いつか子供に読ませたい!59
大好きなグリム童話に関する本は、目に付くと、必ずと言っていいほど手に取ります。
今回も題名に惹かれて、「封印されたグリム童話」を読みました。
以前、グリム童話の初版とか、初版以前の本をこのブログで紹介しましたが、今回の本は、未発表の作品ばかりを収めた本です。
「グリム童話」は、何度も改編されているのですが、一番古い原稿として有名なのが、「エーレンブルク稿」と呼ばれるもの。これが、グリム兄弟の集めたメルヘン収集の基本と言われています。
でも、それ以外にも未発表の原稿がたくさんあるようなのです。
この本は、まさにそういった原稿を集めた本です。グリム兄弟が直接聞き取って書き記した原稿や、他の人から送られてきた原稿があります。
これらの原稿は、いろんな理由により採用されなかったようなのですが、この本は、そういったお話一つ一つに解説をつけ、「なぜ採用されなかったのか」と言う事についても説明しています。
全く、手を加えていない原稿だけに、お話が途中で終わっていたり、文章として不完全だったり、辻褄が合わなかったり…。
完成された物語や童話を読みたい方にはお勧めはできませんが、グリム童話として、世に出る前の段階に興味がある方には、面白いと思います。
とにかく、「荒削り」。何も出来上がっていませんが、ドイツに言い伝えられているお話などが載っていて、結構楽しめました。
私が好きなお話は、「命の時間」。神様が動物たちに「どのくらい生きたいか」を訊ね、その希望に即した命を与えてやるわけですが、ロバや犬、サルなどは30年では長いと言い、もっと短い年月を希望します。
さて、人間は?30年では短いようで(笑)。
神様は、この人間の希望する命の時間に対して、どういう方法を取ったのでしょう?
更に、この方法が人間の老後の姿や言動に影響を及ぼします(笑)。
気になるところでしょうが、これ以上は、書けません(笑)。
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コメント
土の中 七年暮らす 蝉の子や
それより長き 人の幼年
これも小学校5年の時の作カナ?その頃から働いてはいたけど「大人」になれば「自分で働いたお金は自分で全部使える様になるカナ?」
「どうして辛いだけの少年期がこんなに長いんだろう?」
「早く大人になって土の中(町)を出て行きたい!」
そんな事ばかり考えていました!
投稿: 鵺娘 | 2006年10月27日 (金) 13時41分
こんばんは~。あぁっ!気になるw
この、読み終わるのに3年(推定)はかかるであろう本の山さえ何とかなれば読んでみたいのですが・・。とりあえずブックマークしておきます。「植物あそび」は注文しました。遊びたくなったらどうしよう・・w
話は変わりますが、サリー・ガーデンのCDが届きました。試聴で気に入ったはずの笛は、「?」でした・・・が、マリンバが最高!「三村奈々恵」という人の、「プラーナ」というアルバムです。機会があれば、聴いてみてください。「ネバーエンディングストーリー」は、きっとお気に召していただけるのではと思います。
いい音楽に出会えましたw
投稿: はなび | 2006年10月29日 (日) 00時38分
>鵺娘さん
確かに、今考えてみると、「少年期」というのはとても長かったように思います。鵺娘さんは、辛い思いばかりしていらっしゃったようだから、余計にそう感じたでしょうね…。今は、10年という年月があっという間に過ぎていくというのに!!30歳を過ぎてから、感じるようになりました(笑)。
投稿: リーヴル | 2006年10月30日 (月) 09時16分
>はなびさん
>あぁっ!気になるw
気になります?結構、面白い結末でしたよ(笑)。でも、ここには書けない(笑)。
>「植物あそび」は注文しました。遊びたくなったらどうしよう・・w
私も、子供と「次の夏はこれを試そうね」なんて、今から楽しみにしていますから、同じです(笑)。
>サリー・ガーデンのCDが届きました
良かったです!
「プラーナ」、聞いてみたいですね。マリンバかぁ~~。見つけましたので、とりあえずはマークしておきました(笑)。
投稿: リーヴル | 2006年10月30日 (月) 09時30分