子供を本好きにするには大人が楽しむ!137
そろそろ10月。仕事が忙しくなってきました…。なので、これから年末までは、ブログをお休みする日が少し増えてしまいそうです。申し訳ありません。
「子供の本」というのも、大人の本と同様、展開が見えず、ワクワク、ドキドキすることが多いです。子供が本好きなおかげで、最近出てきた子供の本をたくさん読むことができるのは、結構幸せです(笑)。
「しあわせいっぱい荘にやってきたワニ」も、展開が読めませんでした(私だけ!?)。でも、楽しくて、ほのぼのとした本でした!
ミネアポリスさんは「しあわせいっぱい荘」の大家さん。この下宿屋さんには、船乗りのジョニーが住んでいます。航海を終えて下宿屋さんに戻るジョニーを、優しいミネアポリスさんは、おいしいごちそうとたくさんの花を用意して迎えてくれます。
ジョニーもこのミネアポリスさんにおみやげを持ち帰ることを忘れません。いろんな国のめずらしい物を持ち帰るのですが、それが、オウムやサルなどの生き物の場合もあります。
ある日、ミネアポリスさんの元にジョニーから、「キティー」という名前の生き物を連れて帰ると書かれた電報が届きます。名前から「こねこ」を連想したミネアポリスさん。でも、ジョニーが連れ帰ったものは、何とワニ!!
初めは大反対したミネアポリスさんですが、ジョニーから事情を聞き、しあわせいっぱい荘にワニのキティーを置いてやることにします。
ミネアポリスさんは、すぐにキティーと仲良しになります。
ある日、航海からジョニーが戻ると、ミネアポリスさんが見当たりません。お茶の用意はしてあるのに…。いつまでも現れないミネアポリスさん。でも、すぐ側にいたキティーのお腹の中からミネアポリスさんの声が!!
ミネアポリスさんがワニに飲み込まれる、という展開は想像がつきませんでした(笑)。飲み込まれた理由もミネアポリスさんの性格を表していて、笑ってしまいます。
この後の展開が、ちょっとハラハラします。ミネアポリスさんやジョニーの優しさがあだになって、なかなか問題が解決しません。一体どうなっちゃうの?なんて考えてしまって、最後まで一気に読んでしまいます。
何とか助け出そうとするジョニーと、ワニのお腹の中にいるのに相変わらずのミネアポリスさんのやりとりが、本当にユーモラスです。
ワニ、というと怖くて暴れる、というイメージがあるのですが、この本に出てくるワニのキティーは穏やかで静か。むしろ、ミネアポリスさんを助け出そうとする人間たちのほうが暴れん坊で乱暴な気がします。
最後までドキドキしますが、楽しくて印象に残る本でした。
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コメント
我の顔 見えぬ貴方と 語る夜
身体の変化 知られたくなき
こういう時って必ず丸呑みされるのですね?だから体内で生きている・・・
短歌はピノキオを読んだ時にイメージして作ったモノです。小学生でした!
外見にコンプレックスを持っていた私は、「鯨の体内なら真っ暗だから私の容姿を気にせず、お話が出来、お友達になれるかもしれない!」と考えました!
でももう一つ気になったのが、私は朝の○時になると必ずトイレに行きたくなった事です!「いくら姿が、見えなくてもその人の前で用を足すのは、嫌だ!」
夢と現実のごっちゃになった話ですが、確かにそんな事を考えている小学生は、あまりいないでしょう?
投稿: 鵺娘 | 2006年9月27日 (水) 14時24分
>鵺娘さん
>こういう時って必ず丸呑みされるのですね?だから体内で生きている・・・
そうですね(笑)。なぜでしょう(爆)。「胃の中のものが消化される」事を既に知っていたときに「ピノキオ」を読んだ私は、「体が溶けちゃう!」と心配しました(笑)。鵺娘さんと違い、夢が無い(笑)。
>夢と現実のごっちゃになった話ですが、確かにそんな事を考えている小学生は、あまりいないでしょう?
鵺娘さんの本を読んだ際の考え方は、本当に凄いです!「深い!」と感心させられたり、驚いたり、です。こういう方は、お目にかかったことがないです。いつも楽しませていただいていますよ!
投稿: リーヴル | 2006年9月28日 (木) 09時15分