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2006年5月31日 (水)

…マニア?20

グリム童話に関しては、初版の訳等、いろいろ読みました。

そういうものを読んでいると、一般に出回っているグリム童話は随分手直しされているんだ~と考えさせられます。

確かに、手直しする前のグリム童話は、子供向けではないですね。でも、いつか、子供に読んで欲しいものではあります。私も大人になってから、そういう本を読むようになりましたし。

今回は、「初版以前 グリム・メルヘン集」を見つけました。

初版以前!?

そうなんです。グリム兄弟の死後、19世紀末にエーレンベルクという修道院で発見された「エーレンベルク稿」と呼ばれるものを翻訳した本なのです。

これを元に、グリム童話は出来上がっていったようです。

この本は、本当に「そのまま」です。なにもされていない状態です(笑)。

口伝えのお話がそのままの形で掲載されていますし、古い本から写し取られたものもあるそうです。未完成のお話もあります。手直しされていないので、前後関係が意味不明なものもありますし(笑)。

でも、なかなか興味深いものでしたよ。後に出てきたグリム童話に掲載されていないお話もありますし。

文章は荒削り。手を加えられていないので、物語としては落ち度がたくさんありますが、ドイツの民衆に伝えられてきたいわゆる古いメルヘンを楽しむには良い本だと思います。

改めて思ったのですが、似たようなお話は、どこの国にもあるものだと…。日本の「さるかに合戦」を思わせるお話もありますしね。

遠く離れた国でも、何か繋がりがあるーそう感じました。

グリムの初版や一般に出回っているグリム童話と比べながら読んでみるのも面白かったです。「あ~。いろんなものが、後で付け加えられたんだな~」なんて。

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2006年5月30日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!107

自然破壊、環境破壊がかなり問題になっています。

いろいろありますが…動物たちが人間のせいで住む場所を追われたり、絶滅したりするのは、とても悲しい事です…。

実際にあった事件を元に書かれた「風になったヤギ」も、深く考えさせられる絵本でした。

東京都心から南へ300キロ離れた八丈島。そこから7キロほどの場所に八丈小島という小さな島があるそうです。

この絵本は、その島をモデルに書かれた、ヤギたちのお話です。

島は、無人島となってしまうのですが、その住民が残したヤギが異常繁殖、草木を食い荒らし(本当にヤギのせい?という声もあったそうです)、がけ崩れが起こったせいで海が汚染されてしまいます。ヤギは500頭にもなっていたとか…。

いろんな議論が交わされ、結果としてヤギを捕獲し、飼育してくれる人を探すこととなります。捕獲されたヤギたちは、飼育場で飼われ、元気に暮らしているそうです。

ヤギたちが殺されたわけではないのですが、住む場所を追われ、ヤギの家族は離れ離れになってしまうのです。

これが、果たして、ヤギたちにとって幸せであったかどうかー。こういうヤギの視点でこのお話は進んでいきます。

主人公は、幼い頃人間に飼われていた長老ヤギのタメトモ(!!歴史好きな方はピンとくるでしょう 笑)。そして、友達のヤギにヨシツネ(!)がいます。

島の事、ヤギの家族の事を考えつつ、ヤギたちだけで暮らしています。タメトモは、毎朝、海が見える岩の上で、こう祈ります。

「きょうも、一日、なかまが無事にすごせますように…。」

でも、無人島になった島も、心無い人間のせいでヤギは危険な目に会うことが増え、人間に飼われていたタメトモも次第に人間を憎むようになっていきます。

そして、ヤギたちに最大の危機が訪れます。家族を守るために、タメトモは行動を起こすのですが…。

人間のとった選択は、ヤギのため、環境のためだったのでしょう。

でも、本当にこれで良かったのか…。家族と引き裂かれたヤギは、どう思っていたのか…。

正直、悩んでしまいました…。

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2006年5月29日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!106

私の子供は、動物、昆虫、魚、ざりがになど、生き物が大好きです(植物も)。

現在家で飼っているのは、ざりがに(子供も産まれていますので、もう数えられません 笑)、めだか(ざりがにと同じ。この間、また、卵を産みました)、かぶとむしの幼虫(確か、6匹くらい)、どじょうが1匹…。

