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2006年1月16日 (月)

いつか子供に読ませたい!44

年末・年始に読んだ本の中から、もうひとつー。

この時期に読んだのは、自分の本棚にあった本ばかりです。「何となく懐かしくてー。」そう思い、いろいろ読みました。

ルナールの「にんじん」も読みました。

子供の頃に読むのと、親になってから読むのとでは、本当に感じ方が違う本ですね。

子供の頃は、やっぱり、「にんじん」と呼ばれる少年の肩を持っていました。「何て意地悪な母親なんだろう!にんじんの事、本当に嫌いなんじゃないの?」なんて…。

母親の行為が、「ただのいじめ」にしか見えなかったのです。

「にんじん」の兄や姉、そして父親も見て見ぬふり。場合によっては加担している…。そう感じていました。

だから、「にんじん」の残酷な行為も、あまり酷い事だとは思わなかったのです…。

でも、今回は違いましたね。

この「にんじん」の母親は、本当は、この子を憎んでいるわけでも、嫌っているわけでもない。愛情表現が下手で、凝り固まった考え方(そうなってしまったんでしょうが)で、やはり不器用な「にんじん」には通じないのだとー。

そして、母親も同じように、「にんじん」の愛情表現には全く気がつきません。

「私は、この子に憎まれているのかしら?」。母親は、そう思っているのでしょう。

そして、子供の頃には見えてこなかった、「にんじん」の子供特有のずるさや残酷さが、かなり目に付きました。

でも、この「にんじん」にも、大人になる過程に誰もが経験する「反抗期」のようなものが出てきて、成長する様子が見られます。

今も昔も共通するようなお話。

描写は結構残酷で、現実的。でも、簡潔で読みやすい文章ですね。

この本のマイナス部分のみを捉えるか、プラスに捉えるかー。その人次第かも。

ただ、「にんじん」の父親が、この母親を愛していないと判明する場面は、とても悲しいです。

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コメント

普及版では大事な部分がカットされています。「にんじんは母が外国兵に暴行されて生まれた子だった。だから兄弟の中で一人だけ髪の色が違っている」そうなると話が全然、違って来ませんか?母はにんじんを見る度に過去の忌まわしい記憶が甦って来たのでしょう。そして父親がにんじんを真剣に庇って上げなかったのは妻が不可抗力とは言え、外国兵と関係を持った事が許せなかったからなのでしょう。父親にとってにんじんは息子ではなく、妻を寝取った憎い男の子供でしかなかったのです。実際に血のつながりはないのだし、たとえ妻を許す事は出来てもにんじんを許す事は出来なかったのでしょう。犯罪者の子供だったのだから!そこで気が付きました。「にんじん」は「氷点」だったのです!にんじんが明るく振舞えば、振舞う程、両親には、ふてぶてしく写ったのでしょう。「やっぱり犯罪者の子は!」すでに会話すら失われたこの夫婦に取っては、にんじんを苛める事が唯一の心の交流だったのではないでしょうか?家族の中で一番、幼い存在がすべての歪みを背負わされる。私もにんじんだったから分かるのです。
「戦勝国 血を引く故に 蔑まれ 戦後責任 負わさる混血児(ハーフ)」という短歌は半分はルナールのこの作品をイメージして作りました。私はブログに嘘を書いているつもりはありませんが、姉や同級生が読んだら「偉そうな事、言ってるけどお前だって結構~だったぜ!」という話が出てくるかもしれません。にんじんに狡さがあったとしても許してあげて下さい。他の子がやったら「子供らしくて可愛い」という事でも髪の色が違うというだけで許されないのです。残酷さがあったとしても許してあげて下さい。私も小さな動物を苛めた事があります。そうしないと本当に人間を殺してしまうかもしれないと思ったからです。長々と捻くれた意見、御免なさい。

投稿: 鵺娘 | 2006年1月16日 (月) 16時06分

>鵺娘さん
私も、この「にんじん」のカットされている部分について
は、聞いたことがあります。
大人になってから知ったのですが、複雑でした…。
>「戦勝国 血を引く故に 蔑まれ 戦後責任 
負わさる混血児(ハーフ)」
この短歌には、そんな深いものがこめられていたんですね…。
う~ん。短歌に疎い私も、少し勉強しなければ…。
それから、この「にんじん」の子供らしい残酷さを嫌って
いるわけではありません。
誰にでもあるものですからね。
偏った考え方かも知れませんが、「子供だから」許せる
のです。可愛いとも思います。
大人は許しませんが…。
コメント、いつもありがとうございます。
また、よろしくお願いします。

投稿: リーヴル | 2006年1月17日 (火) 09時18分

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