子供を本好きにするには大人が楽しむ!121
ケストナーさんの本は、以前もこのブログに書きました。
いろいろ考えてみると、ケストナーさんの本、私は結構好きなんでしょうね。
子供の頃に読んで、忘れられないケストナーさんの本の中に、「エーミールと探偵たち」があります。
子供の頃、「探偵ごっこ」のような遊びを経験した方は多いのではないでしょうか。でも、これが現実の事となれば…。
この本には、そんなドキドキするような、少年たちの体験が書かれています。読んだ方も多いでしょうね。私の子供にはまだ少し早いようですが、いずれ、必ず読ませてあげたいと思っている楽しい本のひとつです。
都会のベルリンの住む、おばあちゃんの家へ一人で行くこととなった、少年エーミール。
おばあちゃんに渡すお金をお母さんから預かり、服のポケットに大切にしまいます。そして、自分の荷物と花を持って汽車に乗り込み、ベルリンへと向かうのです。
でも、汽車の中で居眠りをしている間に、お母さんから預かってきた大切なお金を「山高帽」をかぶった男に盗まれてしまうのです…。
それに気づいたエーミールはこの泥棒の追跡を始めるのですが、何しろ、見知らぬ土地。でも、警笛の音と共に、エーミールの強い味方となる、「探偵」が現れるのです!!
「探偵ごっこ」をするような年齢の子供たちが、本物の泥棒を追跡します。子供なりの知恵、子供なりの連携、大人も驚くような子供の行動力…。
子供たちが、一体、どんな方法をとって泥棒を捕まえるのか…。気になってしまって、最後まで一気に読んでしまいました(笑)。
いわゆる「推理小説」ではないのですが、ワクワクしながら読んだ事を今もはっきり覚えています。
ケストナーさんの小説でなぜか思い出すのが、「チョコレート」。でも、食べるほうではなく、「飲む」ほうです。このお話でも出てきますが、他の小説(ふたりのロッテ)でも出てきますよ!
「飲みたい~」なんて思っていたことを懐かしく思い出しました(笑)。
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コメント
学者君?が好きですか?周囲に普通に子供を食い物にする大人が、いたので、「探偵たち」は辛かったですね?
私は「都会の子」と「田舎の子」という視点で「エミールの純心さに町の子は、苛立ちと憧れを抱いている!」と感想を書いたと思います!
ケストナーの作品で一番、凄いと思ったのは「点子ちゃんとアントン」第十二の反省に「人間は子供の時には、大きくなってからの性質をすっかりそなえている」と書かれていたのには、思わず膝を打ちました!「子供だから、純情とは、限らない!」初めて書いてくれたのは、ケストナーでした。
「二人のロッテ」は家庭が、崩壊した子に取っては、憧れでしたが、ロッテ<ルイーズでは、ありませんでしたか?
投稿: 鵺娘 | 2006年7月11日 (火) 10時42分
>鵺娘さん
学者君=教授君ですよね。
好きです(笑)。
>エミールの純心さに町の子は、苛立ちと憧れを抱いている!
あ、でも、そういう言動は見られますよね。同感です(笑)。
それから、私もロッテ<ルイーズです。何となく、ルイーズのほうが、共感できる部分が多かったですし。友人も「あなたはどちらかと言えば、ルイーズよね。」と言われました(笑)。
投稿: リーヴル | 2006年7月18日 (火) 09時16分