでなく、周囲の人々の満たされない、屈折した心理が表に出てきます。

悪霊にとり憑かれたのは、シエルバ・マリアだけだったのでしょうか?それとも、狂犬病を発病しただけ?

私は、シエルバ・マリアより、むしろ、彼女の両親や、医師、司教、神父といった、周囲の人々の心理や言動に興味を持ちました。そして、この周囲の人たちの言動が、シエルバ・マリアの運命を大きく左右しているのも感じました。

人間の愚かさ、不器用さ、孤独、残酷さ…。読んでいる私も、絶望的で、泥だらけの沼の底に沈んでいくような感覚に襲われていきました。

結末はーもちろん書けませんが、これは人によって感じ方が大きく異なると思います。一見、救いようの無い、悲しい結末と見ることもできますが、私はそうは思いませんでした。シエルバ・マリアは、この絶望的な状況から抜け出せたーそう感じています。

ただ、解釈の難しい本ではありますね。自分の言葉で言い表すのが難しくて、本日の記事は少々苦戦しました(笑)。

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2006年11月15日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!149

またまた、図鑑系の絵本の話になりますが(笑)。

相変わらず、この系統の本が好きな私の娘。写真を使った図鑑も大好きなのですが、絵が大好きな娘は、イラストを使ってある図鑑も大好きです。

私も、絵に惹かれてしまって「アトラス動物世界地図絵本」を購入してしまいました(笑 やっぱり、親子!?)

かわいらしい描写ですが、動物の特徴はきちんと捉えた描き方です。

この図鑑のイラストを描いたのは、イタリアで大人気のダニエラ・デ・ルカ、という方だそうです。色使いもきれいですし、見やすいです♪

動物は、特定の地域でなければ、生息しない場合がありますよね。「この動物は、どこに生息している」というのも、知っていたほうが良いと思います。

この図鑑は、そういう意味では、分かりやすいですし、とても楽しいです。

各々の地域の気候や自然環境も簡単にですが説明されていますし、動物の生息状況(絶滅の危機にあるとか、この地帯にはこういう動物が多いなどなど)も解説されています。

学校に上がる前の小さなお子さんなら、写真やイラストを見ながら、「これは~だよ。大きいね!」なんて会話でもいいかもしれませんが、年齢が上がってくると、それだけではつまらなくなるのではないでしょうか?

「動物について、もっと詳しく知りたい!どこに生息しているのか知りたい!!」なんて考えるようになるでしょうから。地球上には、日本に住む私たちには、想像もつかないような気候の土地もたくさんありますし。今回は、そういった話もしながら、この図鑑を一緒に見ました。

地図好き&動物好きの娘は、この図鑑を大変気に入りました。

で…「ここに行って、この動物を見たい!!」

「え??だって、ここは…。」なんてところばかり(想像にお任せします 笑)!いつか、本当に行けるといいね(笑)。

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2006年11月14日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!148

「転校する」という経験は、ありますか?最近は、結構多いような気がします(私の気のせい?!)。

私自身は、転校、という経験ではないのですが、似たような経験があります。

私の両親は、父親の仕事の都合で、日本の「3大都市」のひとつから、田舎町に引っ越してきました。

当時は引越しが多い家でしたので、小学校に上がったときは、周りは知らない子ばかり!同じ幼稚園だった子は一人もいませんでした…。

ちょっと不安でーこれが転校生の気持ち、というものなのでしょうか。

前置きが長くなりましたが(笑)、転校生の不安な気持ちを書いた、「とくべつないちにち」を読んだ時に、その当時の事を思い出してしまいました。

オランダの作家の作品なのですが、この「転校」に伴う、不安な気持ちは、どの国でも同じようです。

アルノ、という男の子は、不安な気持ちを抱えて、転校先の学校へ登校します。ドキドキ、ビクビク。教室の前に置いてあった、オオカミのお面ですら怖くなります。

でも、実は、このオオカミのお面が、アルノの不安な初日を大きく変えるきっかけになるのですが(笑)。

学校ですから、いろんな授業があります。図工があったり、体操の時間があったり…。

でも、アルノは、どの時間も気に入らないようです。「本当は○○したいのに」この繰り返しばかり。

せっかく、近づいてきたクラスメートの行動に対しても、不満な様子。

う~ん。やっぱり、人によって、こういうケースは、感じ方や行動がかなり違うのですね。私は、こうではありませんでしたから(比較的社交的でした。ご想像下さい。 笑)。

で、これで終わってはいけないですね(笑)。転校生にもアルノのように少々内気で、うまく自分を表現できない子がたくさんいるはず!

