子供を本好きにするには大人が楽しむ!22
アンデルセンの童話の中に、中国を舞台にした童話があります。
「ナイチンゲール」です。アンデルセンの童話の中でも、私の心に強く残っているお話です。
この題名のナイチンゲールは鳥、夜鶯です。とても美しい声で鳴く鳥だと言われています。
昔々、中国の皇帝がこのナイチンゲールを大変気に入り、宮殿で飼うことにします。
でも、機械仕掛けの歌う鳥を贈られたことから、「自分の気分で好き勝手に歌うナイチンゲールの歌は美しくない!規則正しく歌う機械仕掛けの鳥のほうが美しい!!」という何とも身勝手な理由で、機械の鳥の歌ばかり聴くようになりるのです。
しかし、機械仕掛けの鳥は壊れてしまい、歌が聴けなくなってしまった皇帝はやがて病気になってしまいます。死神が枕元に現れるのですが、宮殿から姿を消していたナイチンゲールが皇帝の病気を知り、そこに現れるのです。
「自然の鳥の声の方が美しいに決まってる!」と現代人はそう思うでしょう。機械仕掛けの鳥の金属的な歌なんて聴きたくないですよね。身近に歌ってくれる鳥がいれば、なおさらでしょう。このあたりが、機械的なものが身近にない、昔の人々の発想なのでしょう。
私の子供も同じ事を考えていたようで、「生きている鳥が一番なのにね。どうして?ナイチンゲールがかわいそう。」などと言っていました。
でも、アンデルセンは「未来社会は機械的なものばかりになる。」などと考えていたのかもしれないですね。(こういう事を読者に伝えたかったのでないかもしれませんが)
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コメント
アンデルセンの自伝的小説ってのを中学時代、
学校の図書室で読んで面白かったなぁ
アンデルセン・・・懐かしい♪
投稿: 麻紀 | 2005年8月26日 (金) 20時48分
>麻紀さん
アンデルセンは今でも時々読み返したくなります。
大好きですね。
実家に帰省したときも、アンデルセンを読んでい
ました…。
投稿: リーヴル | 2005年8月27日 (土) 11時25分