どれも、娘の好み(!)で頂いてきたり、捕まえてきたりしたものばかりです。

「女の子なのに…」なんて声も聞こえてきそうですが、私は別に構わないと思っています。この私の娘、野菜に蝶の幼虫が付いていたときは、蝶になるまで育てていました(笑)。

なので、動物園、水族館も大好きな子です。当然、「○○図鑑」なんて本も大好きです(笑)。

どうぶつえん」という本を持っていますが、これは、題名の通り、動物園によくいる動物に焦点を絞った図鑑です。

動物園によくいる動物は、どういう世話をされているのか、どんな習性を持ち、何をどうやって食べるのかーなどなど。

動物園の動物を、より、身近に感じられるように構成されています。

もちろん、「この動物の仲間には、こんなものもいる」といった、従来の図鑑と同じようなページもありますので、結構楽しめますよ。

いろんな種類の動物の絵がたくさん出ている図鑑も楽しいですし、大好きなのですが、子供が動物園で見て、身近に感じられる動物について詳しく書かれている本も子供は楽しめるようです。

ちなみに、動物園で「こんな事をしてはいけません」なんて記事も載っています(笑)。確かに、動物園、水族館では、マナーを守らないといけませんからね。

生き物が好き、大切に!という気持ちは、これからも持ち続けて欲しいものです。それに、最近は、私の娘のようなタイプの女の子、少なくないようですよ(笑)。

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2006年5月26日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!105

本日は子供向けの絵本ですが…。大人が読むべきじゃないかと思った絵本です。

第二次世界大戦の最中のナチスによる、ユダヤ人虐殺。これは、決して忘れてはならない悲劇です。

この悲劇に関する本は、私もいくつか読みましたが、今回初めて、この悲劇を扱った絵本に出会いました。

エリカ 奇跡のいのち」です。

この絵本には、強制収容所の具体的な様子は書かれていません。この物語の主人公であるエリカという女性も、ナチスから直接虐待を受けたわけではありません。

なぜなら、エリカは強制収容所に入れられる前に、信じられない方法で難を逃れたのです…。

強制収容所に入れられたら、待っているのは死。これを理解したエリカの母親は、危険と知りながらも、エリカを強制収容所に入れないで済む方法をとりました。

例え確立が低くても、強制収容所に入れられるよりは、生きる望みがあるかもしれない。そう考えたのでしょう。この母親の気持ちを考えると堪らないです。

…結果としてエリカは助かり、無事に成長します。でも、大人なり、事実が見えてきたエリカはどんな気持ちだったか…。

助かったとは言え、エリカはこの悲劇の紛れも無い犠牲者です。こういった事件があったから、エリカは自分の両親の顔を覚えていないし、両親の事も何も知らない。自分の名前、自分の誕生日すら分からない…。

本来なら、親の愛情を受けて、幸せに暮らしていたはずなのに…。

私は、過去に起こった、戦争による悲劇は子供にきちんと伝えるべきだと思っています。

まだ、きちんと理解できないかもしれない。でも、「こういう悲劇があった、こういう悲劇を繰り返してはならないー」、頭の片隅にでも良いから留めておいて欲しいのです。

落ち着いた雰囲気の、丁寧に書かれた精密な絵もとても良いです。この絵の中に、犠牲になった人々の悲しみを感じます。

私の子供は、理解してくれたかな?

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2006年5月25日 (木)

…マニア?19

G・ガルシア・マルケスの本は、以前、このブログで紹介した「百年の孤独」を読んでから、好きになりました。まだ、さほど多くは読んでいませんが…。

ラテン・アメリカ文学は、私にとってはまだまだ未知の分野です。もっと読みたいと思っています。

G・ガルシア・マルケスの短編集、「エレンディラ」も読んだことがあるのですが…何と言えば良いのでしょう。幻想的?悪夢?どこまでが現実?一言では表現できない本です。

この本は、「大人のための残酷な童話」として書かれたと言われています。

短編が6つ、中篇が1つ収められています。本の題名、「エレンディラ」は、中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」からとったそうです。

どれも奇妙で、どれも忘れがたいお話ばかりなのですが(確かに、どれも「残酷」という言葉が似合います)、やはり、強烈で、いろいろ考えさせられたのは、「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」です。

