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2006年9月19日 (火)

久しぶりに…9

久しぶりに、「怪奇」というものに関する(?)本を読みました。

都市伝説ー東京にももちろんありますよね。

これは、世界の古い都市にも言えることだそうです。
今回は、「ロンドンの怪奇伝説」という題名にかなり惹かれて読んでみました。

ロンドンにも、存在が確かではない、でも、誰もが(ロンドン市民ですが)知っている、そういう怪人や薄気味悪い話があるのです。

この本には、「謎の怪人バネ足ジャック」、「殺人床屋 スウィーニー・トッド」そして、「秘密結社 地獄の火クラブ」この3つの伝説が出ています。

とりあげられたこれらの都市伝説については、イギリス以外の国ではあまり知られていないようです。

この本は、「都市伝説」と言っても、必要以上に脚色した文章だったり、怪奇小説を掲載しているというわけではありません。

この伝説に関して、疑惑をもたれている人物や事件をほとんど脚色無く記載し、冷静に分析し、真相を追究しています。

当時の(18~19世紀が中心です)ロンドンの文化や風俗、庶民や貴族の生活が詳しく解説されています。こういう時代だから、こんな都市伝説が生まれたのかも?なんて推測できますよね。

従来の怪奇小説を期待していた方には物足りないかもしれません。

でも、私は面白かったですよ~。
真実なのか現実なのか、冷静に検証していくーというのは、楽しいものです。

とはいえ、やっぱり、グロテスクで気味の悪い(!!)実話が出ていたのも事実です。

私は、「スウィーニー・トッド」の話が、結構気味が悪かったです。このスウィーニー・トッド、本当は犯罪小説の主人公なのですが、それがいろんな気味の悪いうわさと融合して、いつのまにかー。

「殺人床屋」という部分で、このスウィーニーという男が何をしたか、だいたい想像はつくと思います。

でも、その後があるのです。これが、身の毛のよだつ様な話で…。

これ以上は書けません。ただ、この本を読みすすめていくうちに、だいたい検討がつくと思います。

あ、こういう書き方だけでも、検討のつく方がいらっしゃるかもー(笑)。

「地獄の火クラブ」は、実在した秘密クラブ。

「バネ足ジャック」は目撃者が多数いて、新聞に事件が掲載されるほどでした。ただ、その正体は未だ分かっていないそうです。「もしかしたら、この人?」なんて容疑者は存在したようですが…。

怪奇伝説の分析ー面白いですね。ただ、妙な先入観、脚色があると半減してしまうでしょうね。

小説として書かれているのが面白いのか、それとも、現実に即した話のほうが面白いのかー人によって、好みは分かれるところでしょう。ちなみに、私はどちらも好きであると確信しました(笑)。

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コメント

 床屋には、他に客はいません。「お客さん、世の中には、悪い奴がいるものですね?」店主は顔を当たりながら話をして行きます。最初はうとうとしながら聞いていた客の顔色が、次第に変わって行きます。
 「ねえ、お客さん?こんな奴は許せませんよね?」「何なんだ?お前は?」叫んだ客の顔に蒸したタオルを被せた店主は、剃刀で

赤と青 マークが静かに 止まる時
汝(な)が生命も 終わりとなるや

 昔書いた「ネングマン」と言うお話です。

天瓜粉 虎刈りの子が 羨まし

 子供の頃、お母さんに髪を切って貰っている子っていませんでしたか?
 決して上手くはないんだけど、羨ましくて・・・
 天瓜粉(てんこふん)所謂、シッカロールです(商品名?)

投稿: 鵺娘 | 2006年9月19日 (火) 10時23分

>鵺娘さん
床屋さんのお話、おもしろいですね~。
そのうち、良かったら貴ブログに詳しいお話書いてください。

>シッカロール
う~ん。多分商品名(笑)。最近は、ベビーパウダーと言っているようです。

私の娘はロングヘアなので、あまり髪を切っていません。ただ、前髪だけは切らないと大変なので、家で切る事が多いです。
とはいえ、髪が痛んでくるので、年に1~2回は外で切ってもらっています。

投稿: リーヴル | 2006年9月21日 (木) 09時36分

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