子供を本好きにするには大人が楽しむ!⑦
「グリム童話」。あまり本を読んだことのないかたでも、いくつか知っているお話があると思います。
でも、現在一般に出回っている「グリム童話」は初版とかなり内容が違うということをご存知でしたか?
「初版グリム童話集 全4巻セット」。これは、初版を元に翻訳しただけあって、こどもの頃に読んだお話より、かなり残虐であったり、露骨な表現があったりします。、なかには、ちょっと、中途半端に感じられるお話なんかもあります。(口伝えが多いせいでしょうか)
グリム兄弟は、世間の厳しい批判によりこれを大幅に、そして何回も書き換え、今日のものができあがったようです。
私も大人になってからグリム童話をいろいろ読みましたが、この本にはかなり驚きました。
例えば、「シンデレラ」。魔法使いのおばあさんが現れて 、シンデレラの願いをかなえ、お城のパーティに送り出してあげる…というのがよく知られている話ですよね。
でも初版では、この部分がかなり違います。お母さんのお墓に植えた木をゆすることで、ドレスや靴など、必要なものが手に入る、ということになっています。私がこどもの頃に読んだお話とはかなり違います。
その他「ラプンツェル」、「ねずの木」などなど、こどもの頃に読んだ、もしくは読んでもらったお話とはかなり違うことに気がつきます。
今、自分がこどもにグリム童話を読んであげるとき、「ああ、初めはこの部分がもっと違うお話だったのよね。」なんて思っています。今はもちろん、こどもにこういったものを聞かせるつもりはないのですが、こどもが大人になってから「グリム童話は実はね…」なんて教えてあげるのもいいかな?なんて思っています。
それにこの初版により、私がまだまだ知らないグリム童話がたくさんあることに気がつきました。今度は、こどものためにそういった本(もちろん、こども向けです)を探してみたいと思っています。
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