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2006年9月28日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!138

イラクが爆撃され、混乱に陥ってから、かなりの年月がたっています。

平和な国に生まれ、生活しているー。「戦争」というものが、地球上に存在しているという事を考える機会は、あまり無いのでは?

でも、「戦争」が何をもたらすか?「戦争」がどういうものなのか?子供たちに伝える必要は無いのでしょうか?子供たちが将来、新たな悲劇を作り出さないためにもー。

13歳の子供の口調で語られた、「私たちはいま、イラクにいます」。

私は、この現実を自分の子供に知って欲しくて、購入しました。

少女の語る、戦争の現実。この本の写真は、荒れ果てたイラクにいる子供たちが写っています。いわゆる報道写真とは違い、目を背けたくなるような、残虐なものはありません。ただ、この子供たちの悲しみ、寂しさ、苦しみが滲み出てくるような、そんな写真です。

笑っている子供の写真もあるのですが、その写真からも、子供たちの複雑な心情を感じます…。

振り仮名が振ってあり、子供の言葉で語られた、戦争の現実。まだ、小学校低学年の私の子供にも理解できるのでは?と考え、読ませてみました。

一体、どれだけ理解できているのか?それは分かりません。ただ、何もしていない子供が、一番犠牲になっている、子供たちから何もかも奪っている、それは理解できたようです。

私自身も戦争を経験していません。でも、この戦争がもたらす悲劇は知っておかなければならないー私自身もそう考えて、この本を読みました。

戦争、暴力、苛め、虐待、差別…。私は、こういうものがどういう悲劇を生むのか、現実を子供に伝えることで、子供がこういう行為の加害者にならないようにしたいのです。

子供だけではなく、大人も一度は手にとって、読む必要がある本ではないでしょうか。

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2006年9月27日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!137

そろそろ10月。仕事が忙しくなってきました…。なので、これから年末までは、ブログをお休みする日が少し増えてしまいそうです。申し訳ありません。

「子供の本」というのも、大人の本と同様、展開が見えず、ワクワク、ドキドキすることが多いです。子供が本好きなおかげで、最近出てきた子供の本をたくさん読むことができるのは、結構幸せです(笑)。

しあわせいっぱい荘にやってきたワニ」も、展開が読めませんでした(私だけ!?)。でも、楽しくて、ほのぼのとした本でした!

ミネアポリスさんは「しあわせいっぱい荘」の大家さん。この下宿屋さんには、船乗りのジョニーが住んでいます。航海を終えて下宿屋さんに戻るジョニーを、優しいミネアポリスさんは、おいしいごちそうとたくさんの花を用意して迎えてくれます。

ジョニーもこのミネアポリスさんにおみやげを持ち帰ることを忘れません。いろんな国のめずらしい物を持ち帰るのですが、それが、オウムやサルなどの生き物の場合もあります。

ある日、ミネアポリスさんの元にジョニーから、「キティー」という名前の生き物を連れて帰ると書かれた電報が届きます。名前から「こねこ」を連想したミネアポリスさん。でも、ジョニーが連れ帰ったものは、何とワニ!!

初めは大反対したミネアポリスさんですが、ジョニーから事情を聞き、しあわせいっぱい荘にワニのキティーを置いてやることにします。

ミネアポリスさんは、すぐにキティーと仲良しになります。

ある日、航海からジョニーが戻ると、ミネアポリスさんが見当たりません。お茶の用意はしてあるのに…。いつまでも現れないミネアポリスさん。でも、すぐ側にいたキティーのお腹の中からミネアポリスさんの声が!!

ミネアポリスさんがワニに飲み込まれる、という展開は想像がつきませんでした(笑)。飲み込まれた理由もミネアポリスさんの性格を表していて、笑ってしまいます。

この後の展開が、ちょっとハラハラします。ミネアポリスさんやジョニーの優しさがあだになって、なかなか問題が解決しません。一体どうなっちゃうの?なんて考えてしまって、最後まで一気に読んでしまいます。

何とか助け出そうとするジョニーと、ワニのお腹の中にいるのに相変わらずのミネアポリスさんのやりとりが、本当にユーモラスです。

ワニ、というと怖くて暴れる、というイメージがあるのですが、この本に出てくるワニのキティーは穏やかで静か。むしろ、ミネアポリスさんを助け出そうとする人間たちのほうが暴れん坊で乱暴な気がします。

最後までドキドキしますが、楽しくて印象に残る本でした。

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2006年9月21日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!136

先日の、「怪奇もの」の続きというわけではありませんが(笑)。

題名に思わず惹かれてしまった、「かいぶつぞろぞろ―絵にみるたし算のいきもの」。

「かいぶつ」は元より、「たし算の生き物」??