両親がいなくて、祖母に育てられ、今は祖母に仕えている(この言葉がピッタリです!)14歳の少女、エレンディラ。

祖母のいいなりで、どこか無気力で夢を持たないようにみえる少女が、ある夜起きた火事によって、悲惨な運命を辿る事になるのです。

自分の子供(このお話では孫ですが)を食いものにする親、というのは、いつの時代も存在しているようですが、初めはそんな運命になってしまったエレンディラが哀れです。

でも、話が進むにつれて、エレンディラの中に、何か得体の知れないものが成長していきます。そして、祖母の恐ろしい過去も語られ、最後にはー。

他の短編も強烈で、奇想天外。特に「奇跡の行商人、善人のブラカマン」と「大きな翼のある、ひどく年取った男」が、印象的でした。人間の欲望と醜さが見事に描写されています。

異様な読後感が漂う本ですが、忘れがたいです…。

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2006年5月24日 (水)

久しぶりに… 3

実は私、「化石」とか「生物の進化」、「○○億年前の地球の気候」なんて話が大好きです(笑)。

なので、そういった関連の本を見つけると、ついつい読みたくなってしまうのです。で、誘惑に負けて、購入してしまうのです。周りは、「中毒に近い」などど、言っております(笑)。

ま、今は子持ち、家庭持ちなので、独身の頃のように手当たりしだいではありません。時間もありませんし…。

でも、「眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く」は、どうしても誘惑に勝てませんでした…。発売前から予約していました(爆)。

最近、TVなんかでも話題になっている「カンブリア紀」。この時期に、地球上の生物は、爆発的な、驚くべき進化を遂げた、と言います。これが、およそ、5億4300万年前。

この爆発的進化には謎が多く、あのダーウィンを悩ませたそうです。

この「カンブリア紀」大進化の謎を握る鍵が「生命最初の眼」だと言うのです!

私は、この本の題名にもの凄く惹かれました。私の記憶だと、地球上の生物には、初めは眼はついていなかったはず…。一体、眼が、いつ出てきたのか…。

著者のアンドリュー・パーカーは、様々な研究結果を元に、自分の展開する「光スイッチ説」を分かりやすく説明しています。

「眼」が誕生し、「見える」ようになった事で、生物の進化はどう変化していったのか…。

この「カンブリア紀」やそれ以前に生息していた生物を分かりやすく説明するために、現代の生物を例に挙げ、比較している箇所がいくつもあります。おかげで、見たことも無い、「大昔の生物」をうまく想像できます(実際に、挿絵がある生物もありますが)。

私の場合、光のほとんど届かない場所で生息する、眼の見えない生物たちの進化について語られている箇所にとても惹かれました。思わず、「なるほど」(笑)。

こういった本は理屈っぽくて難しいと思われるかもしれませんが、この本は違います。専門知識の無い、一般の人に読ませるために書かれた本なので、分かりやすく、噛み砕いた言葉をうまく使っています。

著者は、核心である「光スイッチ説」の場面まで、読者を飽きさせません。化石となった時代を見事に、そして色鮮やかに再現しています!!

私は最後までワクワクしました♪

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2006年5月22日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!104

絵本の伝記、というのも、最近は増えているようです。

こういう絵本から、伝記に親しむほうが良いのかもしれませんね。ちなみに、私は、子供の頃は、こういう絵本の伝記をあまり読んでいません…。

海時計職人ジョン・ハリソン―船旅を変えたひとりの男の物語」を最近読みました。

私は、この絵本で「ジョン・ハリソン」という人を初めて知りました。

題名から想像がつくように、「航海に必要な時計」を作ったジョンのお話です。

古くから、緯度については、太陽の位置や星の位置で判断することが可能だったようですが、経度については、全く分からずに航海していたそうです。

それも比較的最近まで、18世紀にジョン・ハリソンが作り上げた時計が出現するまで、そんな危険な航海をしていたと言うのです。

子供の頃から、「この機械はどんな仕組みで動くのか。これを動かすにはどうすれば良いのか。」ジョンは、いつも機械の事ばかり考えていたようです。

そんなジョンが、様々な苦労と年月を重ね、誤差の少ない、経度を正確に知ることが出来る時計を作ったのですが、私が感嘆したのは、この時計の発明と、彼のゆるぎない信念です。