おせっかいはしなくても良いと思いますが、せめて、声を掛けてあげるくらいの事はしてあげたいものですね。

ちなみに、私以上に人見知りをしない、社交的な私の娘。転校生に真っ先に声をかけるタイプのようです(笑)。おせっかいにならなければ良いのですが…。

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2006年11月 9日 (木)

久しぶりに…10

久しぶりに、私が好きな歴史の本の話を…。

今、何かと話題の「世界史」(笑)。世界史を履修された方ならフランスの「メロヴィング王朝」という名前は聞き覚えがあるかと思います。

フランス最初の王朝ですが、あまり詳しい事を教えてもらえなかったーという記憶があります。だからこそ、知りたい(笑)という気持ちは消えず、本屋さんへ行くたびに、「歴史の本」のコーナーでこの「メロヴィング王朝」関連の本を探していました。

で、「メロヴィング王朝史話(上)(下)」を見つけたのですが、即、購入しました(笑)。

この時代を扱った小説は少ないのだそうです…。

メロヴィング朝の最初の王とされるクロタール1世の死から、その第3子キルペリクの死にいたるまでの王族間の争いが書かれているのですが、「血で血を洗う」とはこの事でしょうか。

己が権力を手に入れるためには、子供であろうが、兄弟であろうが、平気で手にかけてしまう…。跡継ぎ争いを題材にした小説(フィクション)はたくさんありますが、この本も負けず劣らず残酷です…。「事実は小説より奇なり」です!ただ、古い時代なので、本当かどうか判断つきかねる事も多いのですが。

王位を争った息子たちだけでなく、そこに運悪く(!?)関わってしまった他国の王族の娘や側室(この時代ではこれは正しい表現ではないかもしれませんが)たちの権力欲…。すさまじいです。

特に悪名高き、キルペリク(ヒルペリックと訳してある本もあります)の側室フレデグンドとジギベルトの妻、ブルンヒルドはかなりの悪女です。この2人の争いも強烈です。残酷です。この2人の話が一番面白いですね。もちろん、歴史の教科書には全く出てきませんが(笑)。

歴史好きの方には、面白い本ではないかと思います。

私がここまで歴史好きになったのは、小学校6年生と中学の3年間お世話になった2人の社会の先生のおかげです。ここから、私の「歴史関連書物」漁りが始まりましたから(笑)。

こういう楽しみを持てるようになったーこの2人の先生には、心から感謝しています。

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2006年11月 7日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!147

巡業生活というのは、一体、どんなものなのでしょうか?時々、テレビなどでも見かけますよね。それでも、やっぱり、遠い、縁の無い世界…。

そんな生活の中に身を置く子どもたちは、何を考え、どう感じているのでしょうか…。

そんな経験を書いた絵本、「私が学校に行かなかったあの年」。

この本の著者、ジゼル・ポターは、7歳の時に両親と妹の4人家族で運営する人形劇団でイタリアを巡業しています。これは、正にその経験を書いたもの。

本の表紙の裏には、ジゼルがその当時に書いた日記や絵、果物を買った時の可愛らしい包装紙が(日記帳に貼り付けていたようです)そのまま印刷されています。ノートの染みまでそのままで、とても楽しいです。

本文の絵は、ジゼルがこの絵本のために描いたもののようですが…。

でも、文章はジゼルの経験や感じたことがそのまま素直に書かれていて、とても興味深いです。7歳の子どもの目から見た、異国の地、イタリア。

巡業での生活、食事、そして舞台…。学校へ行くことは確かに大切なのかもしれませんが、こういう生活での経験は本当に貴重でしょうし、一生忘れられないものになる事は間違いないでしょう。

逆に、学校での生活、というのは、細かいことは忘れてしまう場合が多いですから。

子どもの目線の絵本ではありますが、それだけに素直な目で物事を見ていて、子どもなりの批判のようなものも感じられます。そういう意味では、大人が読むと楽しい絵本です。

懐かしい気分になると同時に、「こういう生活も悪くない…」なんて考えてしまいました。

「できごとは忘れないようにぜーんぶ日記につけた」。こう考えられるような経験は、本当に素敵ですね。きっと、忘れられないでしょう。

今は、自分の気分で日記をつけている私の娘ですが、今後、どうなるやら(笑)。

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