読んでみて分かりました。

昔から伝えられている怪物の多くは、「何かと何かを足した生き物」という場合が非常に多いそうです。

頭が女の人で、体は鳥。美しい声で歌い、舟を沈めてしまうセイレーン。鹿の角、馬の頭、耳は牛でトラの手のひらを持ち、鷹の爪がついていて、体が魚の鱗に覆われ、蛇の尻尾を持つと言われる、龍など。

そうですよね、おなじみの怪物たちは、この本に書いてあるように、確かに「たし算」の生き物ですよね。

他にも、人の噂がたし算になって出来上がった怪物、おそろしさ、怖さがたし算となって出来た地獄の風景など。神話・伝説に登場する生き物についても触れられています。ちょっと気味が悪いけれど、好奇心の強い子供は、結構喜びます(笑)。

そして、私が驚いたのは、400年ほど前に作られたドイツの図鑑。当然、写真は無いから絵が掲載されているのですが、クジラがもの凄い事になっています!!どこから見ても「怪物」です(笑)。

「こんなクジラを見た!」という人の話を基にして描かれた絵らしいので、仕方が無いかもしれませんが…。このドイツの図鑑の一部がこの本に出ていますが、本当にびっくりです。

これが海の生き物の図鑑?今で言う、「未確認生物」の図鑑かと思いました(笑)。

でも、こうして考えると、人の噂話って、怖いですよね。怪物じゃないものが怪物になってしまっていて、いつのまにか存在していて、「人を襲った!!」なんて事になってしまうのですからー。ここまでくると、「話に尾ひれをつける」どころじゃないです。

子供向けの本ではありましたが、「噂話はしてはならない!」などと、自分を戒める本になりました…。こんなことを考えるのは、私だけでしょうか?(笑)

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2006年9月19日 (火)

久しぶりに…9

久しぶりに、「怪奇」というものに関する(?)本を読みました。

都市伝説ー東京にももちろんありますよね。

これは、世界の古い都市にも言えることだそうです。
今回は、「ロンドンの怪奇伝説」という題名にかなり惹かれて読んでみました。

ロンドンにも、存在が確かではない、でも、誰もが(ロンドン市民ですが)知っている、そういう怪人や薄気味悪い話があるのです。

この本には、「謎の怪人バネ足ジャック」、「殺人床屋 スウィーニー・トッド」そして、「秘密結社 地獄の火クラブ」この3つの伝説が出ています。

とりあげられたこれらの都市伝説については、イギリス以外の国ではあまり知られていないようです。

この本は、「都市伝説」と言っても、必要以上に脚色した文章だったり、怪奇小説を掲載しているというわけではありません。

この伝説に関して、疑惑をもたれている人物や事件をほとんど脚色無く記載し、冷静に分析し、真相を追究しています。

当時の(18~19世紀が中心です)ロンドンの文化や風俗、庶民や貴族の生活が詳しく解説されています。こういう時代だから、こんな都市伝説が生まれたのかも?なんて推測できますよね。

従来の怪奇小説を期待していた方には物足りないかもしれません。

でも、私は面白かったですよ~。
真実なのか現実なのか、冷静に検証していくーというのは、楽しいものです。

とはいえ、やっぱり、グロテスクで気味の悪い(!!)実話が出ていたのも事実です。

私は、「スウィーニー・トッド」の話が、結構気味が悪かったです。このスウィーニー・トッド、本当は犯罪小説の主人公なのですが、それがいろんな気味の悪いうわさと融合して、いつのまにかー。

「殺人床屋」という部分で、このスウィーニーという男が何をしたか、だいたい想像はつくと思います。

でも、その後があるのです。これが、身の毛のよだつ様な話で…。

これ以上は書けません。ただ、この本を読みすすめていくうちに、だいたい検討がつくと思います。

あ、こういう書き方だけでも、検討のつく方がいらっしゃるかもー(笑)。

「地獄の火クラブ」は、実在した秘密クラブ。

「バネ足ジャック」は目撃者が多数いて、新聞に事件が掲載されるほどでした。ただ、その正体は未だ分かっていないそうです。「もしかしたら、この人?」なんて容疑者は存在したようですが…。

怪奇伝説の分析ー面白いですね。ただ、妙な先入観、脚色があると半減してしまうでしょうね。

小説として書かれているのが面白いのか、それとも、現実に即した話のほうが面白いのかー人によって、好みは分かれるところでしょう。ちなみに、私はどちらも好きであると確信しました(笑)。

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2006年9月14日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!135