何年、何十年掛かろうと、決してあきらめない。新しい時計が出来上がっても、その段階から、既に、「もっと改良された良いものを」と考え、思考を停止させることが無いー。

古い固定観念を持つ人々に邪魔をされたり、理解してもらえなかったりしますが、最後には、ジョンの時計と生き様が理解されるのです。

当時の固定観念を打ち破る、素晴らしい時計を発明したのも驚くべきことですが、何より、ジョンの考え方、生き方に強い共感を覚えました。

子供が親しめる絵本ではありますが、大人が読んでも十分楽しめます。とても分かりやすいですね。

西洋の童話を思わせるような絵も素敵です。この本の巻末に、ジョンが作り上げた時計のその後についても記されています。

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2006年5月19日 (金)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!103

私は短編集が好きです。もちろん、短編じゃなくても好きですが(笑)。

短いお話がいくつも入っている本は、子供も好きなんでしょうね。いろんなお話が読めますし、小さい子は飽きませんし(笑)。

本があまり好きではない、すぐに飽きてしまう、なんてお子さんは、長いお話を読んであげるより、短いお話をたくさん読んであげる、という事から始めてみるのも良いかもしれませんね。

私の子供も、初めは、「本が大好き!!」なんて子ではなかったので、この方法をとりました。そのおかげかどうかは分かりませんが、「本の虫」になりつつあります(笑)。

「本ばっかり読んでいる、母親の真似をしてるんだよ!!」なんて、主人は言いますが(笑)、悪いことではないでしょう。

子供が好む、夢のあるかわいらしいお話を集めた、短編集の「カンガルーのくびかざり」。

定番の昔話や童話と違い、身近に起こりそうな事が題材となっています。

魔法使いや鬼、妖精や山姥なんかは出てきませんが、少し夢を無くし始めた(!?)小学校低学年の子供なら、こんな事考えてるかも!なんて思わせる楽しい本です。

動物園で見ていたカンガルーの親子とお話できたり(夢の中??)、庭の穴に落ちてしまってこわ~い目にあったり(笑)。こねこやきつねの視点で書かれたお話なんかもあります。

私も、その頃はそういった、何気ない日常の出来事から空想を大きく膨らませたりしたものです(笑)。

確かに夢は無くし始めた年頃だったのかもしれませんが(笑)。

そんな事、起こりっこない、でも、「本当に起こったらいいな~」とか、「こんな目に会うのはこわ~い!!」なんて(笑)。

小学校の低学年くらいならまだまだこんなところ、ありますよね。

そんな自分を、そして子供を見つめながら読める、何だか懐かしい本でした。

この本の作者が富山県の方なので、富山弁で書かれたお話も2話あります。方言で書かれたお話というのも、何だか和みます♪私は大好きですよ。

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2006年5月17日 (水)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!102

アメリカの火星探査機に「ソジャーナ」と名づけられたものがあります。

実はこの「ソジャーナ」という名前、日本ではあまり知られていませんが、アメリカで奴隷解放運動に身を捧げた、黒人女性にちなんだものなのです。

私も「とどまることなく―奴隷解放につくした黒人女性ソジャーナ・トゥルース」という絵本に出会うまでは、知りませんでした。

「ソジャーナ」というのは、「たえず先へ進む人」という意味だそうです。

ソジャーナの本名はイザベラ。黒人奴隷の子として生まれ、9歳で初めて奴隷の競売にかけられ、想像もつかないような壮絶な生活を送ります。

むちで血が出るまで打たれる、雇い主の都合で売られる、結婚相手まで勝手に決められ、愛する子供たちまでも雇い主の都合で売られてしまう…。

後に自由の身となった彼女は、奴隷解放運動に身を捧げるわけですが、この絵本では、彼女が「ソジャーナ・トゥルース」と名乗り、新たな生活を始めた頃までを取り上げています。

アメリカの黒人奴隷解放ー。これに関する本は本当にたくさんあります。私もいくつか読みました。

確かに法律は変わり、奴隷制度というものはなくなりました。

でも、だからと言って、こんな酷い時代のことを忘れてしまっても良いのでしょうか?知らなかった世代に教える必要は無いのでしょうか?こういった事実が書かれた本を世の中から消し去っても良いのでしょうか?

