子供を本好きにするには大人が楽しむ!68
いろんな国の昔話を読んでいますが、意外に読んでいないのが、同じアジア圏の昔話。
お隣の中国や韓国のお話もそうですね。子供の頃に読んだものを探してみても、なかなか見つからない…。発行されている種類が少ないような気がします。
こういった国々の本を、もっと出して欲しいものですね。ヨーロッパや日本の昔話はかなりの数が出版されているのですから…。
だから、偶然、「花仙人―中国の昔話」を見つけたときは、嬉しかったです!
子供の頃に絵本で読んだわけではなく、「中国・インドの昔話」という本で読んだお話のひとつです(この本自体は、もう発行されていないようです)。
花が大好きな秋先というおじいさん。そんなおじいさんの庭には一年中美しい花が咲き乱れています。花のように心が美しいおじいさんです。
そんなおじいさんの庭に目をつけた悪者が、花を折り、庭を荒らします。嘆き悲しんでいるおじいさんの目の前に、美しい娘が現れてー。
他人が持っている、清らかなもの、美しいもの、正しいものを妬み、傷つけたがる、心の拗けた人間。
今も昔も、そして、どの国にもあることです。
でも、最後には「正しいものが勝つ。」
私はそう信じたいですし、子供にもそう教えています。
人間の優しさ、そして、逆に妬みという最も醜い部分も書かれている本です。
それにしても、絵が美しい!!こんな庭、私も欲しいです(笑)。
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コメント
手折(たお)らるる 畏(おそ)れ日陰に 身を隠す
花の可憐さ 我は見つけり
by 鵺
ところでこの歌を知っていますか↓ 私には花が少女に思えて仕方ないのです。
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/hanato_ojisan.htm
投稿: 鵺娘 | 2006年2月20日 (月) 16時23分
>鵺娘さん
ごめんなさい、知らないです…。
この歌が出た頃、私はまだ幼児でした…。
でも、そうですね。確かに花は少女でしょうね。
ちょっと切ないメロディーですし…。
この本の記事を書いている時、鵺娘さんの事を考えました。
心がきれいで、愛するものを大事にする優しい人なのに、
心の拗けた人間の妬みで踏みにじられる…。
こんな不条理が現実に多々あるのが、悲しいです。
投稿: リーヴル | 2006年2月21日 (火) 09時01分