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2006年6月 1日 (木)

いつか子供に読ませたい!55

「田園小説」と呼ばれる分野があります。

何も難しいことはありません。読んで字のごとく!です。

私は結構好きですね。穏やかで優しくて、自然の美しさを楽しむことができる…。ま、少々、この「田園」というものを美化しすぎている、という声もあるようですが、フィクション、小説だから良いのではないでしょうか?

小学校6年生の頃、初めて、「愛の妖精」を読みました。結論から申しますと、子供だった私は、この本の本質を見抜けませんでした…。ただの「恋愛小説」で片付けてしまうと言う愚かさだったのです…。

ただ、作者のジョルジュ・サンド(女性です)には、興味を覚えました。複雑かつ華やかな生活を(いろんな意味で 笑)送っていたようです。当時のいろんな分野の天才たち(有名なのはショパンですね)と交流がありましたしー。

もちろん、簡単な説明でしたが、およその想像はつきました。

この頃は既に、巻末にある「解説」の部分を読むようになっていたので、作者の経歴やどんな生活を送ってきたか?なんて事を知るようになり、いろいろ自分で調べてみたりしました。

この物語は、一卵性双生児の男の子達の誕生部分から書かれています。見た目は確かにそっくりですが、性格がかなり違うようでー。でも、いつも一緒で離れがたい仲です。

そして、この二人が成長するにつれ人との関わりが増えていき、人間模様が複雑になり、双子の仲も微妙に変化していきます。

弟の人との付き合いに嫉妬する兄。そんな兄を疎ましく感じ始める弟。

そこに現れる「こおろぎ」と呼ばれる少女。双子の弟がこの少女と恋に落ち、これで更に話は複雑になっていきます。

ただ、この本のメインのテーマは、この兄弟の愛情と成長にあると思います。サブが「こおろぎ」と言われる女性の恋のよる、変身と成長でしょうか。「みにくいアヒルの子」のように。

私は双子ではないので(関係ないかもしれませんが)、この兄弟の心情が、正直、理解しきれない部分があります。

でも、よくよく考えてみると、この双子の性格は、「一人の人間の両面」と見る事もできるのではないでしょうか。だから、こんな感情が芽生えてしまう??

兄弟・姉妹、家族関係が昔と比べて壊れやすいと言われている現在では、この本の兄弟愛は少々違和感を感じるかもしれません。でも、心理描写がきめ細かく巧みなので、共感できる部分も多いかもしれませんね。

私は、こういった本を読むことにより、自分の家族関係を見直すことができるのでは?なんて思ったりもしています。

ただ、この本を初めて読んでから20年以上の月日が流れていますが、まだまだ読みきれていないーそんな気がしています。

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コメント

 私が、読んだのは、中学一年の時カナ?解説欄には、サントの若い頃の肖像画が、載っていて、確かに、男の人が、「この人の為なら、人生を破滅させてもいい!」と思う気持ちも、肯ける気が、しました。
 「サントは、男性経験は、多かったかも、しれないけど、恋愛経験はゼロだったのでは、ないか?」と感想を、書いて、足の小さい先生に「それは、君が、大きいからだよ!」と言われました。確かに、その当時の私は、お買い物のお金を、誤魔化して、古本屋で文庫本を買うのだけが、楽しみの「ダサイ」中学生でしたが!

 ファデットは、色は、黒いけど、眸が大きいから「こおろぎ」と呼ばれているのでしたね?それから、お祖母さんと、二人暮らしの貧しい少女でしたね?兄弟が、蟋蟀を、「優越感」で、見ている様に、蟋蟀も、彼らの事を「通過点」としか、見ていないとも感想に、書いた気が、します。

貧しさを 武器にする事 覚えたる
凍てし眸の 娘なるかな

 私は、幼稚園の時に、「みにくいあひるの子」を、読んで、ただ一人「白鳥は、幼い頃から、醜かった訳では、ない!家鴨とは、美意識が、違い過ぎただけだ!」と感想を、述べました。嫌なガキですか?かく言う本人は、家鴨と顔が、似ていますが!

投稿: 鵺娘 | 2006年6月 1日 (木) 13時53分

>鵺娘さん
サンドの人生に興味を持つ人は多いようですね。でも、鵺娘さんの感想も、結構核心を突いているのでは??
サンドは、その男性そのものより、男性の才能だけを愛したのではないかーなんて思えるのです。なので、例の先生のご意見は受け入れられません(笑)。
>家鴨とは、美意識が、違い過ぎただけだ!
嫌な子供だとは思いませんが、並みの頭の幼稚園の子供は、そこまで思いつきませんよ!
鵺娘さんは、やっぱり、感性豊かで、人に無い視点を小さい頃からお持ちだった、ということですよ!!

投稿: リーヴル | 2006年6月 2日 (金) 09時45分

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