子供を本好きにするには大人が楽しむ!97
しばらく間が空いてしまい、申し訳ありません…。
連休中、家族と過ごしていた、という事もありますが、仕事に追われていた日もありました(笑)。
連休中に子供と読んだ本がいくつかありますので、その話を…。
このブログに来てくださる方に紹介して頂いた本で、ずっと気になっていた「あなたをずっとずっとあいしてる」を子供と読みました。
この本、泣けます…。
優しいマイアサウラのお母さんが林の中で卵を拾い、自分の卵と一緒に孵します。ところが、その卵から生まれてきたのは、凶暴と言われるティラノサウルスだったのです。
思い悩むお母さん。でも、自分の子供として大切に育てます。このティラノサウルスは、自分をマイアサウラだと思い込んでいます。一緒に生まれた弟(当然マイアサウラの子供です)ともとても仲良し。
でも、このお母さんと弟を喜ばせるために赤い実を探しにでかけたティラノサウルスは、林の中で、自分の正体を知ってしまう出来事と遭遇するのですー。
血が繋がっていなくても、姿かたちは違っても、自分の子供として深い愛情を注ぐマイアサウラのお母さん。
ティラノサウルスであっても、優しいお母さんに育てられ、マイアサウラ以上に強く優しく成長していくティラノサウルス。
子供へ愛情を注ぐことができず、悲惨な事件を起こしてしまう親や、親の愛情を感じられず、親から離れてしまう子供たちが増える今の世の中。本当に胸に沁みるお話でした。
このお話に登場する恐竜たちの心にも共感しました。どの恐竜からも相手を思う優しさを感じるのです。
このティラノサウルスが最後に取った行動には、本当に泣けます…。
また、この本は「姿かたちで相手を判断してはいけない!」とも教えています。これもとても大切なことではないでしょうか。子供にも、こういう気持ちを持つようになって欲しいものです。
私は子持ちなので、母親の方に感情移入してしまいました…。
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コメント
年毎(としごと)に 変化を遂げる 我が身体 誰より怖そる 抑えたる血
私は家族の中で一人だけ、身体の大きいテラノサウルスでした。私の中に眠っている凶暴な血は、何よりも私自身が、一番良く知り、怖れているモノでした。「何故、皆、それを呼び覚まそうとするの?私は静かに生きたいだけなのに!」私が、この本を読んで涙が、止まらなかった理由が、分かって頂けると思います。
曠野(あれの)行く 昔愛せし 木(こ)の実かな
獣狩り 鏡の中の 我を消す
ハートが、戦ったのは本当の●●さんですよね?そしてハートは肉の味を覚えてしまったので、家族の下を去るしかなかったのだと思います。再録ですが、本を読んだ後なら、短歌や俳句の意味も、分かって頂けると思います。テラノのおじさんの視点で、この話を描いたら、また面白いと思います。
他のシリーズも、皆いい話ですよ
投稿: 鵺娘 | 2006年5月 8日 (月) 13時49分
>鵺娘さん
>本を読んだ後なら、短歌や俳句の意味も、分かって頂けると思います。
よく分かります…。
ハートは、この赤い木の実をどんな気持ちで眺めているのやら…。
私は、最初、母親に感情移入をしたのですが、テラノおじさんの気持ちを考えるとたまらないです…。
何度読んでも良い本ですよね。
ありがとうございます。
投稿: リーヴル | 2006年5月 9日 (火) 09時21分