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2006年7月27日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!123

夏休みに入っていますが、天気の良くない日が多いですね。私の子供もあまり外にはいけず、読書に精をだしています(笑)。早く、梅雨が明けて欲しいものです…。

というわけで、先日、子供は「黒ねこのおきゃくさま」を読んでいました。私も読んだことがなかったので、読んでみましたー。

昔、貧しいおじいさんが一人で暮らしていました。贅沢はできず、土曜の夜だけ、おいしいお肉とミルクに浸したパンを食べるのを楽しみにしていました。

そこへやせ細ったみすぼらしい小さな黒ねこが現れます。優しいおじいさんは、黒ねこに自分の分のミルクもパンも与えるのですが、黒ねこは満足しないのです。なぜ?

この黒猫は、おじいさんの家にあった食べ物を食べつくし、家にあった薪を全て使わせて体を暖めてもらい、おじいさんの毛布に潜り込み…。

そして、翌日、おじいさんは黒ねこのある変化に気がつくのです。そして、黒ねこは…。

前半部分だけ読むと、黒ねこの態度があつかましく感じます。「どうしてここまで?」なんて正直、思ってしまいます。

でも、この猫を憎む気になれないのは、猫の動作をかわいらしく描写しているからなのでしょう。絵もかわいいです。

ある程度、食べ物を与えた後にこの猫を追い出す事ができるのに、おじいさんは追い出そうとしません。

でも、このおじいさんの優しさが、結果として、不思議な奇跡を起こします。

自分が恵まれていなければ、自分以外の人や動物に優しく出来ない場合が多いようです。おそらく、私もそうでしょう。

このおじいさんのような、優しく、美しい心を持っていなければ、こんな奇跡(幸せ)はやってこないのかもしれないですね。貧しくても、このおじいさんの心は、貧しくなかったようです。一人で暮らす寂しさもあったのかもしれませんが…。

なんとも言えず不思議な、そして、最後には心の中が暖かくなるようなお話でした。

でも、この黒ねこは、一体、何だったのでしょう?

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2006年7月24日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!122

私は、祖母が大好きです。離れて暮らしていたけれど、会えた時の祖母の優しさは、今でも忘れることはありません…。

私の娘も同じようです。「おばあちゃん」と慕っています。電話をかけ、手紙を出し、会える日が近づくと、「あと何日!」と、とても楽しみにしています。

こんな大好きな「おばあちゃん」が、記憶が少しずつ失われてしまう病気になってしまったとしたら…。

おばあちゃんのアップルパイ」は、そんな病気に罹ってしまった、特別な人である大好きなおばあちゃんを見つめる、孫のマーガレットの気持ちや行動が書かれています。

明るくキレイな表紙からは想像も付かない、つらいお話です。でも、このつらい病気を暗いイメージだけで表現するのではなく、「自分はおばあちゃんに何をしてあげられるか?」という前向きな気持ちも書かれています。

このお年寄りの病は、今、大きな問題にもなっていますよね。家族には、本当につらい出来事ですし、「どう接すれば良いか?」と悩む事も多いものです。

でも、この本のように、「自分が何をしてあげられるのか?」を考えるのは、とても大切なのではないでしょうか。

戸惑い、悩みながらも、一生懸命おばあちゃんの事を考えるマーガレットの素直な気持ちが、心に響きます。

私の祖母もこの病気です。他人事とは思えませんでした…。

マーガレットがこう言います。「おばあちゃんが私を忘れてしまっても、私がおばあちゃんの代わりに全部おぼえていてあげる!」

この気持ち、よく分かります…。

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2006年7月20日 (木)

久しぶりに… 6

堀 辰雄さんの「風立ちぬ」を初めて読んだのは、いつだったか…。実は、覚えていません。

この本を読んだ当時の私は、おそらく、「人の死」について真剣に考える、という事がなかったのでしょう。

でも、30台半ばを過ぎると、「人の死」について考える機会が多くなるものです。そんな時に、ふと目に留まった「風立ちぬ」を読んだのです…。

この本の風景の描写の美しさは、他に比べるものがないのではないか、と思うほどです。でも、それが昨日、今日の鮮やかな描写ではなく、何となく、遠い過去を思わせます。

そして、この風景の描写の中に見え隠れする、「やがて訪れるであろう、恋人の死」と「二人の思い」…。季節は静かに移り変わっていきます。

あからさまな、はっきりとした表現を使っていない、静かな穏やかな描写なので、余計に悲しく、寂しく感じます。

主人公の男性が見つめる、恋人の節子…。節子はいったい何を思い、何を望んでいたのか…。私の場合、一度では読み取ることができませんでした…。

一見、平易な文章のようですが、複雑なものが隠されているー改めて読み直したとき、そう感じました。

最後の日々を、山の中のサナトリウムで二人で過ごすわけですが、これは、例えようもなく、辛いのではないでしょうか?こういう状況だと、現実(節子の病)から目を背ける事も、逃げる事もできないのですから…。

こういう最後の日々を過ごした節子は果たして幸せだったのでしょうか?そして、主人公は??