私はそうは思いません。戒め、教訓として正面から見つめ、二度とこんな事が起こらないように次の世代に伝えるべきなのです。少なくとも、私は自分の子供にはそうしています。

ソジャーナは解放運動を抑圧しようとする力を正面から受け止め、逃げようとせず、毅然とした態度で戦ったのです。こういう方々の思いも伝えるべきです。

奴隷制度がなくなっても、差別や苛めは依然として世の中に残っています。

こういう、不条理で許しがたい事をしてはならないー子供にもきちんと教えていきたいですし、そうすべきです。

こういった酷い制度があった事、それをなくすために戦った人がいることを子供に教えるには良い本ですが、私はむしろ、大人が読み、考えるべき本ではないかと思います。

絵も色彩豊かで力強く、ソジャーナの強い思いが伝わってくるようです…。

ソジャーナの自伝もあるそうなので、いずれ探して読んでみたいものです。

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2006年5月16日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!101

いろんな国の昔話を探して読むのが好きな私ですが、今回は「ノルウェーの昔話」をー。

いろんな国の昔話を集めた本で、ノルウェーのお話を読んだことはありますが、ノルウェーに限定した昔話の本は、実はこれが初めてです。

かなりのボリュームがありますよ。34話、収められています。

どこかで読んだような、よく似たお話というのは、どこの国にもあるものですが、ノルウェーのお話にもそういったものがいくつかありました。

ただ、こういったお話って似てはいるけれど、細部にその国ごとに違いがあって、それを見つけるのも楽しいものです。

このノルウェーの昔話には「灰つつき(灰の若者とか灰小僧とも。原語ではアスケラッドというそうです。)」という名前の若者がよく出てきます。

これは、特定の人を指すのではなく、いわゆる呼び名やあだ名といったようなものだそうです。このあだ名で呼ばれる若者は、たいてい兄弟の末っ子で、役立たずとばかにされているのですが、ここ!という時に、驚くような知恵を見せ、素晴らしい働きをするのです。

なので、この「灰つつき」、ノルウェー人のお気に入りの主人公だそうです。

こういう展開のお話と言うのは、どこの国でも人気があるものですね。私も好きです(笑)。

ノルウェーというと、フィヨルド(氷河が抉り取ったけわしい入り江)や冬が長く、寒くて厳しい自然環境というのを一番にイメージしますが、昔話の中にも、その風土が感じられます。

北欧神話も大好きですが、この昔話に出てくる様々なトロル(魔物や妖怪、魔女も指すようです)の中に、そのヴァイキングの荒ぶる神々を感じました。

ちなみに、私のお気に入りのお話は、「体に心臓がない大男」(ここにも、灰つつきが出てきます 笑)と「お屋敷の七人目の父さん」です。

かなり厚い本ですが、漢字には振り仮名がふってあるので、小学校低学年のお子さんでも読めますよ。

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2006年5月15日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!100

大人というのは、自分の子供に、自分の考えや物の見方を押し付けてしまうことがあります。

小さな子供には、そんな事をしないほうが良い、と言いますよね。私もなるべく、自分の見方、考え方を押し付けないようにしてきたつもりですが…本当のところはどうでしょう(笑)。

ダニエルのふしぎな絵」の主人公の女の子、ダニエルは、周囲が驚くような個性的な絵を描いていました。

それは、ダニエルの心に浮かぶ、空想の世界。現実には決して存在しない生き物や風景です。

「現実に存在するもの」を写す仕事をしている写真家のお父さんには、全く理解できなかった様子。でも、ダニエルの事をとてもかわいがっています。

現実離れした絵を描く娘を心配する父親。自分の絵を父親に認めて欲しい娘。でも、ある事件をきっかけに、この親子の価値観が近づくのですー。

価値観が大きく違う親子ですが、心の底ではしっかり繋がっているのだと思います。だからこそ、いつも相手の存在が心の中にあるのでしょう。

この絵本の著者の父親は写真家。そして、著者は、子供の頃から絵本作家を目指していたそうです。著者の自伝的な絵本と言えるでしょう。

ダニエルが空想で描いた絵が美しく表現されている、この絵本。小さな頃は、誰でもこんな空想の世界が自分のすぐそばにあったはずです。

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2006年5月11日 (木)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!99

