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2006年3月16日 (木)

…マニア?16

私がいつも紹介している本とは少々毛色が違いますが、かなり印象の強い本の事を思い出したので、書いてみたいと思います。

心理学、という分野には興味があります(全くの素人ですが)。いくつかこの分野の本を読んだことがありますが、正直、理解できなかったものもあります。

そんな私が、自分を、そして周囲を見直してしまった本が、「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」。

作者の言う、「邪悪な人たち」は、自分を正当化するために巧妙なうそをつくそうです。彼らの核にあるのは、過度のナルシシズム。そして、こういう人々は、自分の周囲に普通の存在するそうです。

あ、そう言えば…。なるほど…。

ただ、私は、こういう人たちが病(?)であるとは、思いませんでした。

もちろん、普通だとは思っていませんでしたが…。

作者は、自分が出会った「邪悪な人たち」の例を挙げ、詳しく解説しています。

そういった例から周囲を見直すと、「こういう病だから、こういう犯罪を犯したのではないか?こういう言動をとったのではないか?」私なりにそう考えられるケースはいろいろありました。

この考えから、こういう「邪悪な人たち」が周囲に全くいない、なんて環境はありえない気がします。

だから、「邪悪な人々と関わらずに済むか?」と聞かれると、私は「できない。」と答えるでしょう。

この本を手に入れたのはおよそ10年前。何度も読み直していますが、未だに、こういう人たちとどうやって接したら良いのか、という答えが私自身の中には見つかっていません。

ただ、私の大切な人たちが、こういう「邪悪な人々」の被害に逢わないよう、願うばかりです。

でも、周囲を批判するばかりではいけないような気がします。

自分を正当化するために、スケープゴートを作り上げていないか?邪悪な部分が自分に無いと言いきれるのか?自分自身を見直す必要があるのではないかと思います。

少々、重い話題になってしまいましたが、こういう本を読むことも、大切ではないでしょうか?自分の大切な人たちを傷つけないためにもー。

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コメント

君の持つ  純な心は  好きなれど
かくまで汚る  世の有様や

この本を嘗ていた会社の上司に贈った事があります。その人は本当に「平気で嘘をつける」人でした。その人の仇名はコルサコフS根。
もう一句。

恋人と 別れを惜しむ 似たるかな
読み終えたくなき  本もあるらん

ページを繰る手がもどかしい程、早く結末が知りたい本があるのと同時に読み終えてしまうのがもったいない程、素晴らしい本もありませんか?

投稿: 鵺娘 | 2006年3月16日 (木) 11時11分

>鵺娘さん
「平気で嘘をつける」人、いますね。私に身近にもいました。
その人とは、もう二度と関わりたくないものです…。

>ページを繰る手がもどかしい程、早く結末が知りたい本が
あるのと同時に読み終えてしまうのがもったいない程、素晴ら
しい本もありませんか?

この気持ち、よく分かります!!
私もよくありますよ。

投稿: リーヴル | 2006年3月20日 (月) 09時22分

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