前にもこのブログに書いたことがあるのですが、私の子供はかなりの食いしん坊なので、料理の本が大好きです。

こういう本をここに紹介するのは、何だか少々的外れな気もするのですが(笑)、子供が大好きな本!ということに変わりは無いので、良いのかな?なんて思っています。

ソーセージの絵本」を購入してみたのですが、これがなかなか面白いです!!子供向けの絵本タイプの本で、ソーセージが大好きな(「あなたは、何でも好きでしょ?」と本人に言っておりますが 笑)私の子供は、大喜び!!何度も読んでいます。

ソーセージは何を使って作るのか、どうやって生まれたものなのか、どういう秘密が隠されているのか、どんな種類があるのか、などなど。ソーセージの歴史や肉、香辛料に的を絞った解説も出ていて、大人も結構楽しめます。

写真やイラストを使った作り方の手順も分かりやすいです。私はまだ作っていないのですが、自分で作りたくなりますよ~。子供も同じ事を言っていますし(笑)。近いうちにぜひ挑戦してみたいものです。

この本、その道のプロの方が解説されています。なので、細かいところまで書かれています。基本から応用まで、と言ったところでしょうか。美味しい食べ方も教えてくれています。

普通の料理の本とは、少し違いますね。作り方だけではないですから。読むだけでも十分楽しめる本です。

この本のシリーズには、チーズやアイスクリームなんていうのもあるようです。そちらも、手に入れてみようかな?なんてたくらんでいます。

「子供にはいろんな本を読ませてあげたい」なんて思っていますが、こういうのも良いものですよね。親も楽しんでいますし(笑)。

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2006年9月12日 (火)

久しぶりに…8

先日、ここのブログに来てくださる、私以上に本が好きな(笑)お友達から、あの三島由紀夫さんの「金閣寺」の話が出ました。

しばらく読んでいませんでしたね~。で、また読みたくなってしまいました(笑)。

一度読んだ本でも、話題に上ったり、その作者の名前やゆかりのある場所がニュースで取り上げられたりすると、またその本を読みたくなるー私の悪い(笑)習性です。

何度読んでも、金閣寺の描写、そして、人物描写(特に主人公の青年の心理描写)に引きずり込まれ、夢中になってしまいます。

登場人物の心理描写が精密な本というのは、読んでいて推理小説以上に緊張感を感じますし、途中で止められなくなります。この「金閣寺」もその1冊です。

そして、誰の目にも「美しい」はずの金閣寺が、読み進むにつれて、何か得体の知れない、生き物(怪物)のような感じすらしてくるのです!!この生き物が、主人公の青年(溝口)の心理にいろんな場面で影響を及ぼしていきます…。

この溝口青年が病的で歪んでいる、と仰る方は多いかもしれませんが、私は柏木という溝口の友人(?本当に友人と言って良いのでしょうか?)のほうが、病的で歪んでいると思います。

柏木の持つ、壮絶なコンプレックスが、溝口に対して、ああいう言動を取らせた(利用しているようにも見えます)のでしょうか?柏木に対して、私はあまり共感できなかったので、この推測は正しくないのかもしれませんが…。

「金閣寺」の登場人物は、全て、心の中に深い闇が存在しています。一見、そんなものとは縁のなさそうな人物も、後で「心の中に抱えていた本当のもの」が見えてきたりします。人間は、みんなそういうものなのでしょうか?私は、自分の心の中が見えていない??

また、物語の冒頭に登場する「有為子」という女性。この女性が、溝口青年の後々の言動や心理に大きな影響を与えているのは間違いないと思います。

金閣寺や青年の父親だけでなく、この有為子という女性も、溝口青年にとって、大きなもう一つの柱になっています。

こういった様々な要素が絡み合い、溝口青年の心の中に芽生え始めた「金閣寺を焼かねばならない」ー。この結末に突き進んでいく青年の心理描写は、何度読んでも飽きません。圧倒されます。

それにしても…。こういう奥深い小説の感想は難しい(笑)。

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2006年9月 8日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!134

子供にとって、「人の死」を受け入れたり、理解するのはとても難しいようです。

私の娘が4歳の頃、義父が亡くなりました。「おじいちゃんには、もう会えないー。」という事は何となく理解していたようですが、でも、心の中には、「いつか戻ってくるのでは?」という思いがあったようです。

今はもう、そんな事は無い様ですが…。でも、「大好きなおじいちゃん」には変わりは無く、義母の家に行った時は、仏壇に欠かさず手を合わせています。

上のおばあちゃん下のおばあちゃん」を読んだ娘。このおじいちゃんの事を思い出したようです。

題名から想像がつくように、「おばあちゃんとひいおばあちゃん」のお話です。

2人のおばあちゃんがいる、トミー。この2人のおばあちゃんはトミーの家の近くに住んでいて、日曜日には、必ずこの家を家族と訪れます。

いつも1階にいて、台所で忙しく働いているおばあちゃんを「下のおばあちゃん」、2階のベットで寝たきりのひいおばあちゃんを「上のおばあちゃん」、トミーはこう呼び分けて、とても慕っています。

