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2006年6月12日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!109

いろんな国に伝わる、いろんな民話。

日本人なので日本の民話も当然好きなのですが、馴染みのない、外国の民話というのも、新鮮でとても面白いものです。

とても大きな国であるロシアの有名な民話、「森は生きている」もロシアらしい、美しい、そしてスケールの大きさを感じさせる忘れがたいお話です。

ロシアでは、大晦日に12の月の精が森の中に集まるという民話が言い伝えられているそうです。

この「森は生きている」は、マルシャークという作家がそんな民話を再話したものです。なので、元々のお話とは、登場人物も結末も違っているようです。

意地悪な継母、そんな継母に苛められる妹、そして継母の娘である悪知恵が働く姉娘が出てくるのですが、これはどこの国の民話にもよくあるパターンですよね(笑)。

わがままで意地悪な継母と姉に言いつけられ、妹は吹雪が吹き荒れる森の中へいろんな用事を言いつけられ、出かけます。

そんな中、わがままな女王様が大晦日には無いはずの、春にしか咲かない「マツユキソウ」を籠いっぱいお城に持ってきたら、金貨を与える、というおふれを出したばっかりに、欲深い継母と姉は金貨が欲しくて、戻ったばかりの妹に「マツユキソウを探して来い!」
と命令するのです。

大晦日のロシアの森。想像を絶する寒さです。そんな大晦日の森で、妹は言い伝えどおり
に、12の月の精に出会うのです…。

このシーンが幻想的。12の月の精たちが見せる、その月々の森の風景がとても美しく、引き込まれてしまいます。

心優しく、けなげな妹。妹を利用して、自分たちだけ良い思いをしようとする継母と姉。自分の気に入らない者は「死刑にする!」と平気で口にする女王様。そんな女王様に振り回され、手を焼く家来たち。

いつの時代にも、こういう人たちは存在するものです。民話の中の場合、こういう「悪い」人たちには、天罰が下る場合が多いですよね。現実もそうだとは言い切れないのですが(笑)。

でも、この本の最大の見せ場は、12の月の精が見せる、その月ごとの自然の美しさと厳しさです。自然が破壊されつつある今も、12の月の精は、森の中に集まることがあるのでしょうか?昔と変わらない美しい風景を見せてくれるのでしょうか?

大切なものは、人の心だけではなく、自然も同じー私はそう感じました。題名のとおり、「森は生きている」のです。

美しい季節を鮮やかに描いている絵も美しいです。

本当に、「美しい!」という言葉がぴったりくる、素敵な民話でした。

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コメント

暖かき 部屋で微笑む 母と姉
同じ血を 引く事が悲しき

 家で餃子を作った時でした。姉が、「餃子を食べるには、お酢が、ないと美味しくない!」と言い出した為に、夜8時を回っているのに、私が、買いに行かされました。当時は、コンビニなんて、ないし、ご近所の苛め娘の家に行って、頭を下げてお裾分けなんかして貰ったらまた、何をされるか分かりません。私の困った顔を見て、顔を見合わせて楽しそうに笑っている母と姉の顔を見た時に、「一層、この人達と血のつながりが、なかったなら諦めも付くのに!」と思いました。私は、たった一杯のお酢の為に死のうと思ったのですよ!後になって、母に泣きながらその気持ちを訴えた時には、「くだらない!」と一笑に、付されましたが・・・

 女王、母、姉・・・この話は、あまりに私の状況と酷似しています。ちょつと思いついた事が、ありますが、それは、拙ブログで、やがて発表します!

投稿: 鵺娘 | 2006年6月12日 (月) 10時17分

>鵺娘さん
実は、私もこの本を読みながら、鵺娘さんの事を考えてしまいました…。

上記のような、状況、辛かったでしょうね…。私には、まだ、子供は一人しかいませんが、今後、子供が増えたとしても、どの子にも、こんな思いはさせたくないーそう思っています。

投稿: リーブル | 2006年6月14日 (水) 08時34分

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