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2006年5月16日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!101

いろんな国の昔話を探して読むのが好きな私ですが、今回は「ノルウェーの昔話」をー。

いろんな国の昔話を集めた本で、ノルウェーのお話を読んだことはありますが、ノルウェーに限定した昔話の本は、実はこれが初めてです。

かなりのボリュームがありますよ。34話、収められています。

どこかで読んだような、よく似たお話というのは、どこの国にもあるものですが、ノルウェーのお話にもそういったものがいくつかありました。

ただ、こういったお話って似てはいるけれど、細部にその国ごとに違いがあって、それを見つけるのも楽しいものです。

このノルウェーの昔話には「灰つつき(灰の若者とか灰小僧とも。原語ではアスケラッドというそうです。)」という名前の若者がよく出てきます。

これは、特定の人を指すのではなく、いわゆる呼び名やあだ名といったようなものだそうです。このあだ名で呼ばれる若者は、たいてい兄弟の末っ子で、役立たずとばかにされているのですが、ここ!という時に、驚くような知恵を見せ、素晴らしい働きをするのです。

なので、この「灰つつき」、ノルウェー人のお気に入りの主人公だそうです。

こういう展開のお話と言うのは、どこの国でも人気があるものですね。私も好きです(笑)。

ノルウェーというと、フィヨルド(氷河が抉り取ったけわしい入り江)や冬が長く、寒くて厳しい自然環境というのを一番にイメージしますが、昔話の中にも、その風土が感じられます。

北欧神話も大好きですが、この昔話に出てくる様々なトロル(魔物や妖怪、魔女も指すようです)の中に、そのヴァイキングの荒ぶる神々を感じました。

ちなみに、私のお気に入りのお話は、「体に心臓がない大男」(ここにも、灰つつきが出てきます 笑)と「お屋敷の七人目の父さん」です。

かなり厚い本ですが、漢字には振り仮名がふってあるので、小学校低学年のお子さんでも読めますよ。

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コメント

 しぼりかす なれど優しき 心持つ
 誰より愛を 欲するが故

 私も末っ子の「灰つつき」です。「身体が、大きいだけで、出来の悪い『しぼりかす!』」母にも、姉にも、よく言われましたが、亡くなった姉さんは、別にして、すぐ上の姉よりは、他人に優しく、振舞って来たつもりです。でもそれは、「自分が、同じ事をして貰いたい!」からなのです。放置されて、親の愛が、貰えなかったので!

 ノルウエーは行った事が、ないけれど、『ムーミン』フアンだったので、フィンランドには、行きました。スナフキンの格好をして!個人的にはスナフキンは嫌いで、スノークの方が、好きですが。ちなみに身体が、大きいので、モランと呼ばれた時期が、ありました。モランも女の子なんですよ!ムーミンは詳しくありませんか?

投稿: 鵺娘 | 2006年5月16日 (火) 10時16分

>鵺娘さん
ムーミンはあまり詳しくないです…。
一応、TVでは見ていたんですがね~。
スナフキンやムーミンなど、主要な
登場人物(?人物じゃないですね)は
覚えているのですが。
もう一度見れば、思い出すかも。
あ、テーマソングも覚えてます!
フィンランドですか…。良いですね。
寒そうだけれど、行ってみたい国では
ありますよね。
寒い国は寒い時期に行くのが価値が
あるのかな?

投稿: リーヴル | 2006年5月17日 (水) 09時39分

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