どちらも優しい、大好きなおばあちゃん。楽しい思い出が、たくさん出来上がっていきます。でも、ある日、大好きなひいおばあちゃんが亡くなったとお母さんに告げられて…。

今の時代、ひいおばあちゃんがいる人は、そう珍しくはないでしょう。私の娘には、ひいおばあちゃんもおばあちゃんも2人ずついます。どのおばあちゃんもとても慕っています。

「大好き!!」いつもそう言っていますし、実際に会ったときは、とても楽しそうに話をしています。私は、それがとても嬉しいです。

でも、その分、幼い頃に、身近な人の死に直面してしまう機会が増えてしまっているのですよね。これを、子供に教えるのは本当に難しいー私はそう思っています。子ども自身で、理解していくしかないのかもしれませんね…。

この本は、この「身近な人の死」を子供に分かりやすい言葉で、優しく、暖かく書いてあります。大人も心に沁みます…。

私はこの本を読んで、十数年前に亡くなった、優しかった祖父を思い出してしまいました…。

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2006年9月 7日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!133

このブログを書き始めて、もう1年以上経つのですが…。

最近、「図鑑」を紹介しているページをご覧になっている方が意外に多いことに気がつきました。なので、本日も私の(娘の??)個人的な趣味の図鑑をー。

生き物が大好きな私の娘。犬、猫は言うに及ばず、昆虫、ザリガニ、お魚(めだかなんかも含まれますよ 笑)などなど…。

で、当然、「もっとこの○○について詳しく知りたい!!」となるわけです。飼育する、という方法をとっているものもありますが、まさか、興味のある生き物を全て飼育するわけにはいきませんので(笑)、図鑑を購入、というパターンになっています。

ずらーりキンギョならべてみると…」も購入したのですが、題名から想像できるように、キンギョのみの図鑑です。

色や形の様々なキンギョが18種類、写真で紹介されています。それもいろんな角度から並べて掲載してあります!キンギョを飼育していなくても、キンギョを楽しめる本です。

前から見たキンギョ、後ろから見たキンギョ、尾ひれをひらひらさせている様子…。キンギョの赤ちゃんの写真もあります。キンギョが好きな娘は喜んでいました。

写真がとてもきれいで楽しめます。写真だけじゃなくて、キンギョに関する簡単な解説もついています(名前の由来とか、特長とか)。

ただ、飼育の仕方についての解説はありませんので、「これからキンギョを飼育したい!」と考えている方には、あまり役に立ちません。「どのキンギョにしようかな~」なんて場合は大いに役に立ちそうですが(笑)。

なので、「キンギョを飼いたいけれど飼えない」とか、「世話をするのが、大変そうだから…」なんて人が、キンギョを楽しむための本としてオススメします(笑)。子供は、おそらく喜びますよ。

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2006年9月 4日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!132

子供の絵本というのは、夢があって、少々現実離れしてーなんていうのが、結構好きです。これは、子供の絵本に限らないかもしれませんが…。

私に、「現実逃避」の願望でもあるのでしょうか(笑)。子供の場合、そうでは無いとは思いますが、やはり夢のある、幻想的なものが好きな子が多いようですね。

月夜のバス」も、現実離れしているような、そうでは無いような…。夢の中にいるような気分になる、不思議な絵本でした。

題名から想像できるように、月夜の出来事を書いています。月夜の道をうつむいて急ぎ足で歩く少年。でも、車道沿いなので、少年の隣をヘッドライトを点けた車が通り過ぎていきます。

海沿いの道。見晴らしがいいのですが、歩いて通る人にはほとんど会いません。

そんな少年の側に、窓いっぱいに月光が差し込む海底のような、青い輝きを放つバスが近づいてきます。そのバスを覗き込んだ少年が見たものはー。

少年が見た不思議なバス。一体なんだったのでしょう?少年の目の錯覚?夢?本当は普通のバスだった??種明かしがされていません。

「読者のお気に召すまま。想像のままに!」という作者の意図があるのでしょうか?だから、人によって、この絵本に対する感じ方が大きく違うと思います。

登場する人物は少年のみ。でも、この少年に関する説明は一切ありませんし、何となく曖昧な終わり方をしますので、物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、「想像の余地」を残した絵本というのも、なかなか素敵だと私は思います。少年の境遇とか、この不思議なバスの正体とか、想像してみるのも良いですよね。

この絵本、新潟生まれの作家と画家が描いたものだそうです。日本海沿岸の国道を舞台となっているようで、絵が静かでとても落ち着いた雰囲気。月夜を彩る様々な色のライトが美しいです。心が安らぎます。

お話自体は短く、単純なのですが、私は癒されました。

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