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2006年1月31日 (火)

いつか子供に読ませたい!47

私は短編が大好きです。

構成が簡潔で分かりやすい、出先で読むのに向いている(つまり、途中で読むのを止めても、話が途切れると言うことにはならないので、次も違和感なく読み進められる)、そして、「面白さ」が凝縮されていて、美味しい部分だけ味わった気分になれるー。

私が短編が好きな理由はだいたいこういったところでしょうか(作品によっては、この限りではありませんが)。

そして、ロシア文学に本格的に手を付け始めたのは、高校生の頃。もちろん、子供向けのものはいくつか読んでいましたが。

このロシア文学には魅せられましたね。

ロシア文学で短編、となると私は真っ先にプーシキンの「スペードの女王・ベールキン物語」を思い出します。

どの短編も静かに淡々と流れ、奥底に暖炉のような赤い炎が燃えている、といった感じです。途中に無理やり話を盛り上げていくような大きな波はありません。

でも、どれも皮肉で、意外で、見事です。思わず唸ってしまいました…。

中でも「スペードの女王」が強烈です。

寒いロシア。家の中では暖炉の火が燃えているー。貴族たちはそんな中でホイストに熱中しています。ゲルマンという男はこのゲームに手を出すことはありませんが、いつもそばで見つめています。その胸の中は、どんな野心に満ち溢れていたのか…。

ある男から聞いた話が、このゲルマンの運命を狂わせていくのです。

結末に向かって話は静かに盛り上がっていきます。徐々に話しに引き込まれ、余韻が冷めなかったですね。

「ベールギン物語」も簡潔な文体でロシアの情景が見事に描写されています。こちらの短編も意外性に満ち溢れたもの。

手に取るたびに、読んでしまう本のひとつです。

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コメント

横溝正史に同名の推理小説がありますが、パロデイの様です。「悪魔が来たりて笛をふく」はゲーテの「ウイルヘルム・マイスター」ですし教養があったのですね。
露西亜文学と言えばツルゲーネフの「はつ恋」のジナイダーは「自分を支配してくれる人が欲しくてわざと傲慢な態度を取ってきた」と女子高生に言わせる漫画があって「やられた!」と思いました。個人的にはちょつと感想が違うのですが・・
私はゴーリキの「どん底」が好きです。

投稿: 鵺娘 | 2006年1月31日 (火) 15時53分

>鵺娘さん
日本の作家は、海外の作品のパロディーを書いている方が
意外に多いですよね。
みなさん、教養があったんですね…。
昔は、海外の作品を読むのは大変だったんでしょうに…。

投稿: リーヴル | 2006年2月 2日 (木) 09時37分

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