最終章の主人公の言動に、特に深い悲しみを感じます…。

確かに、初めて読んだときは、印象の強い本ではなかったのですが、今は違います。あらゆる場面に「死」を意識させる、忘れがたい本となってしまいました。

何となく、悲しい文章になってしまいましたが、それは、この本の描写が頭の中から離れないからでしょう!!

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2006年7月18日 (火)

いつか子供に読ませたい!56

黒人奴隷に関する本はいろいろありますし、私もいくつか読みました。

人種差別…これは、現代でも消えていませんし、過去も含めて正面から見つめなければならないものだと私は思っています。

最近読んだ、黒人奴隷に関する本で、「秘密の道をぬけて」は、かなり印象に残った、良い本です。漢字に振り仮名を振っていないので、小学校低学年の子供には難しいと思いますが…。でも、必ず、いつかは読ませたい!と強く思っている本です。

南北戦争が始まる少し前の1850年代が、このお話の舞台です。奴隷制度を巡り、アメリカでは、激しい議論が戦わされ、犠牲になった奴隷がたくさんいます。

この時代に、「地下鉄道」と呼ばれる、秘密の組織が実在したそうです。

逃亡した奴隷を捕まえようとする、奴隷の雇い主たち。そんな奴隷を心から助けたいと願い、わが身の危険も省みず、無償で奴隷たちの逃亡に手を貸していた人たち…。

「地下鉄道」とは、そんな奴隷たちを助けたいと願う人たちの集まりだったのです。

主人公の女の子、アマンダの両親は、この「地下鉄道」の組織の人たちです。

ある夜、アマンダは、この両親の秘密を知ってしまうのです…。

黒人の家族を家の秘密の部屋に匿い、休む場所と食料を提供します。最終的に、この家族は、「自由の国」カナダを目指すと言うのです。

ほんの短い時間ですが、いろいろな話をするうちに、この黒人の家族の娘のハンナとアマンダは、強い友情で結ばれていくのです。

真実に基づいた、ハラハラする展開に私は夢中になって読みました。

両親と共に、黒人家族を助けたいと願うアマンダ…。私もついついアマンダと同じ気持ちになっていきました。

暗く、つらいお話ではありますが、黒人家族の決して希望を失わない強さを感じます。

お話の最後に出てくるハンナの手紙には、感動します。

もうこんなつらく悲しい事が、二度と起こりませんように…。

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2006年7月11日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!121

ケストナーさんの本は、以前もこのブログに書きました。

いろいろ考えてみると、ケストナーさんの本、私は結構好きなんでしょうね。

子供の頃に読んで、忘れられないケストナーさんの本の中に、「エーミールと探偵たち」があります。

子供の頃、「探偵ごっこ」のような遊びを経験した方は多いのではないでしょうか。でも、これが現実の事となれば…。

この本には、そんなドキドキするような、少年たちの体験が書かれています。読んだ方も多いでしょうね。私の子供にはまだ少し早いようですが、いずれ、必ず読ませてあげたいと思っている楽しい本のひとつです。

都会のベルリンの住む、おばあちゃんの家へ一人で行くこととなった、少年エーミール。

おばあちゃんに渡すお金をお母さんから預かり、服のポケットに大切にしまいます。そして、自分の荷物と花を持って汽車に乗り込み、ベルリンへと向かうのです。

でも、汽車の中で居眠りをしている間に、お母さんから預かってきた大切なお金を「山高帽」をかぶった男に盗まれてしまうのです…。

それに気づいたエーミールはこの泥棒の追跡を始めるのですが、何しろ、見知らぬ土地。でも、警笛の音と共に、エーミールの強い味方となる、「探偵」が現れるのです!!

「探偵ごっこ」をするような年齢の子供たちが、本物の泥棒を追跡します。子供なりの知恵、子供なりの連携、大人も驚くような子供の行動力…。

子供たちが、一体、どんな方法をとって泥棒を捕まえるのか…。気になってしまって、最後まで一気に読んでしまいました(笑)。

いわゆる「推理小説」ではないのですが、ワクワクしながら読んだ事を今もはっきり覚えています。

ケストナーさんの小説でなぜか思い出すのが、「チョコレート」。でも、食べるほうではなく、「飲む」ほうです。このお話でも出てきますが、他の小説(ふたりのロッテ)でも出てきますよ!

「飲みたい~」なんて思っていたことを懐かしく思い出しました(笑)。

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2006年7月 7日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!120

新しい、見知らぬ環境へ足を踏み入れるのは、大人でも不安なものです。

子供も同じではないでしょうか?多少の性格の違いはあるかもしれませんが…。

思わぬ出来事から、「見知らぬ街」へ行ってしまったくろねこのお話、「くろねこピーポー」もそんな様子が書かれています。

くろねこ(実はこのくろねこ、初めは名前がないのです。どうして、ピーポーなんて名前が付いたかは、読んでいるうちにでてきますよ!)が道を彷徨っていると、「ウーウー、ピーポー」と大きな音を立てるばけものたちが通り過ぎていくのに遭遇します。

恐ろしくなったくろねこは、穴の中に逃げ込むのですが、そこはどうやらトラックの中のようです。

トラックはこのくろねこを見知らぬ街へと運んでしまうのです…。

くろねこは、まだ子猫。見知らぬ街で、いわゆる「なわばり」を主張する大きなねこたちに叱られ、脅かされ、不安と寂しさを感じます。

知っている猫も友達もいないくろねこ。このくろねこは、この見知らぬ街にうまく溶け込むことができるのでしょうか?友達はできるのでしょうか?

