…マニア?12
…先日、懐かしさのあまり、ついつい衝動買いしてしまった本があります。
江戸川乱歩は、小学生の頃から読んでいます。推理小説好きな母の薦めで(笑)。
そういえば、母は図書館から子供向けの江戸川乱歩をよく借りてきてくれたものです。私が「本の虫」とか言われるようになったのは、間違いなく母のおかげです(爆)。
私が衝動買いしたのは「江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」。
「孤島の鬼」は、学生時代に友人から借りて、初めて読みました。もう20年以上前の話になるのですが、ぞっとするストーリーが頭から離れず、今に至っています。
本屋さんでたまたま見つけ、「あ!!」と衝動買い。そして、家に帰って一気に読んでしまいました。
やっぱり、ぞっとしました…。江戸川乱歩の小説で何が一番好きか?と聞かれると、「孤島の鬼」と答えますね。他にも好きなものはあるのですが(笑)。
とにかく、その発想が怖かった!登場人物のほとんどは、何かしら異常な部分があります。主人公の青年は比較的、普通の人だと思うのですが…。でも、女性にはちょっとだらしないかな?
全体的にどろどろとして猟奇的。殺人を犯す際の犯人の発想に言い知れぬ不気味さを感じます。同性愛も描かれていますが、これは、なぜか「純愛」を感じさせます。
推理小説なので、これ以上詳しく書けないのですが、こういう発想ができる乱歩というのは、やはり凄い!の一言です。
この本には「猟奇の果て」も入っていますが、こちらは、私はあまり好きではありません。
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コメント
主人公が本当に好きだったのは諸戸道雄だったのではないでしょうか?そこで気が付きました。この作品は「こころ」のパロデイではないか?私は「こころ」をKの視点で書いた事があります。(そういえば「押絵と旅する男」とトルストイ「クロイツエル・ソナタ」の冒頭は似てませんか?)「孤島の鬼」で私が驚いたのはあれだけの情報からあれだけの文章を書ける秀ちゃんの頭の良さです。しかし吉ちゃんの気持ちも分かる気がします。乱歩の作品を語りだしたらキリがありませんが、好きな作品は「芋虫」「虫」「何者」・・・私的には「魔術師」では文代<妙子「地獄の道化師」では妹<姉です。
投稿: 鵺娘 | 2006年3月 7日 (火) 10時13分
>鵺娘さん
なるほど。確かに、この作品は「こころ」のパロディかも
しれないですね。納得です。私はなぜかKに肩入れして
いました…。
「孤島の鬼」の秀ちゃんは凄いです!でも、逆に不気味さも
感じてしまいました。
後は、「魔術師」も好きです。あ、「地獄の道化師」も。
後は「石榴」と「鬼」かな(どちらもグロですよね 笑)。
次の記事は「魔術師」にしようかな…
乱歩が好きな人がいて嬉しいです!
投稿: リーヴル | 2006年3月 8日 (水) 09時01分