昔大好きだった、懐かしい本を子供が読んでいました。

大きい1年生と小さな2年生」です。30年以上前からある本なので、読まれた方も多いでしょう。

私も小学生の頃に読んだのですが、私の場合、あまり大きくなかったので、「小さな2年生」のあきよの立場でした(笑)。

それに、性格も多少似ていたでしょうね。きついと言うか、負けず嫌いと言うか…。弱い子に頼られるとほっておけませんでしたし。ま、あそこまで喧嘩っ早くはなかったのですが…。

小さいけれどしっかり者のあきよと対照的なのが、3年生と間違われるくらいからだの大きなまさや。気が弱くて、ついつい人を頼りにしてしまいます。

近所だった二人は、一緒に登下校するようになります。見た目は逆でも、あきよはやっぱり、「1歳上のお姉さん」。まさやを励まし、かばってくれます。

そんなまさやも、あきよと接することでいろんな事を考え、少しずつ変わっていきます。

題名からも分かるとおり、このあきよとまさやがお話の中心なのですが、あきよの友達のまり子の存在がおもしろいです。

あきよはしっかり者ですが、すぐに人と喧嘩してしまうという欠点があります。でも、そんなあきよをうまくコントロールしている(??)のが、このまり子。

「けんかしちゃ、いやよ。」とノンビリした調子で言い、あきよの戦意(?)を喪失させてしまいます(笑)。実は、私の子供はこのタイプ。人とほとんど喧嘩しませんし、「キレル」という事もありません。良いんだか悪いんだか…。

あきよタイプの私としては、こういうおっとりタイプは逆に心配です。

なので、あきよの過激な言動は理解できない様子。逆な気の弱いまさやも「どうしてだろうね?」。この本は、私の子には向かなかった!?

話がそれましたが、この本の最大のテーマは、「まさやの成長」です。気の弱いまさやが、何をきっかけに変わっていくのか、そして、どんな行動を取るのかー。

大人も結構、感動します。久しぶりに読んで良かったです。

ずれた発言をする私の子供ですが、最後は感動していたようです(笑)。やっぱり、読ませて良かった!

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2006年5月 9日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!98

絵本の絵というのは、本当にいろんなパターンがあります。

子供向けにかわいらしく描いてあるもの、細部まで丁寧に描いているもの、色彩が鮮やかで思わず目を奪われるようなもの…。

フランスのファーブル愛好家の間で、「プチ・ファーブル」と親しまれている細密画家の熊田 千佳慕さん。熊田さんが絵を描いた「ファーブル昆虫記」は有名です。

熊田さんは昆虫や植物に本当に愛情を注ぎ、細かく観察していたからこそ、こういう素晴らしい絵が描けたようです。

熊田さんは幼稚園児の頃、クマバチのビロードのような背中にどうしても触れたくて、何度もクマバチに飛びついていったそうですから(笑)。

この方の絵本は本当にきれいですよ。私は、「全部集めたい!!」なんて思っています(笑)。

そんな熊田さんの絵本の中でも、私は特に「みつばちマーヤの冒険」がお気に入りです!!熊田さんは、この絵本を5年もかけて完成させたそうです。

はっきり言って、見とれてしまいます!ミツバチに触れてみたくなります!!

昆虫の一匹一匹が細かく丁寧に描かれていて、今にも動き出しそうです。花や葉、木も本当に細かく、美しく描かれています。

この絵に夢中になった私の子供は、読んだ後に模写していました(笑)。

子供はもちろん、大人が夢中になってしまうような美しい絵本です。

絵の話ばかりに熱中してしまいましたが(笑)、あの名作ですから、お話の面白さは言うまでもありません。

私の中では、1、2位を争うほどの素晴らしい絵本です。

この絵本の最後の熊田さんの略歴のページに、熊田さんのこういう言葉が書かれています。

「自然は美しいから美しいのではなく、愛するからこそ美しい」

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2006年5月 8日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!97

しばらく間が空いてしまい、申し訳ありません…。

連休中、家族と過ごしていた、という事もありますが、仕事に追われていた日もありました(笑)。

連休中に子供と読んだ本がいくつかありますので、その話を…。

このブログに来てくださる方に紹介して頂いた本で、ずっと気になっていた「あなたをずっとずっとあいしてる」を子供と読みました。

この本、泣けます…。

優しいマイアサウラのお母さんが林の中で卵を拾い、自分の卵と一緒に孵します。ところが、その卵から生まれてきたのは、凶暴と言われるティラノサウルスだったのです。

思い悩むお母さん。でも、自分の子供として大切に育てます。このティラノサウルスは、自分をマイアサウラだと思い込んでいます。一緒に生まれた弟(当然マイアサウラの子供です)ともとても仲良し。