見知らぬよそ者を邪険に扱う。方や、なかなか仲間の輪に入ることができない…。立場の違いはあるかもしれませんが、本当はどちらも「どう行動すれば良いのか」、分からないのではないでしょうか?実は、何度も繰り返されている事のはずなのに…。

この本の場合、受け入れる側の真情は書かれていませんが、新しく来る側の不安や寂しさが、うまく表現されています。

初めはくろねこの立場になって、不安になったりしますが、徐々に近づいていく猫たちの様子に少しずつ、気持ちが明るくなりました。

人間も、こういう風にうまくいくと…。

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2006年7月 6日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!119

娘が選んでくる本も、最近は、なかなか捨てたものではありません。面白い本、涙が出そうになる本…。もう小学生なので、基本的には自分で選ばせることが多くなってきました。

こうやって、本を読むことを楽しんで欲しいものです。私も楽しめますし(笑)。

きつねの でんわボックス」も娘が選んできた本です。

仲の良いきつねの親子。父親は病気で死んでしまいますが、きつねのおかあさんは、「この子がいるから、寂しくない!この子が楽しいと、私も楽しい!!」いつもそう思っています。

でも、このきつねの子が、死んでしまうのです…。

嘆き悲しむ母ぎつね。そんなある日、山のふもとに、ポツンと立った小さな明かりのついた電話ボックスを見つけるのです。

そこに、毎晩小さな男の子が現れ、電話をかけます。電話の相手は、その子のお母さんのようです。でも、なぜ?

その男の子に、自分の死んでしまった子ぎつねの姿を重ね合わせた母ぎつねは、毎晩、この電話ボックスに来る、男の子を見に行くようになります。

でも、ある日、電話ボックスに白い張り紙がされ、小さな明かりも消え…。

子供を亡くした母ぎつね。なぜかお母さんと離れて暮らしている男の子(読み進むにつれ、理由は分かります)は、少々、複雑な家庭環境のようです。

男の子はきつねの存在に気づいていませんが、母ぎつねはこの男の子を優しく見守り、自分の子供と一緒にいるような錯覚に陥っています。でも、最後に、母ぎつねはこの男の子のために、ある行動を起こします。

淡々と静かに書かれた文章ですが、その分、全体から言いようの無い悲しさや寂しさ、そして、子を思う母ぎつねの優しさを感じます。

今は携帯電話を持っている人も多いので、「電話ボックス」というものが少々古めかしく感じられるかもしれませんが、その分、懐かしさを感じるかも?!

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2006年7月 3日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!118

くいしんぼうな私の娘。そのせいか、料理やお菓子作りには興味津々です(笑)。

なので、料理の本や料理番組が大好き!どんな大人になるのやら…。

子供向けに、お菓子の作り方を分かりやすく書いた「わかったさんのドーナツ」を娘は選んできました(苦笑)。

このシリーズは、まだ他にもあります。なかなか楽しいシリーズです。お菓子作りに興味が芽生えてきた女の子には、とても楽しい本でしょうね。

お菓子の作り方を、ファンタジーの世界で書いた、ちょっと珍しいタイプです。

「わかったさん」という女の人(若い女の人ですね)はクリーニング屋さんの娘。

ある日、お店がお休みだというのに、おさげの女の子が白いブラウスを預けていきます。

お店がお休みでどうする事もできないわかったさんと飼い犬のポレは、女の子の後を追いかけてブラウスを返そうとするのですが、不思議な迷路の世界に迷い込むことになるのです…。

この不思議な迷路の謎を解いていくと、「ドーナツの作り方のかぎ」が分かる、という仕組み。

お菓子の作り方を説明してくれる本なので、お話自体はとても単純。普通にお話を楽しむという本ではありません。巻末には、お菓子のレシピが付いていて、大人と一緒にお菓子作りが楽しめるような構成になっています。

小学校の低学年くらいの子であれば、普通のお菓子作りの本を見るよりも理解しやすいと思います。ま、でも、このくらいの年の子はどちらにしろ、大人がついていなければできないとは思いますが(笑)。

実は私も子供の頃、毎週日曜日にお菓子作りに精を出していました(小学校4年生くらいからかな?)。結構楽しかったですね。「食べる」事より「作る」事が楽しかったです(笑)。

なので、娘の気持ちはよく分かります。

時々、簡単なものではありますが、一緒に作って楽しんでいます。まだまだ娘は上手にできないので、後片付けが大変です(爆)。

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