でも、このお母さんと弟を喜ばせるために赤い実を探しにでかけたティラノサウルスは、林の中で、自分の正体を知ってしまう出来事と遭遇するのですー。

血が繋がっていなくても、姿かたちは違っても、自分の子供として深い愛情を注ぐマイアサウラのお母さん。

ティラノサウルスであっても、優しいお母さんに育てられ、マイアサウラ以上に強く優しく成長していくティラノサウルス。

子供へ愛情を注ぐことができず、悲惨な事件を起こしてしまう親や、親の愛情を感じられず、親から離れてしまう子供たちが増える今の世の中。本当に胸に沁みるお話でした。

このお話に登場する恐竜たちの心にも共感しました。どの恐竜からも相手を思う優しさを感じるのです。

このティラノサウルスが最後に取った行動には、本当に泣けます…。

また、この本は「姿かたちで相手を判断してはいけない!」とも教えています。これもとても大切なことではないでしょうか。子供にも、こういう気持ちを持つようになって欲しいものです。

私は子持ちなので、母親の方に感情移入してしまいました…。

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2006年5月 2日 (火)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!96

最近気がついたのですが…。

私の子供、「○○シリーズ」といった本が好きなようです。

例えば、ある主人公が設定されていて、その主人公にまつわるお話が何冊も出ているというものです。先日ブログに書いた「かぎばあさんシリーズ」なんかがそうですね。お気に入りのようです。

他に私の子供が好きなシリーズは「きつねのこ」です。

表紙にきつねの子が描かれています。

このシリーズは絵が柔らかく、優しい色使い。小学校低学年の女の子が特に好むようですね。分からないではありません(笑)。

で、このシリーズの「つりばしゆらゆら」を初めて読みました(私も 笑)。

いつもの一緒に遊んでいる仲良しのきつねとくまとうさぎの子。ある日、細くてゆらゆらゆれるつり橋の前に来ます。

みんな子供だから、ドキドキ、ビクビク。当然、誰も渡った事がありません。そこへ、つり橋の向こうから、いのししのおじさんがやってきて、つり橋の向こうのきつねの子の話をしてくれるのです…。

見たことが無い場所。会った事が無い、自分と同じくらいの子供の話。

好奇心に駆られたきつねの子はつり橋へ通うようになり、少しずつ、つり橋を前に進んでいくようになるのですー。さて、きつねの子は、無事渡れるようになるのでしょうか?

小さな子供の心の中と、行動がそのまま書かれているようで、とてもかわいらしいです。

こわい、でも、行ってみたい、まだ会った事の無い、きつねの子に会ってみたい…。何だかドキドキします(笑)。

結末はここでは書けませんが、このお話の続きとなる本がありますよ!

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2006年5月 1日 (月)

子供を本好きにするには大人が楽しむ!95

定番の童話、というのは、「どれを選べばいいの?」なんて悩むことが多いです。

「絵で選んでみる」という事が多い私ですが、これも新鮮で楽しいですよ。子供向けの絵本ですが、大人の方が楽しめたりしますし(笑)。

「ながぐつをはいたねこ」も定番中の定番。私もいくつか持っていますが、絵に惹かれて購入したのが、「ガルドンのながぐつをはいたねこ」です。

定番の童話を、ポール・ガルドンがより楽しく作り変え(大筋はもちろん同じですよ 笑)、鮮やかで見ているだけで楽しくなる絵を描いています。

私は、まず、絵を楽しみました(笑)。

ネコの表情も豊かですし、最後の魔法使いとの対決の絵も迫力満点です。あまり、日本で見かけないタイプの絵ではないでしょうか(私だけがそう思っている?)。

この方の絵本は、他にもいくつかあります。どれも絵に惹きつけられ、思わず手にとってしまいます。

同じ童話でも、いろんな絵本が存在するーこういう楽しみ方も大好きです。

子供が絵本より、字ばかりの本を好むようになっても(笑)、私の楽しみにこういう絵本を手に入れていきたい、なんて思っています。

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